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【XR新卒】就職活動のふりかえり【24卒 オタク】

KuMA Advent Calendar 2023 10日目の記事です.

今年就職活動をしていて,無事やりたいこと(XR系)ができそうな会社に内定をもらったので,XR系の仕事をしたいと考えている方などの参考になればと思い,就職活動のふりかえりを書いておきます.
結構テキトーなので,あまり参考にならないかもしれませんが..


あなたは誰?

  • T2という名前でインターネットをしています(Twitter

  • 熊本県に住んでいます

  • XR,お絵描き,3DCGモデリング,初音ミク,ポケモンなどが好きで,自分でもいろいろ作ったりしてます

  • 情報系の大学院生で,XRや強化学習を使った研究をしています

  • KuMA(大学のVRサークル)に所属しています

  • 日本バーチャルリアリティ学会認定上級バーチャルリアリティ技術者です

  • アルバイトで,医療系の研究室でHMDを使ったさまざまな人体の情報の計測システムの開発や,実験のお手伝いをしています

  • 来春からXRや3DCGなどしている会社でエンジニアとして働く予定です


就職活動全般に関する感想

これはXRあまり関係なく就職活動全般に関する感想ですが,本当に「就活は運とタイミングと相性ゲー」だと思います.
私もたまたまやりたい仕事ができそうな会社に内定をもらえたのでこんな偉そうな記事を書いていますが,運がよかっただけです.

どんなに優秀でも募集がなければその会社で働くことはできませんし,面接のとき急にうんこ漏れそうになってうまく喋れないかもしれないし,「この人優秀だけど,このチーム既に『山田さん』が4人いてややこしくなるからこれ以上山田増やしたくないなあ・・・」みたいな理由で落ちることもあるかもしれません.

そのため,就活において「俺にはこの業界しかないッ!」「絶対この会社で働きたいッ!!」みたいなのは,うまくいけば良いですが,うまくいかなかった場合病むのであまり気負わず,ゆるくやっていくのが良いんじゃないかなと思います.

XR系の仕事がしたいと思った理由

VRが好きだからです.あと,研究でARアプリを作ったりVR開発のバイトをしたりしていて,「こんな感じでできるなら,変な挙動の原因探るのとかもわりと楽しめてそんなに苦痛じゃないから,仕事にしてもやっていけるかもな~」みたいに思ったのも結構大きかったかもしれません.

ほかには,B4のころ研究室でUnityでVRMを動かして遊んでいたら,「そういう仕事向いてるんじゃない?」みたいに研究室の先生が言ってくれたのも響いていたかもです(この頃は,趣味で遊んでる程度で,仕事にできるほどのものじゃないよなぁ・・みたいに考えていた節があったので).

面接で「VRが好きだからですっ!」みたいに答えると99%「なぜVRが好きなのですか?」と返されますが,正直よくわからないのでテキトーに答えていました.「時間や空間に縛られない体験を作れるのが面白い(例:けん玉できたVR)」とか,「人や現実をコンピュータ上に再現したりする過程で,人や現実とは何か?みたいなのが明らかになっていきそうなのが面白い」みたいなこと言ってました.意外とちゃんとしてたかもしれないですねw

あとは,いろんな会社の選考が始まったころに,「とりあえず親や周りの人からのウケがよさそうな有名なデカめの会社とかも応募してみるか~」と思ってたときもあったのですが,エントリーシートの「この会社に入って実現したいことは何ですか?」みたいな項目を見て,「いやこの会社で実現したいことなさすぎる!書けね~w」ってなって興味ないところに応募するのやめました.


XR系の会社や採用は少ない?

あまりちゃんといろんな会社調べたりしなかったのでわかりませんが,一般的な業種に比べたら少なめだと思います.
特にXR業界で有名なスタートアップ系の企業とかだと,新卒採用というのをそもそもやっていないところも多いです(たぶん,なんも知らんキッズの新卒を採ってイチから教育して・・・みたいなリソースを割く余裕がまだないからだと思います).

ただ,新卒採用がないからその会社で働けないというわけではなく,普通の中途採用の募集から応募したり,インターンから正社員になったりというルートはあるようです.
中途採用は新卒採用と違って求められるスキルや経験みたいなのがハッキリ書かれている場合が多いので,興味がある会社があれば,早い段階(就活を始める学年になるより前)からいろいろ見ておくのがおすすめです.
新卒採用をしている会社でも,中途採用で求められているスキルを読んでその辺のスキルを身につけられていれば,新卒採用でも有利になるでしょう.


インターンについて

インターンは,私は長期休みは普通に遊びたかった&研究やバイトで時間がなかったので1つも参加も応募もしませんでした.いくつか調べはしたのですが,そもそもXR系の会社のインターンは実質アルバイトみたいなところが多くて,多くの会社がやっている数日とか1~2週間くらいみたいなのはやっていないところが多いです.あと,大体東京都内なので,地方民(熊本県)にはきついですwというか多分休学とかしないと無理.

同じ大学でもたまに長期インターンのために休学している,みたいな人を見ますが,普通に早く卒業して働きたいし,インターンのために休学のお金とか時間とかかかるの命かけすぎやろって感じで私には選択肢にあがってきませんでした.


仕事選びで個人的に重視したこと

そんなに重視してないこともありますが,

  • 土日休み

  • 深夜やお正月などに急に会社に呼び出されたりしないか

  • リモートワークじゃないところ(新卒からリモートだと社会のこと何もわからんマンになりそうなので)

  • 働いている人が楽しそうか.病んでないか.Twitterで愚痴とか言ってないか

  • 社員が自分の会社名がわかる状態でSNSで他人を見下すような発言をしたりレスバトルしたりイキリツイートをしたりしていないか

  • 1つのプロダクトだけでなく,いろいろやっているところ(1個のサービスが死んだら会社も死ぬ感があるので.でもXR系は1つのところ多いかもw)

  • ↑ に関して,いろいろはいろいろでも,お金のために必死にいろいろ手を出してる感ではなく,しっかり事業として成立しているか?

などは注意して見るようにしていました.


就活のためにやったこと・準備したこと

応募にポートフォリオが必要な会社にエントリーするために,これまでの活動や作品,資格,研究やアルバイトでの経験などをまとめたポートフォリオサイトをつくりました.それ以外は特に就活のために新しく何かしようと思ってやったことはありません.
ポートフォリオが特に要求されていない会社に応募するときにも早めに作って見せておけばよかったです.全然伝えきれずに,「そこは別にアピールしたいところじゃないんだけどな・・・」みたいなところをひたすら質問されて深堀りされて落ちた面接もありましたw


面接の感想

面接は本当によくわからないです.面接官も人間なので,相性も大きいと思います.
「短い質問に対して長々としゃべったらおかしいよなぁ…」みたいに思って「答え+短めの感想」くらいで答えていたら「それだけなの?もう聞くことないや・・・」みたいな雰囲気になって予定の1/3くらいの時間で終わって落ちた面接もあれば,うまくこちらの話を引き出してくれて楽しく話せたなぁ,みたいな面接もありました.
面接は結局面接官との相性ゲーなので,変に取り繕ったり盛ったりしようとせず,等身大で素直に会話を楽しもう,くらいの気持ちで臨むのが良いと思います.

逆質問は面接中の会話の中で気になったことを聞いたり,「ChatGPT使ってますか?」「仕事する上で個人的に大事にしていることがあれば教えてください」とか聞いていました.XR系の会社で実際に働いている人と話せるチャンスなので,気になっていることがあればたくさん聞いてみると良いと思います.


コーディングテストの感想

エンジニア職だと,コーディングテスト(コードテスト?プログラミングテスト?)があるところも多いと思います.私もいくつか受けました.オンラインでテストケースみたいなのがあって自動採点するものと,面接官と話しながらライブコーディングみたいにするものの2パターンがありました.

面接官と話しながらプログラム書くのは緊張しましたが,問題の出し方や指示の仕方,どういう声掛けをしてくれるかなどで実際に仕事をするイメージがわいて楽しかったです.

問題文が用意してあって,回答中も「こういう感じで書きたくて~」とか言ってたら「うんうん,よさそうですね」とか優しく見守ってくれて,「じゃあ今書いたコードにこういう入力がきたとして,プログラム追いながら口頭で実行してみようか」→「正しく計算できましたね!」みたいに褒めてくれて「好き!」となったのもあれば,問題が今思いついたみたいな感じで口頭だけの出題で条件とかも曖昧で,私が「?」になっていたら「どこがわかんないっすか?w」みたいに言われて怖かったテストもありました(落ちました).今思うとあえて曖昧な感じで出題してそこからどうやってコミュニケーション取って仕様を固めていくかとかを見たかったのかな?と思いますが・・


学生時代にやったことで就活に役立ったと思うこと

  • 旅行

  • ゲームをする(ポケモン)

  • 映画を観る

  • VR技術者認定試験

  • Blender

  • サークル活動

  • バイトでのVR開発

  • Twitter

  • GitHub


順番に説明していきます.

・旅行
電車に乗るのが好きで長期休みのたびに青春18きっぷであちこち行っていました.いろんな都道府県とか見られたのでこれはよかったです.
特に私のような地方民だと,なんとなく東京に憧れて「とにかく東京に行きたい!」みたいな感じで就職先を選ぶ人も多いと思うのですが,例えば東京は駅とか人が多すぎるし家賃も高すぎるし・・・みたいな,憧れだけでない実際の面みたいなのも体験できたのはよかったと思います.

・ゲームをする(ポケモン)
ポケモンが好きで小学生の時からかなりゲームをやっていました.おかげで英語もそこそこできるようになって(ポケモン名や技名の英訳とかめちゃくちゃ面白いので言語設定を英語にしてプレイするのおすすめです),乱数調整とかもやったりしてコンピュータっておもしれ~!みたいな視点が身についたのでかなりよかったです(ちなみに私は幼稚園児のころハッピーセットのポケモンのポスターでひらがなを習うより先に独学でカタカナを覚えました).

・映画を観る
映画は見たほうがいいです.僕はそもそも数学が苦手だったので,高校生の時に「ひるね姫」を見ていなければおそらく文系に行っていてエンジニア職とか考えてなかったと思います.

・VR技術者認定試験
面白そうだったので興味本位で受けてみましたが,客観的に見てVRが好きでいろいろ知っているということをアピールできる1つの要因になるのでよかったなと思います(実際には面接官はこの試験のことを知らないことが多いので説明できるようになっておくと良いです).

・Blender
XRは3DCGと深いかかわりがあるので,Blenderで遊ぶことを通して例えばポリゴンとかレンダリングとかテクスチャとか知れたのはよかったです.
これもタイミングの話ですが,コロナの自粛期間がなければ私はおそらくBlenderの操作に挫折したまま何も知らない状態だったので,世の中はやっぱり運とタイミングですね.

・サークル活動
VRサークルができるタイミングで誘ってもらえてIVRCのLEAP STAGEにも参加できたりしてこれは本当に良い経験になりました.「チームでの開発の経験」は中途採用でもよく求められていたりするので,ここがアピールできると強いと思います.活動に誘ってくれたり,一緒にいろいろ作ってくれたりしたみなさんありがとうございました!!

・バイトでのVR開発
何度も書きましたが,実際にVRコンテンツを仕事(アルバイトですが)として開発できた経験は本当に大きかったなと思います.これも,たまたま当該の研究室の先生同士の仲が良くて「やってみない?」と言ってもらえたのがきっかけだったので,人生はめぐりあわせですね.

・Twitter
XR系の会社の人はTwitterをやっている人が多いので,いろいろリアルな話とか覗けてよかったです.

・GitHub
GitHubで書いたコードを公開したり使ったリポジトリをフォークしたりしていて,これは就活のためにやっていたというわけではありませんが,「GitHubにこんなのあったけどこういうの作ったことあるんだね~」とか言われたので意外としっかり見られているんだなと思いました.コードに限らず,論文のバックアップとかをGitHubに上げていくと勝手に草が生えるので,定期的になんかしてるアピールになっていいかなと思います.

私の草

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました.
質問などあればお気軽にコメント欄やTwitterなどで聞いてもらえればと思います.

最後に,就活の際に参考になった記事を紹介して終わります.
私の経験や考えていることと共通している部分も多いです.
XR関連で就職したいと考えている方にとても役に立つと思うのでぜひ読んでみてください.


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