間違いだらけの朝ドラ最終回

※投稿は私自身の見解であり、単なる個人の感想に過ぎません。
コメントは適宜追記していきますねネ。
あくまで「最終回」の出来のみを評価対象にしています。

5点満点、「☆☆☆☆☆」は0点。「ーーーーー」は未見(完走できず)
視聴率は https://www.videor.co.jp/tvrating/past_tvrating/drama/02/nhk.html から

【コメント】
#87「純と愛」たしかに最終回は悲惨な仕上りだったけど、あれは脚本の遊川さんが「3.11」のショックでメンタルをやられて、例えると「Zガンダム(TVシリーズ)」の最終回が残酷になってしまった(当時)うつ病の富野由悠季カントクと同じ精神状態だったので、やむを得ない(笑)

#88「あまちゃん」は、伝説の最終回(紅白歌合戦の第157回)なら★★★★★なんだけど、ラストシーンで海に飛び込めなかったのは唯一の心残りであった(大人の事情ね)。その解決までは名画「さかなのこ」を待つしかなかったということ。

#91「マッサン」最終回が初回にリンクするのは、朝ドラの定番構成。ただ、史実を知っていると驚きは少ないんだよね。かといって才能のない脚本家にオリジナルを任せると死屍累々、という最新事例が更新されたばかり。

#93「あさが来た」2010年度以降の朝ドラで、平均・最高ともに最高視聴率を獲得した傑作。ただし「失楽園」みたいな最終回はいただけない。ラス前の第155回のラストが見事だっただけに惜しまれる(むしろ155回で終わっても良かったくらい)。幽霊を出すのもBKの定番だが、演出が難しいので(実は)ハードルは高い。
話はそれるが、主題歌は「☆☆☆☆☆」点。♪人気は高いけどネ~

#97「わろてんか」作品の評価とは別に最終回の仕上がりが素晴らしかった好例。劇中劇、幽霊の扱い方も秀逸。「終わりよければ全て良し」とはこのこと。ヒロインの老け方も、前々作の#95「べっぴんさん」と同様上手だった。名作「おちょやん」とセット(吉本と松竹)で見ると感慨深い。

#98「半分、青い。」言わずと知れた脚本家独りよがりの果てに台無しになった失敗作の代表例。「漫画家編」と「主題歌(&OP)」だけは良かったね、という感じ。

#99「まんぷく」#101「スカーレット」#103「おちょやん」
※紙幅(もとい)ページスクロールにキリがないので、大幅に省きます。
BKお得意の「史実歪曲路線(褒めてます)」の真骨頂3部作。
【まんぷく】「20世紀最大の発明」をテーマにした痛快作。
【スカーレット】ヒロインのモデルとなったご存命陶芸作家の人生(いわば黒歴史)を煌めくストーリーに昇華した感動作。
【おちょやん】「女優」の生きざま(個人的に好きな言葉ではないが)と、物語を結合させてヒロインの抜群の演技力を最大化した傑作。

それと対照的なのが、主人公のモデルになった方(や遺族)が怒り出す(呆れる)ような展開と演出で実に残念な仕上がりとなった#100「なつぞら」と#102「エール」。
それに懲りて、オリジナル2連作(#104「エール」#106「ちむどんどん」)に挑戦して大失敗したのは皆さんご存じのとおり。

もういっちょ!

ご参考:https://www.nhk.or.jp/archives/asadora/

【コメント】
#32「ロマンス」超大作「おしん」の次作だっただけに評価が高くはないが、田向正健のオリジナル脚本は橋田寿賀子に勝るとも劣らない。軍靴の音が迫る中で「大正から昭和の初めにかけて、映像文化の誕生に情熱を注いだ青年たちの夢」を描いた最終回は出色の仕上り。

#69「てるてる家族」性格の暗い(失礼)なかにし礼さんの小説『てるてる坊主の照子さん』が原作。
以下、なかにし礼の『てるてる坊主の照子さん』は、太宰治の『走れメロス』だ説。【長文駄文ご容赦】

元来他人との違和感や、人間不信に悩む性格だった太宰治が、私生活も充実
していた頃に「人は分かり合えることができる」という理想を表現できた作品が『走れメロス』なのですが──。
なかにし礼さんも、彼自身が「満洲からの引揚げ者」であったことや、兄弟の確執などをテーマに自伝的作品を書き続けていました。その彼が、どうしてこんな楽しい小説を書けたのか?
それは間違いなく、後になかにし礼夫人となる石田ゆり(主人公、岩田冬子のモデル)に出会えたからです。「こんなに天真爛漫で、楽天的で、屈託もコンプレックスもなさそうな娘に、どうやったら成長するのだろう」と。
そして、ゆりの母「石田久子(岩田照子のモデル)」の話を聞いて納得するのです。その意味では、浅野ゆう子が演じた照子さんこそが本来の主人公です(実際、原作がそのタイトルですし)。

拙FB投稿

主題歌、RYTHEM「ブルースカイ・ブルー」の歌詞には、
「夢見る力で人は あなたも私も誰でもなにかになれる」とあるのに、ヒロインの冬子(石原さとみ主演デビュー作)は結局なに者にもならない。そこがいい。
「ミュージカル仕立ては、朝ドラ史上初の試み。」
どうして「エール」のスタッフは、これを参考にしなかったのか?

#75「芋たこなんきん」については、さらに長くなるので後で書きます~

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