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Nostalgie【詩】

はじめに

この、詩と呼んでいいのかわからない文章は、僕の独白で、手紙のようなものです。僕が今までで最も長い時間を過ごしたあの場所に暮らす、とある友人たちへの想いの丈を勝手につづりました。もちろん、かれらがこれを見ることなどないと思うので、届くはずもありませんし、かれらに送るつもりもありません。

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元気にしていますか

こちらの暮らしには、もう慣れたよ
奇跡のように恵まれた繋がりを得て、優しいひとびとに巡り会えたよ

まだ一年しか経っていないのに、みんなと過ごした日々がずっと遠くに思えるよ


「戻れない苦しみを後悔というなら 選択肢なんて救いではなくて」

その選択を受け入れていなかったら、背負わなかった苦しみかもしれない
その選択を受け入れてなかったら、別の苦しみに出会っていたかもしれない

後悔していないといえば嘘になる
別の道を選んでいれば、全く違った未来にいたでしょう


苦しかったけれど、消えようとは思わなかった 
自分は臆病だから
この世界から消えるには、まだ惜しいから


ねえ
夜、ひとりで涙をこらえるくらいには、大切だったよ
自分が思っているよりも、わたしは君たちが大切だったんだよ

7年、その地で日々を生きていたんだから、恋しくて、寂しくなるのも当然で

色紙も手紙もキーホルダーも、ぜんぶだきしめたくなるほどに愛おしくて、宝物なんだ

1人でいたほうが気が楽な自分だけれど
だからこそみんなといる時間は本当に愛おしかった

「笑いあえたあのころを 心にそっとそっと 抱きしめながら」

みんなで笑い合った日々はもう過去になってしまったけど
今振り返ればわかる、幸せだった
いつまでもそんな思い出を抱えていたいと思う

思い出はやがて忘れていってしまうものだし、忘れたい思い出もたくさんあるけれど
忘れたくないことのほうが多いんだ

「Dear My Friend もしも願い叶うなら
 君を包むそのすべて幸せでいて」


会いたいというけれど、その言葉がどれだけ本当なのかは誰も知らないよね

その絆は、紡がなければ簡単に切れてしまう糸
わかってるよ、そんなこと

それでも、会いたいと願うのはわがままかな


泣けなかったのは人前で弱さを見せれる強さがないから
笑って終わりたかったなんて建前だよ
泣いておけばよかったな


いつか笑ってこのことを話せるようになったら、物語にしようと思う
この出会いと別れの物語を
長い年月を経て変わることもあるかもしれないけど


ありがとう

離れていても
大好きだよ
その想いは変わらない

また会おう 必ずいつか

君たちの歩む道に、光がありますように。

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歌詞を引用させていただいた楽曲たち
『人工呼吸』/傘村トータ
https://youtu.be/bMWg0-dSP9s
『Dear My Friend』/Little Glee Monster
https://youtu.be/nN8_AGQIq5g

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