熱血先生 短い物語です
わしは熱血先生
曲がった事が大嫌いじゃ
今日は宿題をいつまでたっても
提出せん生徒の所に
宿題の取り立てに来たのじゃ
「加藤、加藤はおるか?」
「先生、お久し振りです」
「おお加藤、それにしてもやけに薄暗くてじめじめした所に住んでおるの」
「先生、どうしたんですか?急に」
「お前がいつまでたっても宿題を提出せんから取り立てに来たんじゃ」
「宿題って、卒業してからもう五十年以上経ってますよ」
「卒業したから宿題を提出せんでいいと思ったら大間違いじゃ。お前が宿題を提出するまでこの先何十年でもわしはやって来るぞ」
「先生、どれだけ長生きするつもりですか?」
「わしはもう既に幽霊じゃ」
「だから先生、僕も幽霊ですって」
「死ねば宿題を提出せんでいいと思ったら大間違いじゃ。お前の宿題を取り立てるまでわしは成仏せんからな」
「僕も成仏出来ませーん」
おわり
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