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2023年の野鳥観察・撮影のまとめ

2023年もあと少しで終わりなので、今年の観察した野鳥についてふりかえってみたい。
ちなみに6〜7月の一部の写真以外はすべて自宅から3分で行ける近所の公園で撮影したものである。
それ以外の場所も車で20分以内の近場の公園である。
今年も鳥を撮るための遠出は一切していない。
またすべての写真は私以外の撮影者がいない状況で撮影したものである。 

撮影機材はSONY α9と200-600mm F5.6-6.3 G である。
写真によってはα7 IVを使用しているものもある。
時々×1.4テレコンを使用している。

1月
2023年はツグミで始まった。
例年はレンジャクやウソ、アトリなどが観察されやすいが、この年はほぼツグミばかり。

ナナカマドの実を食べるツグミ

しかも100羽以上の群れが来ることもあった。大抵ナナカマドの実を求めて集まって来る。でもその中にハチジョウツグミや北海道では珍しい越冬中のシロハラが混ざっていて、退屈することはなかった。

ハチジョウツグミ
双眼鏡で観察すると群れのなかに3個体発見できた
コリンゴの実を食べるシロハラ
この個体の他に3個体の越冬を確認できた

2月
前月に続き2月もツグミのラッシュだった。
さすがに飽きて来た頃に、真っ白いツグミを発見した。1時間弱の出会いであったが、色々な仕草を写真に残すことが出来た。

白いツグミ
おそらくハチジョウツグミの変色個体だと思われる

公園内には数少ないがカンボクの実が成っていた。これにキレンジャクの群れがやって来て、間近(4〜5メートル)で見ることが出来た。キレンジャクがここに来たのは二日間のみであった。

カンボクの実を食べるキレンジャク

3月
ツグミのラッシュが終わり、代わりにレンジャクが観察しやすくなった。
雪が溶けて出来た水溜りで水浴びや給水を観察することが出来た。

ヒレンジャクの飛翔
キレンジャクの水浴び

4月
夏鳥の飛来は中旬のルリビタキにはじまり、下旬にコマドリ、オオルリと例年と変わらなかった。

ルリビタキ
コマドリ
オオルリ
まともに撮れたのは数年ぶり

5月
上旬にキビタキ、少し遅れてコサメビタキ、サメビタキなどを観察したが、これも例年通り。

キビタキ


アリスイ

ムギマキはこの公園にも来たが、話に聞くだけで見ることはできなかった。ムギマキは数年間見ていない。
5月中旬以降は少し離れた緑地公園へも数回訪問した。

6月
上旬はほぼノビタキの観察に費やした。

ルピナスに乗るノビタキ


ノビタキの幼鳥(左)とメス


ここ数年の課題にしていたルピナスに止まるノビタキを撮るために日参した。

ノビタキの幼鳥

中旬から翌月にかけてはノゴマに集中した。

7月
ほぼノゴマの月。

ノゴマ


巣作りから子育て時期まで約1か月間、観察した。
もちろん巣に近づく訳にはいかないので、周辺にいるノビタキやコヨシキリ、ホオアカ、オオジュリンなどの子育ても同時に観察、撮影を行った。

ホオアカの幼鳥
オオジュリンのオス

8月
鳥枯れで云々という人が多いが、それって同じ鳥ばかりで飽きてるだけじゃないのか?
私は同じ鳥でもあまり飽きないので、草地の小鳥や、森の小鳥ばかりを観察していた。

夏のシマエナガ

近所の公園ではコゲラの古巣を利用しているニュウナイスズメの営巣やコサメビタキの子育てを観察することが出来た。

アカゲラの幼鳥
コゲラの古巣を利用するニュウナイスズメ

9月
メジロやコサメビタキ類などを観察していた。
下旬にはなんとツグミが飛来。

ツリバナの実を食べるメジロ
シマエナガ
サメビタキ

いつもと何だか違う秋になりそうな予感を孕んだ9月だった。

10月
夏の頃に目を付けていたヤマブドウが予想通り豊作になった。
かなり沢山成っていたが、ツグミ、マミチャジナイ、クロツグミの混群がやって来て、1週間程で食べ尽くしてしまった。

マミチャジナイ


それに前後する様にイスカ、マヒワ、ベニヒワも姿を見せた。

イスカ


こんな秋の渡りは今まで見たことがないと思っていると、どうやら猛暑で様々な木の実が不作のため、例年よりも早く冬鳥が渡って来た様である。
10月は夏鳥と冬鳥が混在し、何ともにぎやかな月になった。
さらにシマエナガが大量に公園へ現れ、これも今までなかったくらいのサービスタイムが始まった。

シマエナガの可愛いシーンも撮れた

11月
冬鳥のラッシュは続いている様であったが、公園の木の実はヤマブドウ以外は超不作で、シマエナガを含む留鳥がメインの被写体になっていた。
そしてシマエナガラッシュの噂が広まったためか、かつてないくらいのカメラマンが来はじめた。

紅葉をバックにシマエナガ


ただ撮るだけならまだしも、走って追いかけるのには閉口した。
もちろんその集団には加わらず、撮影は誰もいない場所でこっそりと済ませている。

12月
相変わらずシマエナガフィーバーが続いていたが、それ以外では数年ぶりのキバシリ、オオアカゲラなどを撮影することが出来た。

ナナカマドに来たシマエナガ
実は食べない
オオアカゲラのオス
キバシリ
数年振りに撮影できた

レンジャクやイスカは見かけるが双眼鏡で観察するばかりで、撮影はゼロである。

さて、今年もあと少し。
来年はどんな鳥に出会えるのか、あくまで近場で野鳥を観察していきたいと思っている。

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