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フランスの駐車場レンタル専門スタートアップ"Yespark"が、€2,800万(約38億円)の資金調達を実施

フレンチテックのYesparkは、自動車、バイク、自転車用の空き駐車場をレンタルするビジネスモデルを開発。同社は設立以来黒字を続けており、今回、保有車両の拡大と駐車場に電気充電ステーションを設置するために、2800万ユーロの第1回目の資金調達を完了したところ。

パリに拠点を置くスタートアップYesparkは、5月9日、2800万ユーロの資金調達を行ったと発表した。このラウンドは、Ring Capital、Sofiouest、Founders Future、Banque des Territoiresが主導。NEoT Green Mobilityも参加した。

日本で言うとパーク24さんのビジネスモデルに近いもの。ただ、駐車場が建物内等も含まれるように多様である点、スマホアプリを使ったユーザーエクスペリエンスが優れている点、月額利用が中心という点等が大きく異なる。日本にもこのようなプレーヤーが参入すれば業界の構造が大きく変わる可能性がある。

2025年までに20万台

Yesparkは、2014年にThibaut CharyとCharles Pfisterによって設立された。地主や専門業者が買い手を見つけられなかった駐車場を貸し出している。現在、フランスの570以上の自治体に導入され、イル・ド・フランスの2万台を含む6万台以上の駐車場があります。また、オランダやイタリアにも存在する。今回の資金調達で、2025年までに20万台分のスペースを確保したい考え。

また、EV向け充電器の市場でも存在感を示したいと考えています。「私たちは、パートナーや投資家とともに、都市が未来のモビリティに挑戦するのを助けたいと考えています。2025年までに3万台以上の駐車場にEV向け充電器を設置し、当社のプラットフォーム上で誰もが利用しやすい価格で長期レンタルできるようにします」と、Yesparkの共同創業者兼CEOのCharles Pfisterは説明する。

レンタル手続きの簡素化

また、モバイルアプリケーションを活用し、自分の住所に近い駐車場を簡単に検索できるなど、駐車場の貸し出しプロセスを簡素化したことも、同社の付加価値となっている。駐車場が決まったら、アプリから「デジタルリモコン」を使って駐車場に入ることができる。もうひとつ興味深いのは、「電気自動車、二輪車、自転車、あるいは環境にやさしいモビリティの将来のトレンドの利用者のニーズに適応する」というのが、Yesparkのアイデアであると常務取締役は説明する。

駐車場は、自動車が月40ユーロから、電気自動車が69ユーロから、バイクが30ユーロから、自転車が10ユーロから借りることができる。他のスタートアップ企業とは異なり、イェスパークは設立当初から黒字を維持している。2021年には、1年で35%増の1750万ユーロの売上高を達成した。今回の資金調達により、同社は、自家用充電スタンドの展開によるサービスの強化、技術的ソリューションの改善、新しいスタッフの採用による成長支援を期待している。


https://www.usine-digitale.fr/editorial/le-specialiste-de-la-location-de-parking-yespark-leve-28-millions-d-euros.N2002527

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