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文理問わずの勉強好きな性格をもって何か社会に還元できないかと考えた末に、Noteで色々…

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文理問わずの勉強好きな性格をもって何か社会に還元できないかと考えた末に、Noteで色々書いてみようと思い立ちました。数理ファイナンスやデータサイエンスの仕事をしています。 東大院卒(電力システム工学)。現在仕事をしながら2つ目の学位(経済)を取るべく社会人学生中です。

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最近の記事

そろそろロジカル・シンキングからサイエンティフィック・シンキングに歩みを進めようではないか。

 巷には、「ロジカル・シンキング本」なるビジネス書が溢れています。 しかしながら、「科学的思考」をビジネスや日常に取り込みましょうといった本はまだまだ少ないように感じられます。  色々な人と話している中で、これは、「論理的(ロジカル)」であることと「科学的(サイエンティフィック)」であることの区別がついていなくて、全部ゴチャ混ぜになっているからではないか?と感じてくるのも、一つ気になっていることです。  この記事で「論理的」な考え方と「科学的」な考え方をしっかりと区別して、そ

    • 勉強時間を確保する方法(その1)

      0. はじめに仕事をしながら社会人大学生(通信課程)、副業エンジニア数社、複数の外国語学習、大学生レベル以上の学術書籍や論文を毎年百本以上読み続ける。そんな生活をしていると、「どこにそんな時間があるのか?」と問われることがよくあります。 自分でも、自分の生活と他の人の生活にどのような違いがあるのかイマイチよくわかっていませんが、「勉強する時間がない!」という悩みを抱えている人がいれば私の生活スタイルは少しは参考になるかもしれません。「比較生活学」の資料としてでも活用してくださ

      • 拾い読みができない話

        ここ7年ぐらいにわたって、年間100冊近く学術系の本を中心に読むことが娯楽になっているぐらいの活字中毒の私ですが、「拾い読みができない」ということに最近悩んでいます。 我らが資本主義社会は効率第一、スピード第一。拾い読みができないせいで、仕事に関係するような本をわざわざ「はじめに」から「おわりに」まで一文字一文字読み進めるようなことを繰り返している私は非効率的なのでしょう。 今の社会で「輝いている人たち」は、外部的な刺激に対してあまりに効率よくスピーディーに対処してしまう

        • 自分の考えをとらえることの難しさについて

          「さて、あなたが今朝起きてから現在までに考えたことを順番に全て話してください」 もしそんな質問を何処かでされたら適切な返答をすることができるでしょうか? 今の私にはできません。 出てくる記憶は精々現実に発生したいくつかの事柄程度です。例えば、「朝○○を食べた」ぐらいです。そこから私が「朝、○○を食べようと考えた」ことが推測できます。 より複雑なアイディアになると、偶々メモを取っていることでもなければそのまま思い出すことは困難です。 普段、私はそれなりの頻度で「面白いな」と感

        そろそろロジカル・シンキングからサイエンティフィック・シンキングに歩みを進めようではないか。

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        • 読書月記
          3本

        記事

          参院選後のもやもやを捕まえる努力をしてみる

          2019年7月21日参院選が終わった。自分が成人してからは4回目の国政選挙だ。この参院選を経て凄くもやもやがたまっているなと感じたので、政治的な信条や政策論争・支持政党などには一切触れずに、一つの「感じ」の記録として記事を書いてみる。 1. 「選ぶ」って難しい 世の中の政治言論を眺めていると「人や政党の"名前"を批判している言論」か、「大きくてよくわからない問題を大きくてよくわからないままに言い争っている」ようなものがどうしても目についてしまう。実際に政策や政権運営のどこが

          参院選後のもやもやを捕まえる努力をしてみる

          読書月記(2019年6月)

          今年の7月初週はだいぶ涼しい。日差しを見ることがほとんどできないような梅雨空だけれど、時たま明るくなった時に慌てて外に散歩に行こうとしても、歩いているうちに雨が降り出してしまうようななんとも言えない日々です。 少し遅れましたが、6月の読書記録。今年は序盤に本を読みすぎたので、今月からはペースダウンしてじっくり本を読むことを心がけています。なので、読み終わった本は2冊だけ。 2冊とも数学で「「集合と位相」をなぜ学ぶのか」、「数学ガール ポアンカレ予想」。 大学で工学系にな

          読書月記(2019年6月)

          読書月記(2019/5)

          2019年5月の読書冊数は16冊。今年はペースが速く、1月~5月でちょうど80冊読了したようです。6月からは量より質だなと思っている状況です。 今月読んだ本の中でも特に為になったな、と思う本は以下の3冊です。 [1] 木村幹「日韓歴史認識問題とは何か」ミネルヴァ書房(2014) [2] 小林慶一郎「財政破綻後 危機シナリオの分析」日本経済新聞出版(2018) [3] 佐々木毅「民主制とポピュリズム」筑摩書房(2018) どれも迂闊に私論を述べるとすぐに炎上しそうなネタに

          読書月記(2019/5)

          読書月記2019/4

          少し遅れましたが読書月記2019年4月版 先月まではFacebookにつらつらと書いていましたが、今月からはnoteにまとめていこうと思います。 4月は12冊の本を読みましたが、特にハマったのは「数学ガール」シリーズ。先月から続けてほぼ全部読み込みました。Twitterの数学クラスタ勢がことあるごとにリコメンドしているため、前々から興味を抱いていましたが、ハード本が好きなたちであるためにすこし手出しを渋っていました。 が、この本は読んで正解です。著者の結城浩さんは数学からコ

          読書月記2019/4