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抑制ミニトマト定植10日後の様子

定植から10日で苗も定植時とは見違えるほど大きくなりました。既に気温も充分に高い中での初期生育ですので、4月に植えたミニトマトの倍くらいのペースで生育しています。

現在、ちょうど一番花が蕾になっているところです。今後の生育のため、ここで少々手を加えます。
脇芽かき、一番花の除去を行います。

脇芽掻きについて

脇芽かきはトマトの類を栽培したことのある方はピンとくることと思います。

このように、主茎と葉の間から斜めにピンと伸びているのが脇芽です。

この、脇芽のかき方については、色々な考えがあります。栄養が脇芽にとられるからとるならなるべく早くという考えもあれば、脇芽をかきすぎると、芽の数が少なくなるため、根張りが悪くなるからある程度伸ばしてから取るという考え方もあります。

抑制ミニトマト栽培では前述の通り、生育が早い分、根張りが不十分になりやすいという特徴があります。そのため、脇芽を一定程度伸ばし(15cm程度)た上で掻いていくという方法をとります。

15cm程度まで脇芽が伸びる過程で、根張りを良くし、なおかつ脇芽の生長点が根からの養分吸収を促進すると考えられています。

しかしながら、15cmを超える程に伸ばしていると今度はかえって脇芽が強くなることにより、主茎の生育の妨げになるため掻く必要があります。

脇芽の役割を充分に引き出し、主茎の生育の妨げにならない加減が15cmという考えです。

本当に何センチがいいかは正直トマトのみぞ知るというか、細かく気にしすぎたら作業の手も止まってしまうので、15cmとはいえ、大まかなものです。

👋だいたい手を広げた時の親指の先から人差し指の先までの直線距離を超えるものを掻きます。

見づらいですが、何本か脇芽が生えています。

その脇芽の中でも特に伸びているものを掻きます。

くいっと折り曲げると根元からポロッと取れます。

だいたいこんな要領です。

そんな脇芽ですが、生育過程や樹勢に応じて色んな残し方をします。時には小さいうちにとり、時には実をつけさせ、というように活用が生育ステージによって変わります。順を追ってまた紹介したいと思います。

一番花を摘む

せっかくこれから実がつこうという、一番花の蕾を取ってしまいます。

よくぞ咲いてくれました。

しかしながら私はあなたを摘みます。

ミニトマトを作るのに、実をつける花を摘むとは本末転倒のようですが、これにも理由があります。

これから先、2番花、3番花と咲いていきますが、中でも1番花での着果は充分に樹が育ってない、そして何より根張りの不十分なうちに着果させることになります。
例えるなら、幼稚園児に教科書ぎっしり入ったランドセルを背負わせてる状態です。

なので、1番花は摘んで身軽にして、樹の生育を優先させます。

これらの脇芽掻きや、一番花を摘むかどうかの考えは一様ではなく、人により、産地により、変わってくるので、今回の紹介はあくまで一例です。共通して大事なのは、沢山ミニトマトを成らせられる丈夫な樹に育てるということだと思います。

ミニトマト作りの第一歩、まずは樹づくりが大事ということでした。

半促成ミニトマトは先日より収穫スタートしました!

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