調達マンは常に客観的で、柔軟で、機敏であれ
2月からスタートしたプロジェクトが今日、一つの区切りを迎えました。
逆入札を行って取引先を選定するのが私の仕事の1つですが、最低でも9ヶ月をかけて入札を行うのが通常です。
スタートから早6ヶ月、サプライヤーの選定が終わりましたので、このあとの3ヶ月は契約書の締結などに時間を費やします。
サプライヤーさえ決まってしまえば、9割終わったようなものです。
コスト削減も達成することができました。
コロナ前はオリンピック需要や派遣法改正などを反映して労働力不足、人件費高騰が起き、どの契約も値上げが続いていました。
オペレーション部門はその経験から「入札すれば絶対に値上げになる」「今の価格がベストプライス」「値上げはもう許されない」と考え、私に何度もその懸念を伝えてきました。
『お前に一体何ができるんだ。購買が関わったからってどう結果が変わるんだ。値上げになったらどう責任を取るんだ』
暗にそう言われているように感じました。
購買あるあるです。
その他にも、
「本当にこのまま入札するの!?」
「〇〇になったらどうするつもり?」
「今のオペレーションが最適で、変更や例外は絶対に出来ないし認められない」
などのネガティブな言葉をかけられることが何度かありました。
これは上司の言葉ですが、調達マンは常に客観的(Be objective)で、柔軟(Be flexible)で、機敏(Be agile)でなくてはなりません。
起こるか分からないことを心配しません。
初めから決めつけることはせず、あらゆる可能性を追求します。
必要な情報を集め、事実だけをもとに判断します。
私は懸念を伝えられる度に「後で考えても遅くはありません。いまは入札を進めましょう」と説明しまます。
不安もあったと思いますが、みんなジョジョに協力してくれるようになっていきました。
最終的にコストは下がり、絶対に変更は出来ないと言っていたオペレーションも一部変更となりました。
固定観念にとらわれず、顧客と会社にとって何がベストか、チームは事実をもとに考えることができたのです。
根気よく説得を続けたかいもありました。
「みんな褒めてましたよ。次も期待してます」
今日の会議の後、オペレーション部門からかけてもらった言葉です。
結果がすべて。
でも私は赤面した。
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