日本の宗教

この間、数年ぶりに渋谷区のTSUTAYAにある有名なスターバックスコーヒーを訪ねた。大好きな抹茶ラテを飲みながら漢字の勉強をしていたところ、近くの席に大声でキリスト教について話している外国人がいた。詳しい話は分からないが、この外国人は聖書の内容を漫画にすると話していた。個人的に欧米の宗教が大嫌いで、聖書などに書かれている内容は出鱈目（でたらめ）だと思う。スターバックスコーヒーにいた外国人はこれほどキリスト教が好きであれば、欧米にいた方が共感する人が多いにちがいないが、何故かお伽話だと言える聖書の内容をキリスト教の信者が1%しかいない日本で広めようとしている。

大声で話すこの外国人の話を聞き、思ったことが二つある。まずは、この外国人はそこまで日本が好きではないと思った。この人に限る話ではないが、キリスト教などの欧米の宗教を日本で広めようとする外国人は皆そこまで日本が好きではないと言える。僕のような親日家は日本についての知識を日々増加させようとしている。日本の一般的な会社での残業や日本の自殺の多さなどのどうしても受け入れず、日本人がもっと楽しくて元気に暮らせるために改善しなければならないところがあるが、日本のあらゆる面が面白いと感じていて、日本について何でも知りたいと強く思っている。渋谷区のスターバックスコーヒーにいた外国人は、恐らくそこまで日本に興味がないので、日本にある宗教などに興味を持たず、自国の物を日本に広めたいのだろう。

キリスト教以外に神道や仏教という二つの宗教が日本にある。仏教は元々日本の宗教ではなかったが、日本らしく変化され、他国にある仏教と異なる部分がある。日本人が受け入れやすい形で変化されたので、仏教が日本で普及して当たり前だと言っても過言ではない。「郷に入っては郷に従え」という諺があるように、自国ではない国にいる時はその国の文化や習慣などを尊重しなければならない。仏教は日本人の考え方などを尊重しながら変化されたので、日本にあっても、問題はない。キリスト教の場合は、異なる形式の神がいる。日本の「古事記」に記されている神話のような話ではなく、キリスト教を日本で広めるには日本人の「神」に対する考えを徹底的に変化させる必要がある。上記の通り、日本がそこまで好きではなく、日本人の考え方、何百年もの歴史を誇る宗教を徹底的に変化させたい外国人しかキリスト教を日本で広めようとしない。個人的に日本の神話が面白いと感じていて、日本にない神が日本にいる必要性がないので、他人が外国の宗教を日本に持ってこないでほしい。

TSUTAYAのスターバックスコーヒーで大声で話す外国人の話を聞いてもう一つ思ったのは、何故キリスト教などの欧米の宗教が日本に合わないか、その外国人はその理由が分かるはずがない。その理由さえ分かれば、日本に合わない物を無理矢理に押し付けず、その外国人は日本の宗教を受け入れようとする可能性がある。日本の歴史を見ると、日本人は信仰深い民族だと分かる。日本に歴史的な社寺が山ほどあり、神様への感謝の気持ちを伝えるための儀式や祭典が沢山ある。日本人は神様を信じないわけではないが、欧米と異なって一人の神様ではなく、日本に八百万の神がいる。そして、人間だけではなく、太陽や樹木などのあらゆる物も神様だとされている。神様に対する考え方が徹底的に異なり、欧米の宗教を日本で広めようとしても、そこまで普及しないことが明らかだ。

日本にいる宣教師全員が2016年に公開された「沈黙サイレンス」という洋画を鑑賞してほしい。江戸時代の話で、日本でキリスト教を広めに行った宣教師がいなくなり、いなくなった宣教師を探すために二人の宣教師が来日する。元々は実話を基づいて書かれた小説で、豪華な日本人や米国人の演出者で映画化された。

この映画を鑑賞すると、昔から宣教師が日本でキリスト教を広めに行ったことを嬉しく受け取る宣教師が日本にいるだろうが、日本人はどれほどキリスト教を恐れているかこの映画を鑑賞すれば、分かる。日本人が求めてない、嫌がっている宗教を日本で無理矢理に広めるのは非常に可哀想。日本人の一部はキリスト教の信者で日本にやってくる宣教師を嬉しく迎えるが、大半の日本人はキリスト教を嫌がる。やはり欧米の宗教を日本で広めるべきではないと「沈黙サイレンス」を鑑賞して分かる。それが分かれば、日本にいる宣教師が少しでも減少するはずだ。

欧米の宗教は何が魅力的なのか全く理解できず、折角日本に興味深い伝統文化などが沢山あるのに合わない物（この場合は宗教）を押し付けるのは非常に勝手な行為。日本の伝統を保護していきたいと強く考えていて、宣教師などのせいでその保護が難しいと感じる時がある。自国の物を普及せず、日本在住の外国人はもう少し日本にある物に目を向け、興味を持ってほしい。そして、日本人の考え方や日本の仕来りではなく、自国の考え方などがいいと他の外国人が本当に思ってしまえば、日本にいないでほしい。厳しい意見で、どうしても賛成できない人がいるだろうが、日本の伝統を保護するのに必要な姿勢だと僕は考えている。