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noteで歌の贈り物〜テンダネス〜①

CROSS FM『冨永裕輔のなんでもゆーすけ!』でお届けしている作詞作曲講座「歌の贈り物」note連動企画

第一弾は、先週の放送で初オンエアしました、小倉中央小学校30周年記念ソングとして書き下ろさせていただきました『テンダネス』です。

コロナ禍により発表が延びましたが、ついにお披露目となりました。

歌にどんな内容を盛り込み全体を構成していくか、その手がかりを探しに実際に小倉中央小学校に取材に行きましたよ!(取材は2020年1月)

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実際に見させていただいて印象的だったのは、友達に言ってもらって嬉しかった言葉などを毎月8日に投稿するというハッピータワー。とても独自性があり、良い取り組みだと思いました。

また、上の階を支える支柱の空間であるピロティが、子供たちの親しみある空間になっているということ。その結果、改めてピロティを調べてみると、安全な生活、成長を見護る空間であることが分かり、そのことが歌詞に生きています。

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ハッピータワーを見学しているとき、低学年のお子さんが手紙を手渡してくれました。

その手紙には、歌ができることを楽しみに待っている気持ちが綴られていました。

ぼくもとてもハッピーになり、良い歌を届けようという気持ちがさらに後押しされました。

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歌の主役となる子供たちから生の声を聴くため、給食を食べたりコミュニケーションを取りました。

高学年の生徒さんからは、

「ヒップホップやラップ調の部分があると時代に合っていて新しく、かっこよくて面白い」

という声が多かったため、ラップシーンを盛り込むことを決めました。
 

ラップシーンに入っていく重要な場面転換のきっかけのサウンドに、小倉祗園太鼓の音源を入れさせていただきました。

これにより地元の伝統を未来に引き継ぎ、誇りを感じてもらうとともに、印象的に場面転換していきます。


ラップシーンでは特に小倉中央小学校ならではの内容を物語仕立てで描きました。
後世に伝えるべく子供たちが学習する白洲灯台(江戸時代に海難事故が多かったため岩松助左衛門らがそれを防ぐ灯台建設に生涯を捧げた。日本の灯台50選にも)や、小倉中央小学校を象徴し親しまれている四つの門カリヨンの鐘です。

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そして、国際色豊かな小倉中央小学校を歌で表現しています。

世界が「ありがとう」で繋がるように、英語、中国語、タガログ語、韓国語など関係の深い言語で「ありがとう」を歌っています。

ときには母国を離れて心細い思いをされているお子さんもいらっしゃることに思いを寄せ、安心できるように各国の言葉を入れさせていただきました。

お互いの文化に興味を持つことが相互理解の入口となり、優しい雰囲気が生まれてどのお子さんもリラックスして、のびのびと学校生活が送れるように願いを込めました。
そして全国、世界で活躍して広く未来を照らす子供たちの可能性をラップシーンで描いています。

ラップはちょっと早口で難しいですが、楽しくトライして歌ってみてくださいね。

また、ラップシーンの歌詞に合わせた効果音もちりばめられているので探してみてください。

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Aメロでは、大切な友達との出会い、その心の繋がりを描いています。

いま学校で過ごしているひとはもちろん、誰しも学生時代を振り返ったときに、浮かんでくる大切な友達がいるのではないでしょうか。

その友達と仲良くなった“あの日”、があったはずです。

また、そのように自分にとって大切な友達がいるように、自分も誰かにとって代わりのいない大切な存在であることも覚えていて欲しいと思います。

もしも一人で寂しくしている人がいたら、ぜひ声をかけて、手を差し伸べて欲しい。
そしてそれと同じく、もしも自分自身が悩んだり傷ついたりしているときは、自分の心の声に耳をすませて、その声をだれかに伝えることも忘れないで欲しい。

世界でひとつだけの宝物は、一人ひとりが生まれ持った代わりのいない純粋な、ピュアな心だと思います。

その心に描く無限の夢を叶えていく応援を込めています。


さて、小学校は六学年あり、一年生と六年生では成長過程は大きく違います。

そのすべての年齢においても楽しく親しみ歌えるような歌詞、メロディー、曲調は全体に重視しています。

頭で深く考えなくても曲調や語感からスッと入れる冒頭の“pyu pyu pure pure”(子供たちの純粋な心を表現しています)やラストの“chu chu chuo chuo”(中央)など、またサビもシンプルで覚えやすく歌いやすい曲調にしています。その中で、“心を繋ぐこと”“心を開くこと”といった普遍的なメッセージを込めています。

 耳で聴く度に、新鮮な爽やかなスタートのような気持ちになれるよう、小鳥のさえずりをレコーディングして歌声のバックに盛り込んでいます。
“鳥の鳴き声”は日常生活の中で聴く音であり毎日の生活に密着しているため、安心して曲に親しめると思います。

不安もあるかもしれない低学年も安心して歌に入っていけるように、実際に子役の歌い手さんの歌声もレコーディングし、重ねることで親しみやすい雰囲気を出しています。

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タイトルの「テンダネス」の意味は、やさしさ、思いやり、そして、心の傷みや、些細な幸せに気づける、感じやすさ、敏感さといった意味もあります。
心を開けば相手も心を開いてくれますし、そして、自分の心の声に素直に生きれば、どんなときも必ず道は開けます。

時代は変わっても、学校生活での学びが子供たちの心身の成長に重要なものであることは変わらないと思います。
その中で、友達との時間が成長に与える影響はとても大きいと思います。
小倉中央小学校に行けば友達との出会いがある、大好きな友達がいる、友達とともに学び、遊び、それは一生続く宝物だと思います。

実際に小倉中央小学校を取材させていただき感じたとても和やかで温かい雰囲気を、このタイトルや歌のストーリーに込めて、楽曲『テンダネス』が完成しました。

30周年のお祝いを込めた“Congratulations!”という掛け声からスタートするこの楽曲が歌われる度に、優しさ、勇気、シビックプライドが広がり、子供たちの明るい未来を照らせることを願っています。

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卒業式が行われる3月17日には、ぼくからビデオメッセージを贈らせていただきます。

みんなとともに『テンダネス』を歌える日を楽しみにしています。

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明日もあなたに良いことがありますように♪



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