2022年本屋大賞結果発表

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こんにちは、とみやまです。

先週4月6日、ついに2022年本屋大賞の結果発表がありました。
授賞式の様子がオンラインで流れていましたので、私もLIVEで見ていました。

授賞式の様子は初めてみましたが、本屋大賞って「翻訳小説部門」とか「発掘部門」といった部門もあるんですね。初めて知りました。

翻訳小説部門では、『三十の反撃』(ソン・ウォンピョン著)が第1位となり、発掘部門では、『破船』(吉村昭著)が「超発掘本!」を受賞しました。

そして、気になる本屋大賞を受賞されたのは、逢坂冬馬さんの『同士少女よ、敵を撃て』です。
なんとこの作品、作者の逢坂さんのデビュー作だそう。すごくないですか!?
逢坂さんの受賞コメントも印象的でした。この作品は戦争がテーマとなっており、それが今まさにウクライナで起きている問題と共感できる部分があるらしく(まだ読んでいないので詳しくわかりませんが)、受賞コメントでも今起きている問題について触れていましたし、とても感動的でした。

戦争を始めるのは簡単であることが今回も立証された。しかし、平和構築は誰かに命令されてすぐさまできるようなものではない。だからこそ、平和を望む人たちは、平和構築のためのプロセスに可能な限り参加しなければならない。主人公のセラフィマがこのロシアを見たなら、悲しみはしてもおそらく絶望はしないと思う。彼女は町へ出て、自分が必要とされていると思ったことをするのだと思う。だから私も絶望するのはやめる。戦争に反対し、平和構築のための努力をする。

上は、逢坂さんの受賞コメントの一部です。また、逢坂さんは副賞としてもらった10万円分の図書カードをロシアで反戦運動のために立ち上がった人のために使いたいとで述べています。

とてもすばらしいコメントに感動しました。この小説および逢坂さんは本屋大賞を受賞するべくして受賞したのだと思いました。

今回、私が本屋大賞発表前に読んだノミネート作品は『六人の嘘つきな大学生』と『スモールワールズ』でしたが、先日逢坂さんのサイン本が書店にあったので購入しました。結構ボリューミーですが読もうと思います。

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