ここではまったく初めて野鳥を撮りはじめてから現在までの紆余曲折と野鳥観察・撮影に関する考え方をダラダラと書いてみようと思う。 鳥を撮りたくなった 野鳥を撮り始めて10年程になる。 一眼レフを使う様になって20数年なので、鳥がメインの被写体になってからは全体の半分程の期間になる。 それまでは風景や草花、昆虫がメインだった。特に昆虫の中でも蝶が好きで、草花と一緒に撮影していた。 2000年代はフィルム撮影が基本で、予備でα100は持っていたが、使うのはミノルタα-7がメインだ
野鳥撮影をするようになってまず心掛けたのは、綺麗に撮ること。 枝などに遮られることなく全身が見られ、羽毛は一本一本が精細に再現され、ばっちりと目にピントが合った写真。 さらに背景もすっきりしていればいうことなし。 そんな写真を目指して撮影してきた。 しかし一年半前にミラーレス一眼を使うようになってから、意識して動きのある写真を撮るようになってきた。 だが、試してみると思ったよりも難しい。 予想はしていたが、カラ類などの小さな鳥になるほど難易度は高くなる。 今のミラーレス一眼
2023年もあと少しで終わりなので、今年の観察した野鳥についてふりかえってみたい。 ちなみに6〜7月の一部の写真以外はすべて自宅から3分で行ける近所の公園で撮影したものである。 それ以外の場所も車で20分以内の近場の公園である。 今年も鳥を撮るための遠出は一切していない。 またすべての写真は私以外の撮影者がいない状況で撮影したものである。 撮影機材はSONY α9と200-600mm F5.6-6.3 G である。 写真によってはα7 IVを使用しているものもある。 時々
今年はベニマシコの巣作りをちょっとだけ観察することが出来た。 毎年ベニマシコをよく見る草地へ行ってみると、ベニマシコのメスが目に入った。 双眼鏡で確認してみると、枯れ草を咥えている。 その後すぐに草叢に姿を隠してしまったが、どこかで巣作りをしているらしい。 ちょっと気になったので同じ場所で30分間待機して、様子をみてみることにした。 すると同じベニマシコが私から10メートルほど離れたところで枯れ草を引っ張り出しているのを見つけ、咥えるとまた草叢に入ってしまう。 30分の間に同
近所の公園では毎年キビタキとコサメビタキが繁殖している。 今年も8月に入ってコサメビタキの幼鳥を確認した。 おそらく巣立ってからは少し日にちが経過している感じだったが、まだ親から給餌されていた。 残念ながら給餌シーンは撮影できなかった。 コサメビタキやエゾビタキは飛んでいる虫をキャッチして食べている。 タイミングが難しいが、何度かフライングキャッチの瞬間を撮影することが出来た。 キビタキやオオルリなどもフライングキャッチをするが、地上での捕食も良く行う。 キビタキ 今
鳥が好きならぜひ読んでほしい本です。 中村 司著『渡り鳥の世界 渡りの科学入門』(山日ライブラリー) 新書判で200ページ程の薄い本ですが、内容はとても濃いです。 鳥は翼があるので長距離移動が可能ですが、なぜ渡りをするのか? それは遺伝的なものなのか、環境的なものなのか? どうして正確に目的地へ辿り着けるのか? 鳥好きなら一度は疑問に感じることだと思います。 古い研究から最近の研究までわかりやすく書かれていて、これを読むことで渡り鳥の偉大さを感じることができると思います。
久しぶりに鳥関係で面白い本に出会いました。 「都会の鳥の生態学」(中公新書)。 図鑑なども含めると鳥関係の本は数十冊持っていますが、どちらかというと写真主体の本が多く、読み物としての本はそれほど多くありません。 著者の唐沢孝一さんは御年80歳。 しかし本を読む限り、年齢を感じさせる古臭い文章ではありません。 コロナ禍以降の記述もあり、最近の知見も取り入れた楽しい本でした。 巻頭にはカラー写真も使用し、それも鳥の珍しい生態写真もありなかなか貴重なものではないかと思います。
今年は例年になくノゴマが多い気がする。 局地的なのか、北海道全体なのかはわからないが、草原の探鳥地ではいくつものつがいが確認できた。 足環君がお出迎え ゴールデンウィークを過ぎると近所の森林公園の渡りの鳥たちが一段落する。 今年は5月中旬に初めて草原へ行ってみた。 囀りながら迎えてくれたのは3つの足環のついたノゴマだった。 しきりにメスを呼んでいるのか、観察中も飽きるほど囀っていた。 営巣始まる で、下の写真。1ヶ月ちょっとあいてしまった。 この期間は近所の森林公