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自分をいじめるような生き方はしてはいけない。

展示資金集めのために事務のバイトを始めた。会社勤めは初めてではなかったのだけど、今回はすごいしんどい。
まず研修で仕事を覚えられない。歳のせいか、と思ったが、それよりも、普段と落差のあることをしていると思った。なんかな、地球の裏側に来たような。

昨晩は絵を描いていた。先日のアートフェアを見て、ちゃんと顧客に届くものを作らないとな、と思ったのだが、それには今以上に想像力をジャンプさせないといけない。そうやって制作に没頭していると、半日前に何をしていたか忘れてしまう。

こんな私だから次の日に事務仕事をしても、前回やったことが記憶から飛んでいる。ちゃんとやらねば、と、せっせとメモを取ったり、責任者の注意を聞くよう努力しているのだけど、せっかく広げていた翼を、狭い箱にねじ込むようで、ものすごく苦しい。

会社では、タイムカードの打刻や部屋の入り方など、かっちりと決められ、誰もが無駄話はしない。電話の鳴る音と淡々と話す声だけが聞こえる、無機質な静けさの中、私は皆と同じように電話を取るが、この緊張感は半端ない。ここにいていいのか。という不安がこみ上げてくる。
そんな私を上司は斜めから見て、ちょっと意地悪な口調で注意する。
そんなこともできないの?と言われているように感じるのは、多分私のネガティブな経験のせいだ。大学卒業直後に入った職場を再現しているみたい。ヤバイな、というより、内側で何かが急激に冷めていく感じがした。


発達障害。
あんまり聴き心地の良い言葉じゃないけど、これを認めたら、不思議と心の中が澄み渡る気がした。

縦横ぴったりと何かに収まるような生き方はできない。
この真実に気づいた時、私の中で何かに区切りがついた。もう自分をいじめるような生き方はしてはいけないな。人生の残りは少ないのだ。


いつも何かにダイブしたいと思っている。自分自身を丸ごと委ねられるような。360度、全方向から見ても、信じられるような。それに本気で出会いたいなら、持っている翼で、高く飛ばないとね。

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