「スゴイ!」と言われるプランは「スゴくない」
どうも、高尾トンビです!
今はもうやっていませんが、数年前まで「学生ビジネスプランコンテスト」の企画運営をしていました。
そういうコンテストに関わっていると、選考委員や審査員から「これはスゴイ!」と言われるものがあります。
しかし、スゴイと言われるプランの多くは、実際にはスゴくありません。
「スゴイ!」と言われるプランが「スゴくない」3つの理由
その理由は次の3つです。
1.「スゴイ!」は誰でも言える
2.「評価されるポイント」がズレている
3.「スゴイ」けど「別に欲しくはない」
「スゴイ!」は誰でも言える
「スゴイ!」という表現は、誰でも言えますし具体性を伴わなくても言えます。
よく理解できなかったけど、インパクトがあるから「スゴイ!」と言っておく。
どこが良かったのかと言われると苦しいけど、新しい部分があるから「スゴイ!」と言っておく。
よくわからないけど、なんか一所懸命やってるから「スゴイ!」と言っておく。
まあ、ここまでの例は極端かもしれませんが、「スゴイ!」という表現はとても便利で使い勝手が良いので、誰でも言えます。
「評価されるポイント」がズレている
そもそも、プランというのは「アイデアを考える」「実行計画」の両方を含みます。
なので、プランを評価するということは、「考えたアイデアの評価」と「実行計画の評価」の両方を評価するということです。
そして、「スゴイ!」という評価は「アイデアに対する評価」であって、実行計画に対する評価ではありません。
そもそも、起業の経験がない人、新しいプロジェクトの企画実行経験がない人の多くが、アイデアを思いつくことができても、実行計画に落とし込むことが難しいです。
逆にうまく実行計画に落とし込むことができたアイデアの多くは、当初のアイデアよりも少しだけ小さい形になっています。
実現可能性を高めようとすると、どうしてもそういう形になります。
ということは、アイデアは壮大で「スゴイ!」と思うようなものでも、実行する段階になると割と現実的な感じになるので、レベルの高いビジネスプランの評価は「スゴイ!」ではなく「よく考えられている」という評価になります。
「スゴイ」けど「別に欲しくはない」
そして、3つめの理由、これが一番重要です!
人が「本当に価値を感じるもの」を目にした時に、出てくる言葉は「スゴイ!」ではなく、「欲しい!」「買いたい!」「使いたい!」というものです。
さらに高い価値を感じた場合は「どこで売っているの?」「どうやれば使えるの?」という言葉が出てきます。
まだ、それが世の中に出てきていないものの場合は、「出たら絶対使う!」です。
だから「スゴイね!」という言葉の裏には「私は欲しいとは思わないけど」が隠れていると思った方が良いです。
「スゴイ!」としか言われないプランは「スゴくない」
もちろん、「スゴイ!」と言われること自体が全て悪いというわけではありません。
「スゴイね!」としか言われないプランがマズイということです。
ちなみに、真剣に取り組んでいる人はそのことに気づいています。
自分たちのプランをもっと良いものにするために、貪欲に他人の意見を取り入れようという姿勢が強い人が、単に「スゴイね!頑張ってね!」で満足するはずがありません。
そうじゃなくて、「このプランをもっと良くするためにはどうすればいいのか鋭く指摘してください。」という感覚です。
実行しないと意味がない!
とはいえ、あくまでも「プラン」なので、実行しないと意味がありません。
実際にビジネスプランを実行しなければ「価値は生み出せません」
だから、僕が言いたいことは、「スゴイ!」と言われて喜んでいる暇があったら、とっとと実行しましょう!ということです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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