見出し画像

トレッタの製品開発で本当に大切だと思ったこと

トレッタキャッツCPO、平畑です。今回はIoT製品であるトレッタ開発の中で本当に大切だなと思ったことについてお話しします。


IoTはオーケストラ

IoT製品を作るのは本当に大変です。なぜなら、従来のモノづくりより更に多くの人が関わる必要があるからです。

IoT製品はメカ、基板、組み込みエンジニアの他に、サーバーやアプリのエンジニアなど、本当に沢山の人が関わる必要があります。しかも、今まで全く違う世界で仕事をしていたメンバーが集まっているため、モノの考え方も違えば業界用語も全く伝わりません。

ただメンバーにあるのは、ねこに幸せに長生きして貰う為に、、、という気持ちだけです。

今までのモノづくり、例えばプラスチックのコップであれば、優秀なエンジニア1名いれば物はできてしまうでしょう。音楽にたとえるなら、これはバンド活動です。IoTはそういう訳にはいきません。色々な楽器で音を奏でる必要があるのです。まさにオーケストラです。オーケストラの様に、音色も形も違う楽器が素晴らしい曲を奏でるには、チームのコミュニケーションがとても大切です。これが本当に本当に難しく、大変でした。

無題1


「誰が聞いても不可能」をやりぬく
モノづくりでも、結果が先

そんな中で、私と代表の堀もまた、違う世界で生きてきました。代表の堀はモノづくりとは違う世界で仕事をしてきました。最初の頃は、そういう意味では私のモノづくりへの「こうすべきだ」という考えが強すぎたのか、上手く行かないことが多々ありました。そんな中で悩み考えて出した結論が、「とにかく結果を出そう」という事でした。

代表の堀に人間的には(多分w)信頼されていたものの、実力という意味では、入社直後の私の実力を信じて貰える訳も無く、どうしたら良いのか?と悩む日々でした。確かに入社してきてすぐ「数百万円、数千万円のお金を私に任せてくれ」は難しい、、、だったら私が先に結果を出して信じて貰えば良いと思う様になったのです。モノづくりから考えるとおかしなプロセスでも、不可能な日程でも、難しいデザインであっても、それを形にし作るのが私の仕事と位置づけ、それを達成する為の工夫に頭を使いました。当時の私に経営面の知識が少なく、恐らく私が想像すらできない部分があるのだと考えた結果でもありました。

一方で、モノづくりにおいて重要な局面、致命的になる部分については、何があっても否定する事が、私の責任であり、仕事だと心に決めていました。いつも否定では無く、大切な局面でちゃんと意見を伝えるからこそ、効果があると考えていたのです。
全社員が反対しても私だけ譲らなかったことが数回あります。この話は別の機会で、、、)

無題


パートナーの大切さ

社内のメンバーは勿論ですが、モノづくりにおいては社外との人間関係、信頼関係が極めて重要だと考えています。「モノづくりは信頼関係づくり」と言っても過言では無いと思っています。私達はトレッタは勿論のこと基板も「MADE IN JAPAN」で作っています。

何故でしょうか?

他の理由も色々ありますが、この「信頼関係づくり」が大切だと考えたからです。このトレッタという商品、そして実現したい世界観に共感して貰えることが、商品をより進化させ、トレッタにこれ以上ない愛を注入することができると思ったからです。

弊社の製造委託先である羽立化工株式会社とは、開発段階から信頼関係を構築し、出資を頂くまでのパートナーとなることができました。その出資時に羽立化工株式会社の中村社長から掛けられた言葉が、今でも忘れられません。

「私はこのトレッタに共感し可能性を感じた。そして一緒にやっていく中で課題も当然あるが、モノづくりにおいて適切に解決策を見つけ対策されていると感じた」

今までやって来たことを見て、ちゃんと私達の力を評価しての出資であり、一緒の目線で問題解決に挑んで下さっているのだと感じた瞬間でした。我々のトレッタは、羽立化工株式会社という絶大な信頼関係をもつ企業に、これ以上無い愛を持って、1つ1つ大切に製造されています。

無題1

 

次回は羽立化工株式会社との取り組みについてご紹介できればと思います。


この記事が参加している募集

スキしてみて