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困った職場選び。

うつ病と自律神経失調症と診断を受けてから、新聞販売店やアルバイトを経て、専門学校へ編入し...ようやく作業療法士の資格を取れました。

私の場合ですが、何かしらの大きなイベント(試験をあるとか、何かを任されるとか、環境の変化)がある時や、感情が抑えられずに些細な事で泣いてしまう様になったり、朝方まで眠れないなどの傾向があったので、そういう状態が不調のサインでした。

なので、本格的に調子が悪くなる前に受診するなどの対応もできました。

30代に突入してようやく手に職を付けられたのですが、...となると悩むのが就職先。

作業療法士の職域は本当に広くて、大きく分けると身体障害分野と精神障害分野、発達障害分野に分けられています。

働く場所も、病院、老人介護保健施設、デイサービス(デイケア)、特別養護老人ホーム、行政など多岐にわたります。

私は元々は精神分野を希望していましたが、結局最初に勤めた職場は、脳血管疾患の急性期を過ぎた、いわゆる回復期と呼ばれる時期の身体障害の方が多くいる病院でした。(高齢の認知症の方が多くいたので、その点は精神科の認知症病棟に少しだけ似ている感じでしたが。)

精神科病院を選ばなかった理由は自分自身がうつ病を患っていたからです。

精神科の病院といえば、一般の人から見ると怖い病院というイメージなんだと思いますが、実際に実習等で行ってみると、確かに何かをブツブツと言いながら歩き回っている人がいたり、突然叫ぶ人が居たりはあるのですが、症状がある程度落ち着いていると普通の病院と大きな差は無いのです。

ですが、目の前にいる人達の今後の人生に影響を与えてしまう(かもしれない)という責任のある仕事をし続ける上で、自分自身に精神的な問題があると相手も自分も影響を受けやすくなってしまうのではないか?

そう思うと、怖くて精神科病院には踏み出せませんでした。

こうして始まった作業療法士としての仕事。

幸いにも職場の人達にも恵まれ、うつ病や自律神経失調症も寛解状態で過ごす事が出来ました。



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