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酒からSAKEへ。

この間録画しておいた、NHKの「"SAKE"革命~日本酒から世界酒へ~」(番組HP:http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=22119)を観ました。
日本酒を世界に広めようと奮闘したり、実際に海外で日本酒に挑戦してる国内外の人たちの活躍を取り上げたドキュメンタリーです。
私はお酒全般が全然飲めなくて(体調によっては湿疹が出たり肌がかぶれたりするから、多分アレルギーかも)、でも味は好きという、片思い系下戸です。切ない。

そんな感じで、日本酒もたいして飲めないけど好きっていうスタンス。
カナダでワーホリしてた時に、日本・海外から日本酒が集まるイベントのボランティア募集を見かけて、これは!と思って参加したんですよね。私が唯一の日本人ボランティアだったので、日本から来た蔵元さんに必要なもの尋ねたりしながらこまごまと走り回り、休憩中はお客さんとして楽しみました。(日本人としては、ボランティアとはいえ仕事中にお酒なんて…と思ってたのに、ボランティア参加特典としてフリーチケットもらうわオーガナイザーさんに「飲み過ぎないでね~」ってにこにこ送り出されるわでカルチャーショックだった笑)
そこで印象的だったのが、お客さんが皆本当に楽しそうに日本酒を飲んでいたこと。カタコトで「カンパイ!」って交わしながらわいわい飲んでいるその光景に、「ああ、日本酒ってこんなに海外の人に好かれてるんだなあ。自分の国の文化がこんな風に受け入れられてるって嬉しいなあ」って胸が熱くなりました。
それ以来、日本酒に限らず、日本の文化を海外に伝えるってことに興味を持っています。この番組を観ようと思ったのも、そんな理由。

前置きが長くなりましたが、番組の話をば。
海外では、今はワインみたいにテイスティング会が開かれていたり、日本酒醸造に携わりたいっていう人も少なくないそう。それでもまだまだ日本酒のマーケットは小さくて、潜在的可能性は計り知れないんだとか。
取り上げられていた日本酒の先駆者たちは、日本で根を張る老舗から、新進気鋭の日本酒ベンチャー、個人まで、皆さん本当に志高く日々挑戦を繰り返していて。仕事っていうか、もう使命を果たしてるみたいな。

番組を観ていて、その先駆者の皆さんに共通することがあるかも?と思いました。それが以下。

・誰も自分たちだけの利益を考えていない
皆さんがこぞって口にしていたのが、「日本酒業界を盛り上げたい」「世界に知ってほしい」ということ。自分の蔵の利益が云々じゃなくて、日本酒の可能性を広げたい。世界の人たちに美味しいものを広めたい。だからこそ、日本酒を学びたいって人に自分の技術や知識を惜しみなく伝えたり、飲んでもらう機会を作り出したりしてる。一流の人ほど器が大きいっていうけど、まさにそうだなと。

・挑戦も失敗も怖がらない
ありきたりな表現だけど、これって言うは易く行うは難しってやつだと思うんですよ。けど出てくる人皆、フットワークの軽さと思い切りの良さがすごいと思って。いや実際には、裏側で沢山の葛藤があるんだろうな。それでも、とにかく動く。新しいものを拒まない、むしろ積極的に取り入れていく。その柔軟性がカッコ良い!

・視座が高い
前に書いた通り、「日本酒業界を盛り上げたい」って思いを胸に仕事に向かっている皆さん。見ている次元が違うんですよね。
「海外産の日本酒が日本の日本酒を超える日が来るかも知れない。その時が、日本酒が世界に認められた時なんだと思える」
「フランスのワイン造りの巨匠が日本酒を学びたいなんて、逆に日本酒業界が学ばせてもらえる機会。こんなチャンスはない」
「日本酒を世界酒にしたい」
目の前のことだけじゃない、いつでもそういう広い視野と高い視点を持っているからこそ、自分の道を信じて進んでいけるのかな。

どんな形にせよ、私もまた仕事をするわけで。社会人として大切なことを教わった気がしました。

あー、美味しい日本酒飲みたくなってきたな。今度友達誘って、日本酒のおいしいお店探して行こうかな。

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