ベニマシコの観察
今年はベニマシコの巣作りをちょっとだけ観察することが出来た。
毎年ベニマシコをよく見る草地へ行ってみると、ベニマシコのメスが目に入った。
双眼鏡で確認してみると、枯れ草を咥えている。
その後すぐに草叢に姿を隠してしまったが、どこかで巣作りをしているらしい。
ちょっと気になったので同じ場所で30分間待機して、様子をみてみることにした。
すると同じベニマシコが私から10メートルほど離れたところで枯れ草を引っ張り出しているのを見つけ、咥えるとまた草叢に入ってしまう。
30分の間に同じことを5〜6回繰り返したところで、ようやく15メートルほど離れた場所に巣を確認した。
ちなみに上の写真を撮るまで、双眼鏡だけでひたすら探していたので、一枚も撮っていない。
で、ここで事件が起きた。
ベニマシコのメスが巣材を探しに出ていくと、ひょいとカワラヒワのメスがやってきた。
何をするのかと思えば、ベニマシコが作っている巣から枯れ草を引っ張り出し、ぞのまま持っていってしまった。
ベニマシコが数分後戻ってくると、ちょっと巣が崩れてしまっているのに気づいた。たまたまこの瞬間を捉えることができたが、自然界ではこんなのは日常茶飯事なのだろう。
その後もどんどん巣材を運び、ちょっとずつお椀型の巣ができていった。
下の写真は4日後。
すでに巣は完成し、どうやら抱卵しているようだ。巣の右上に尾羽が飛び出ているのがわかる。
ただ周りの葉の成長が思ったより早く、この数日後にはまったく隠されてしまい、観察は断念した。
ちなみにメスが巣作りの間、オスは何をしているのかというと、見晴らしの良い枝にとまり鳴いていた。
さて、ここから時間は3ヶ月近く開いて、8月下旬になる。