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時間をかけた取り組みと、その成果。

地域社会を担うNPOとともに、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すためのさまざまな「アートポイント」をつくる事業、「東京アートポイント計画」。現在東京都内で活動する各プロジェクトや、過去に東京アートポイント計画として共催していた事業や団体、Tokyo Art Research Lab(TARL)で関わった方々に関するニュースやメディア掲載情報をご紹介します。

継続的に取り組んできたことの成果や影響が、さまざまなかたちで見えてきています。


「TOKYO UPDATES」コダマシーン(金澤韻さんと増井辰一郎さん)のインタビューで話題にあがりました。

ライフスタイルから、SDGsをはじめとする先進的な取り組みまで、グローバル都市「東京都」の魅力を伝えるメディア「TOKYO UPDATES」に、アートとデザインの企画・開発ユニット「コダマシーン」(金澤韻さんと増井辰一郎さん)のインタビューが掲載されています。

常盤橋タワーに設置されたアートワークのキュレーションを手掛けたお二人ですが、「東京の魅力」についての質問のなかで、金澤さんが東京は「アート活動の多様性がある街」だと語り、東京アートポイント計画にも触れてくださいました。

「上海で7年、ロンドン、ニューヨークでも暮らした経験から言えば、東京ってアート活動の多様性がある街で、そこが一番の魅力だと思います。とりわけ公的な支援がとても充実していて、ユニークな取り組みが多い。東京都写真美術館や東京都現代美術館、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)などはよく行きます。他にも、アーツカウンシル東京が実施する東京アートポイント計画も、プレイヤーに寄り添って人と人をつなぎ、知識をシェアし、サポートする。一方で、企業の支援も盛んで、スペースを用意し、アワードも運営する。その支援する主体が多様であることが、東京の魅力や強みだと思います」

TOKYO UPDATES『常盤橋タワーを彩る18のアート、作品を選定したコダマシーンの流儀』より

東京都現代美術館の展覧会でTARL発行物が紹介されました。

東京都現代美術館で開催していた展覧会「翻訳できないわたしの言葉」に、めとてラボメンバーの南雲麻衣さんが参加し、アーティスト推薦書籍のコーナーで2021年にTARLで制作した冊子『つたえる、うけとる、つたえあう ― interpret 新たなコミュニケーションの在り方をみつけるために ―』が紹介されました。そのことから、冊子への郵送依頼などが増えています。

冊子の反響などは、下記の記事にまとめています。

共催団体のその後の活動

一般社団法人藝との企画が「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)に採択されました。

昨年度まで共催事業として『ファンタジア! ファンタジア! ―生き方がかたちになったまち―』を実施していた一般社団法人藝とによる企画「アーティスト・イン・レクリエーション」が、墨田区と墨田区文化振興財団が取り組む事業「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)に採択されました。この秋、墨田区でさまざまな取り組みが行われます。ぜひチェックしてみてください。

墨田区文化振興財団「R6年度事業計画」で言及されています。

また、墨田区文化振興財団の「R6年度事業計画」の中で、「東京アートポイント計画の成果の継承」について触れられています。東京アートポイント計画ではこれまでにも、墨田区内で複数の共催事業を実施してきました。その担い手であった方々や、プログラムに参加してくださった方々が、今も隅田区内でさまざまな活動を行っています。

5 地域における文化芸術活動への協力及び参加
助成事業や「すみゆめ」等で関わる文化団体やアートNPO等に限らず、区内及び墨田区近隣で行われる文化芸術活動の状況を把握し、それら担い手との交流と情報の蓄積に努める。東京藝術大学大学院が主催する文化政策に関する勉強会や、東京都建設局河川部が推進する「隅田川サポーター」、アーツカウンシル東京が当地域で取り組んできた「東京アートポイント計画」の成果の継承など、必要に応じて地域における文化芸術活動に協力・参加していく。

公益財団法人墨田区文化振興財団「令和6年度事業計画」より

NPO法人アーティスト・コレクティブ・フチュウが「芸術文化による社会支援助成」と「地域芸術文化活動応援助成」に採択されました。

昨年度まで東京アートポイント計画との共催事業『Artist Collective Fuchu[ACF]』を実施していたNPO法人アーティスト・コレクティブ・フチュウによる二つの事業が、アーツカウンシル東京の助成事業として採択されました。共催事業の中で育ててきた仕組み「ラッコルタ-創造素材ラボ-」の継続や、この秋に開催する芸術祭「THE ART FUCHU 2024 (地 アート フチュウ)– 暮らしと表現の芸術祭 -」に向けて、活動の幅を広げています。

演習「自分のアートプロジェクトをつくる」の参加者を中心としたラジオ番組が始まりました。

Tokyo Art Research Lab(TARL)のプログラムとして、令和4年より実施している演習プログラム「自分のアートプロジェクトをつくる」に参加した方々が中心となり、さまざまなジャンルに関わる方々をお招きしての「対話」を楽しむラジオ番組「〇〇さん、お話聴かせて!」がスタートしました。

演習のナビゲーターである芹沢高志さん(P3 art and environment統括ディレクター)も、参加しています。不定期更新ですが、今後さまざまなゲストを招いてお話を聴いていくようです。
演習で培ったネットワークを活かしながら、各自の技術や得意技をもちより、実践をはじめています。ぜひ聞いてみてください!

各地のアーツカウンシルで担い手が活躍しています。

アーツカウンシルさいたまの公開研究会に「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」ディレクターの吉田さんが登壇しました。

前回、note記事「各地で活動が実を結んでいます。」でもご紹介した、アーツカウンシルさいたまの研究アソシエイト事業公開研究会。第3回のゲストとして、『アートアクセスあだち 音まち千住の縁』(以下、音まち)ディレクターの吉田武司さんが登壇しました。吉田さんは東京アートポイント計画の共催事業として実施した『三宅島大学』の事務局を務めたのち、2014年にはアートポイント計画のプログラムオフィサーとして活動。2015年より音まちに携わっています。

吉田さんはこちらの記事でも、東京アートポイント計画の共催事業としてプロジェクトを実施することや、プログラムオフィサーの伴走支援について語っています。

アートアクセスあだち 音まち千住の縁では、今年12月1日に『Memorial Rebirth 千住 2024 舎人公園』(仮)を開催予定です。関連イベントやワークショップも予定していますので、ぜひチェックしてください!


「東京アートポイント計画」では、各地でさまざまなアートプロジェクトを展開しています。ここでご紹介しているのはほんの一部です。メディアで掲載された情報以外にも、各プロジェクトのウェブサイトやSNSでも最新情報を発信しています。ぜひ興味のあるプロジェクトをチェックしてみてください。