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APUを日本一の大学に

APU(立命館アジア太平洋大学)は特殊な大学だ。十文字原の高台、天空と呼ぶに相応しい場所に位置し、約6000人、100か国近くの学生がキャンパスライフを送る超グローバル大学だ。

ほとんどの学生が別府の街に住み、アルバイトをしたり、夜の街に飲みに出たりする。今年で創立20周年。別府という街に与える影響は計り知れない。

僕も久しぶりに別府に帰ってきた時、コンビニの中がニューヨークみたいになっていたことに驚いた。バングラデシュ人がレジ打ちをし、並んでいるお客さんはアメリカ人、韓国人、インドネシア人。お風呂上がりのおばちゃんまでいる。カオスという言葉が似合うその光景は、九州の田舎にはとても見えなかったし、何十年後かの東京の姿にも見えた。

イさんはそんなAPUで経営学を教える教授だ。講義は最大キャパシティー250人が毎回埋まる人気ぶり。授業を受けているAPU生曰く、面白くて学生に理解があるので、APUで一番好きな先生だそうだ。僕も実際に話してみて、気さくでおごらない素敵な人だなと思った。研究室には大量のフィギュアが並び、教育と社会貢献に重きを置き、APUを日本一の大学にするために常に挑戦を続けている。

イさんとは「We are the world Project」の撮影の時に知人の紹介で知り合った。一度しかお会いしたことがなかったが、自らルートハチハチのモデルに応募して下さった。やはり普通の大学教授じゃない。

今回はイさんの家から歩いて20秒、毎日通っているという天満温泉で撮影した。別府に来てから温泉にハマったというその経緯や、別府の街、APUについてお話しを伺った。

APU学長の出口さんは学校教育には「変態コース」が必要だと話していたこともある。変態が集まる街、別府。いい意味で変態な教授が見た別府を是非、楽しんでみてほしい。

2020.10.22 東京神父
天満温泉「Always Challenging Beppu!」

東京神父 写真家。1978年4月20日生まれ。 別府出身、自由が丘在住。