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ネガティブセルフトークの解決法 前編

ネガティブセルフトークとは、"批判的に悪く考えて自己対話をすること"です。これは、自己評価、自尊心、自信、人間関係、モチベーション、人生などを否定的に考えることによって発生します。

人は頭の中で批判的に悪く考えると、自己肯定感や自己効力感の低下、未来への不安を感じることがあります。

ネガティブセルフトークを克服することは、批評家である自分自身を再認識し、自分の強みに焦点を当て、より良い視点を発見することから始まるのです。

ネガティブセルフトーク

ネガティブセルフトークに支配されている人は、多くの場合、外見、学業成績、職業経験、人間関係の欠陥に焦点を当て、無意味、もしくは悪意のある批判的な自己対話が頻繁となり、前向きなセルフトークや自己肯定の欠点を軽視する傾向があります。

ネガティブセルフトークの例

ネガティブセルフトークは、状況に応じて様々な形で表現されます。これを続けていると、将来の展望、人間関係、総合的な幸福に悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば、自分自身に対しての悪口を言う場合、職場でのパフォーマンスをバッシングしたり、自分の外見を批判したりするなどがあります。

ネガティブセルフトークをする人は、自分が「目標やゴールを達成できない」と考えているため、ある意味では、どんな状況でも最悪の結果に期待をしていることになり、あらゆる成功を妨げる可能性があるのです。

以下は、ネガティブセルフトークの一般的な例です。

・批判的なセルフトーク

このセルフトークは、「全然かわいくない」「やっても無駄」などと批判的で、すべての物事を達成不可能と決めつけます。これは、鏡を見た時や、勉強をする時などにも経験することがあります。

・絶望的または落ち込みのセルフトーク

このセルフトークは、「どうせ無理だ」など敗北感や無気力感を含む、悲しい表現を用います。これは、自己能力への疑い、拒絶や失望の回避、あきらめに結びつきます。

・不安のセルフトーク

このセルフトークは、「きっと○○になる」など、未来に対しての不安、間違い、失敗、結果などを恐れる時に経験することがあるでしょう。

ネガティブセルフトークの影響

ネガティブセルフトークは、メンタルヘルスに多大な影響を与える可能性があります。自己対話や自分自身への接し方は、思考、感情、行動、総合的な幸福を形作るものなのです。

以下は、ネガティブセルフトークがメンタルヘルスに及ぼす影響の例です。

・完璧主義

完璧主義者は、ネガティブセルフトークを使用して高レベルの基準を設定し、それを完璧に満たすもの以外は無価値であると信じているかもしれません。これは慢性的な不満やストレスにつながる可能性があります。

・不安

絶え間ないネガティブセルフトークは、慢性的なストレスや不安につながります。アティキフォビア(失敗の恐怖)と同様に、失敗を常に意識したセルフトークを繰り返せば、実際に否定的な出来事が起こっているかのように心身が反応を起こすのです。

・うつ症状

持続的なネガティブセルフトークは、うつ症状の特徴のひとつです。うつ症状がある人は多くの場合、失敗を拡大解釈し、成功を最小限に捉え、絶望と悲しみの感情に近づいていきます。

・自己破壊行動

ネガティブセルフトークは、実際に起きることの予言になる可能性があります。「きっと失敗する」などと繰り返し自分に言い聞かせると、それがいつの間にか信念となり、失敗につながる可能性を高めます。

・自己評価、自尊心の低さ

ネガティブセルフトークは、自己評価や自尊心を低下させ不満感を増幅します。その状況が長く続くほど、人生に前向きな変化をすることが困難になるでしょう。

・人間関係の問題

ネガティブセルフトークは、健全な人間関係の形成と維持を困難にする可能性があります。これは社会的撤退や、人との親密さなどに壁を作り出すことにもつながります。

つづく(次回は解決法です)

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