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最近の記事

オーディオはプラシーボを楽しむものである

オーディオの世界にはオカルトがある。 たっかいケーブル(10万を越えるケーブルもあるのだ。ただの電線なのに)を使う方が音が良いとか、真空管アンプの方が音が良いとか〇〇のメーカーのアンプは音が良いとか・・・ 確かに、高級品は性能が良いという面もある。が、各種の情報を見ると案外廉価品でも性能自体は高級品と変わらないものも多いらしい。 車で例えると片や見た目フェラーリ、片や普通の車、でも中身は一緒でした、という感じである。 「性能が一緒なら普通の自動車で良いじゃないか」という考

    • 生成AIはあくまで「制作補助ツール」である

      先日音楽生成AI「Suno AI」を初めて触ってみた。 印象としては「ファストフード」という感じで、簡単一瞬で80点がパッと取れるツールという印象であった。 逆に現状では80点以上は難しい。コマンドを駆使し、試行回数を増やすことでたまに85点が出るという感じである。人間が作った90~100点の芸術作品には遠く及ばない。細部のクオリティが雲泥の差である。90点には壁があるのである。 とはいえ、今までではあり得ない低コストで、誰でも80点がとれるのも確か。「80点合格」という基

      • 「Suno AI」をいじってみた感想

        今更だが、今朝急に思い立って「Suno AI」をいじってみた。 私はどちらかと言うとアナログ、アナクロが好きな方の人間で、ぶっちゃけAI音楽にはそれほど興味は抱いておらず、各種生成AIも知ってはいるが触ったことが無いという状態であった。 今回Suno AIに手を出したのも全くの気まぐれである。 さて、実際にいじってみた感想としては「ファストフード」という感じである。 もう少し噛み砕いて言うと「高級品には及ばないものの、コストパフォーマンスが異様に高い」という印象である。

        • 菊正宗酒造「キクマサピン」を飲んでみた

          レトロなパッケージの酒である。それもそのはず、もうかれこれ40年以上(2024年7月25日現在)販売されている定番商品である。一周回ってパッケージのデザインにも妙な貫録を感じる。これは一度試してみなくてはならない。 冷やで飲む。 香りは非常に穏やか。広がりすぎないのも品良く感じる。よほどの酒嫌いでもない限りはいい香りと感じるのではないだろうか。 口に入れて一発目に来るのは甘さ。とはいえ極端に甘すぎることは無い。ちょうどいい。この価格、甘味料なしでこの甘さは良い。それと口当

        オーディオはプラシーボを楽しむものである

          猛き武士の心をも慰むるは芸術なり

          芸術・アートの役割とは一体何であろうか。 人によって様々な意見があると思うが、私は「人の心を慰め今生の疲れを忘れさせること」だと思っている。 生きていると良いこともあるがその逆も然りである。そんな時、好きな音楽を聴いて心が軽くなった、元気が出たという経験がある人は多いと思う。 家族や友人、あるいはカフェやバーで不意に出会った人と絵画の話をし、その間楽しさで満たされた経験がある人もいるだろう。 何らかの集まりで俳句や和歌について意見を交換し、夢中になった人もいるかもしれない。

          猛き武士の心をも慰むるは芸術なり

          「日本酒二種保管」のすすめ

          最近日本酒の面白さに気づき、色々飲むのにハマっている。 酒と言うと飲まない人には理解を得にくい部分があるかもしれないが、コーヒー好きが色々なカフェで色々なコーヒーを飲み、その違いを楽しむのと全く同じ感覚である。 さて、最近思っているのが表題にある「日本酒二種保管」(二種以上としても良い)である。 どういうことかと言うと「飲んだことの無い酒を一種、自分なりの定番酒を一種、計二種を常時保管しておく」というものである。 日本酒は大手メーカーに加え、各地にも蔵元があるため種類が非

          「日本酒二種保管」のすすめ

          菊正宗酒造「純米樽酒」を飲んでみた

          これもどこのスーパーに行っても見かける酒である。 しかしながら、純米酒の中で最高のコストパフォーマンスを誇るという話も聞く銘柄であり、この度飲んでみることにした。 結論を言うと、好みに合う合わないはあるとしても「値段以上に高品質に感じる良銘柄」という印象である。 実際に飲んでみる。 純米酒にしてはおとなしい香り。鼻にグッとくる感じは無い。穏やかな香りに木の香りが適度に乗っかる。非常に品が良い。この時点ですでに瓶入り純米酒最安値クラスとは思えない印象。 冷やで飲む。 飲み初

          菊正宗酒造「純米樽酒」を飲んでみた

          剣菱酒造「剣菱」を飲んでみた

          「剣菱」という日本酒を知っているだろうか? こう書き出したものの、別にマニアックな銘柄ではない。スーパーの日本酒コーナーを見れば大体置いてある酒である。一升瓶(1.8L)で置いていることが多い。 しかしまぁこの酒を造っているのがとんでもないメーカーなのである。何と創業は1505年である!ホームページを見ると1505年「以前」と書かれているため、最も新しく見積もっても1505年創業、実際はもっと前ということなのだろう。実に519年(2024年現在)以上の歴史がある。 味に対

          剣菱酒造「剣菱」を飲んでみた

          「分からない事」は好き放題言える

          私は哲学的な事を割としょっちゅう考える人間である。また、スピリチュアル方面の知識もある。かと思えば投資関係の勉強をしていたこともある。 要するに「分からない領域」に関する事に色々と触れてきた経験がある。 その流れの中で学んだことの一つに正しい正しくないは別として「分からない事に対しては好き放題言える」と言うものがある。 例えば、屁理屈は置いておいて「1+1=2」というのは周知の事実であり、これに対しては「1+1=5」とか「1+1=mc²」とか好き放題いうことはできない訳で

          「分からない事」は好き放題言える

          沢の鶴「米だけの酒」を飲んでみた

          最近リーズナブルな純米酒にハマっている。高級品は旨くて当たり前。手に取りやすくかつ旨いものにはまた違った感動がある。 そんなものの筆頭と言えるのがタイトルにもある沢の鶴「米だけの酒」である。パック日本酒かつ純米酒の走りの商品である。一度は飲んでみたいと思っており、この度購入してみた。 地元のスーパーで購入。価格は1.8Lで1,300円ほど(2024年7月6日現在)だった。各地の地酒一升瓶の半額ほどであろう。 実際に飲んでみた。 結論から言うと「旨い」と思う。日常飲みの日

          沢の鶴「米だけの酒」を飲んでみた

          INFPは社会不適合者ではない

          よく「INFPは社会不適合者」ということを言われる。 私自身INFPであり、身近にもINFPの人がいるが、社会不適合者というのは正確な表現ではないと感じている。 正確には 「INFPは社会適合に使うエネルギー消費量が多すぎて長期適合ができない」 だと思う。 INFPは非常に気を使う人間で、人間関係のトラブルは少ないと思う。むしろ本格的に社会不適合なのは対人関係で無意味ないざこざを起こすタイプであろう。 かくいう私も人間関係でデカいトラブルを起こしたことはほとんど無い(無い

          INFPは社会不適合者ではない

          各適職診断における「芸術家タイプ」について

          今更かもしれないが、「芸術家タイプ=適職無しの婉曲表現」という話をネット上で見つけた。この話が真実かどうかはともかく、思い当たる節はかなりある。 かくいう私もこの手の診断ではまず芸術家タイプと表示される。近年流行りのMBTIでも当然のごとくINFPと診断されている。 この記事を書いたのは「芸術家タイプ=適職無しの婉曲表現」という知識は思いのほか重要で、本当に芸術家を目指すかどうかはともかく、該当者は知っておいた方が良いと思ったからである。 方々で書かれているが、芸術家、ア

          各適職診断における「芸術家タイプ」について

          日本酒水割りのすすめ

          先日、興味本位でリーズナブルな日本酒を買ってみた。 私が日本酒を買う場合、気に入っている地酒を買う事が多いのだが、逆に全国流通&低価格の酒も面白いのではないかと思ったのだ。 購入した銘柄は沢の鶴の『純米酒 山田錦』。 飲んでみると結構酸味が目立つ。純米酒だけあって吟醸にはないクセがある。が、飲み進めると慣れてきて、不意に米の甘味など感じ、「むっ、中々うまいぞ」となるわけである。 ところで、私はあまり酒が強くない。この日も一合と飲まずにいきなり酔いがきて晩酌は終了となった。

          日本酒水割りのすすめ

          自作トラベルカホンのサウンドチェック

          前回トラベルカホンについての記事を書いたが、せっかくなので自作トラベルカホンを叩いた動画を撮ってみた。 なお、映像音声ともiPhoneで撮っている。 小型なのでそこまでの低音は出ないが、1人で叩いたりラフなセッションで楽しむのは十分可能である。 バズ音はワイヤーと言うか針金で出している。世間的にはスナッピーを使う場合が多いように思うが、案外針金はパワーのある音が鳴るため十分選択肢に入ると思う。 塗装は透明艶ありの水性ウレタンニスを使っている。もし作るなら色は好みで良いが塗装

          自作トラベルカホンのサウンドチェック

          トラベルカホンのすすめ

          カホンという楽器がある。一番左の男性が座って叩いている箱がそれである。 2000年代くらいだとまだ知る人ぞ知る楽器だった印象だが、最近は随分一般化したように思う。 さて、このカホンという打楽器にはデカいメリットがある。 それは「ドラムセットのキックとスネアの音に似ている」という点、すなわち「音に特徴が無い」ことである。 これはどういう言うことかと言うと、他の打楽器の音を聞けばわかる。 ①コンガ ド〇キー〇ングを連想するような音である。 ②ボンゴ これも上記のような

          トラベルカホンのすすめ

          ジャズベースとプレシジョンベースの音の違い

          ふと気になったので調査してみた。 Youtubeの某比較動画の音を拝借してスペクトラムアナライザーで分析してみた。なお、ハイハットの音が入っているため、高域のデータはあまりあてにならない点は注意である。 グラフを見たところ ・ジャズベースはグラフに目立つ起伏が無く、癖が無い ・プレシジョンベースは40~70Hzが4dBほどデカい ・プレシジョンベースは190~300Hzあたりの音が小さい ・プレシジョンベースは400Hz付近の音がかなりデカい。 といったところが読み取れる

          ジャズベースとプレシジョンベースの音の違い