【企業向け】社員の不調を見抜くポイント~「いつも」と違う、に気づく~
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9月も終わりに近づき、日中はまだ暑さを感じる日もありますが、朝晩は秋らしい気候になってきました。4月が期首の企業は今年度の折り返し地点、年度末を見据える時期を迎えています。
コロナ対策もあり、思うように障がい者雇用が進んでいない企業も多いかと思います。
また、既存の社員についてお悩みを抱える企業もあるのではないでしょうか。
季節の変わり目、年度の折り返しなど、なんとなくせわしなく落ち着かない状況で、社員の体調管理に注意が必要な時期でもあります。
そこで、今回のテーマは
「社員の不調を見抜くポイント~「いつも」と違う、に気づく~」
社員の不調を見抜くためには、まず日々の観察ができているかどうか、が前提となります。
普段の社員の様子がどんな感じなのか、担当者は思い出すことができるでしょうか。
いつもはどんな話し方か、服装はきちんとしていたか、仕事に対する取り組みはどうだったかなど、「いつも」がどのようであるかが分からなければ変化には気づけません。
では、日頃どんな面を観察しておくと良いのでしょう。
「日常の変化」に関する観察のポイント
<健康面・体調面>
・勤怠状況
・生活リズム
・通院、服薬状況 etc.
<仕事面>
・仕事への意欲
・作業の判断力・スピード
・作業の正確性・ミスの頻度 etc.
<対人面>
・表情、態度、マナー
・挨拶、返事、報告・連絡・相談の有無や頻度
・日常コミュニケーションの有無や頻度 etc.
企業によっては、障がい者社員に業務日報などをつけてもらい、管理をしている場合もあるでしょう。
本人からの報告ももちろん大事ですが、傍から見て=客観的に見て、日常がどんな様子なのか、やはり押さえておく必要はあるでしょう。
これは障がい者社員に限ったことでなく、どの社員に対しても当てはまることです。
管理者は、全ての社員に対し、メンタルヘルスケアの観点から、小さな変化を見過ごさないよう心がけなければなりません。
さて、では実際にどんなサインがあると「不調かも?」と注意しなければならないのでしょうか。
いくつか例を挙げてみましょう。
不調のサイン
・服装や髪形、デスク周りが乱れ始めた
・遅刻や欠勤が増えた
・いつもより挨拶に元気がない、表情が硬い、
・会話への反応が薄い、鈍い
・仕事のスピードが遅くなった、仕事のミスが増えた
・他者とのコミュニケーションが減った
・休憩が増えた
・視線が合わなくなった etc.
また、こんな場合も気にかけた方が良いかもしれません。
・いつもより元気が良い、やけに明るい
・仕事への意欲が強くなった
・話しかけてくる回数が急に増えた
・休憩の回数が急に減った
・やけに視線が合う
・妙に早く出勤する etc.
一見すると、明るくなって意欲的で積極的にコミュニケーションをとるようになって、と良いようにも感じますが、これが急激な変化だとしたら注意が必要です。
無理にそのような行動をとっているのかもしれませんし、そうするには何か心の変化があったかもしれません。
不調のサインは、ネガティブな変化だけでなく一見ポジティブな変化の中に隠れている場合もあるのです。
ですから大事なのは、「いつも」と違う、という点です。
自社の社員が日頃どんな様子なのか、知っておいていただきたいと思います。
そして、小さな変化を見逃さず、早い段階で面談などの対応をとっていきましょう。何事も早期発見、早期対応が重要です。
変化に気づいてもらえると、その社員自身にも、会社が自分を気にかけてくれているという安心感と信頼感が生まれます。
それは社員の安定就労、長期定着につながっていく大きな要因となります。
是非、雇用管理においては「不調のサインを見抜く」ポイントを覚えておいていただければと思います。
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