2、ステファニー・セイズ「Bull & Gate 2231」
『Bull&Gate 2231』( 2231年の暑い夏ロンドンにて)
2、ステファニー・セイズ「Bull & Gate 2231」
黒革パンツのバーテンダーがヘッドセットのインカムマイクに怒鳴りながら、
ウエイトレス・アンドロイドに指示を出していた。
ボクはバーテンダーに【デス・スパム】というカクテルを注文した。
しばらくしてから、そのウェイトレス・アンドロイドは、
ガイコツ型チェリーを入れた真っ赤な飲み物を持ってきた。
少し古い型なのかも知れない・・・
ウェイトレス・アンドロイドはギクシャクした動きでグラスをボクの前に置いた。
彼女の左腕のタグには、ヘルベチカ書体で4ポイントぐらいしかない大きさで
数字のコードが並んでいるのが見えた。
そして更に小さく認識できるか、
できないぐらいで
Stephanie_ステファニー
と刻まれていた。
人間はアンドロイドに、女性の母性や男性の父性を求めてきた。
それこそ、狂った科学博士が亡き妻を蘇らせたり、多くの物語で語られてるようなこと。
必ずといっていいほど、女性アンドロイドに豊満な胸を持たせた。
しかし、この女性アンドロイド・ステファニーは、
グラマラスであるけど、やたらに胸だけを強調しているフーボー型アンドロイドとは違っていた。
カウンターの向こうにいる骸骨頭のバーテンダーがステファニーを呼んでいる。
🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵🎵
続きは
#SF #SF猫 #SF小説 #SF小説 #SF・ファンタジー #ディストピア #未来 #Sci -Fi #TECHNO #ファンタジー #絵本・児童文学 #イギリス #ロック小説
こんなコロナ禍の中、大変な中にサポートをいただいて、ありがとうございます。活動を円滑にさせるを準備金にいたします。録音機材や画材に使うつもりです。