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認知症にならない方法

【認知症にならないために】

近い未来に、高齢者の4人に1人ないし3人に1人が認知症とされる未来が予測されてます。
じぶんところの身内に降りかかってからハズレくじと悲観するのか、
つながりの中に、どうあってもその人らしくあれる優しい地域社会を創造するのか。

ちなみにこれは、認知症をなにか別の言葉に変えたって一緒です。

文明・テクノロジーを手にして「自分さえ良ければ良い」の道を進むのか、
「助け合い、支え合い、お互いさま」の道を進むのか。

はたして、人の道はどっちの道だ。

歌番組にやってきたおばあちゃん。歌はうまい。でも同じ話をもう3回もしてきてる。
スタッフさんが、収録前の前説で歌い終わった後の動線を説明する。じゃあ本番同様にやってみましょうのリハーサルでおばあちゃんは間違える。スタッフさんは、さっき教えたじゃないですかとやれやれ。そして迎えた本番。やはりおばあちゃんは動線を間違える。おばあちゃんの代わりに上司に怒られるスタッフは、あんなに教えたのにと頭を抱えイライラする。

これはたぶん、おばあちゃん本人もまだ気づいていない認知症の初期症状。スタッフさんに、あの方は認知症ですよと教えてあげたら、そんなまさかと笑われる。だってあんなに歌が上手なんですよ。そうなんです、そういうこともあるんです。認知症は、ゼロか100じゃなくて、グラデーション。何度も歌ってきた十八番の歌詞は忘れないけど、いま叩き込まれた連続呪文は瞬間的にこぼれていく。

ひとまずの解決策は、正しい理解に基づいた認知症かもしれないという理解の上で、わかりやすい身振り手振りジェスチャーを、トラブルを想定してリアルタイムで準備しておく。番組の性質上、変えられないところは変えられないのが現実なので、事前に個別に2度3度かけて、ひとつひとつを丁寧に焦らず教えていく。

それでも間違ったら笑って許す。放送事故で人は死なない。

最近増えたきたセルフレジを、何度教えてもできるようにならない常連のおばちゃん記憶に毎度毎度イライラするか。認知症という脳の病気を正しく理解して、こぼしたくてこぼしているわけではないおばあちゃんの心に寄り添ってあげて「ありがとう」をもらうか。やりがい、働きがい、人の幸せはどっちでしょうか。

ある人は言いました。

認知症は、過度に死を恐れる人、死を遠ざけようとする人ほどなりやすい。
逆に、人はいつか死ぬ。だから死ぬまでは生きるんだって人ほど、認知症になりにくいんだ。

もちろんそれは全てじゃないけど、一考の価値はあると思ってる。「そんなに怖いなら、忘れてしまったら怖くなくなるよね」っていう神さまからの贈り物っていう一つの考え方。

死生観。だから萬田先生の講演会を開催します!
ぜひ聞きに来てください。

https://forms.gle/qopMxGWtDEQD2Yzx5

必ずやってくることが分かっている社会課題。人口減少もそう、高齢化社会もそう、資源の枯渇も、さらなる格差も、気候変動も。

誰かが何とかしてくれるでしょ、は、
賢くてずるい人が「自分さえ良ければ良い」を進めていくだけ。
ひとりひとりが変わって、考えて選んで、やれることをやっていくしかない。

そればっかりを、あの手この手で話してきて4年目突入の夜。
明日は1日4講演。いってきます!

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