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捻挫(内外踝痛、くるぶし付近の痛み、ねんざ、腓骨筋痛)の鍼灸治療

疫学:運動時など、関節部に外力が加わり、非生理的な運動を強制された時に生じる関節包、靭帯などの関節支持組織の損傷。一般的に、足関節のように関節運動範囲の小さい関節は捻挫を起こしやすい。逆に、肩甲上腕関節のように可動域の大きい関節は脱臼を起こしやすい。内反捻挫においては、前距腓靭帯に断裂が認められることがあるが、通常、関節面の相互関係は正常に保たれている。関節にストレスを加えると疼痛は増悪するが、異常可動性や、X線上の異常は見られない。

原因:スポーツや歩行時の不意な非生理的運動による。

注意点:X線で骨折・靭帯損傷の有無を確認すること。

一般的な治療法:受傷直後はRICE処置、固定術、手術など。

当院の治療法:まずは病院で受診し、骨折や靭帯損傷がないかを調べましょう。ちなみに、たまに勘違いしている患者がいますが、整骨院は病院ではありません。X線で器質的異常がないと診断された後、当院で施術すれば、早ければ痛みは翌日に消失しています。もし、腫れが酷かったり、内出血や損傷部位が広い場合は、3~5回ほど刺鍼しないと痛みがとれないケースもあります。1発で治るという口コミを聞いた学生が、「明日どうしても出なければならない試合があるから、何とかして下さい」と、懇願してくることがありますが、可能であれば、刺鍼後に痛みが消えても、2~3週間くらいは運動を控えた方が良いです。何故なら、損傷した部位が軽度であっても、完全に修復されるまで、ある程度の時間を要するからです。どうしても出場しなければならない大事な試合でしたら、刺鍼後は腫れが引くまで適度にアイシングし、腫れが引いたら保温サポーターで足首を軽く保護し、試合前になったらテーピングで固定しておくのがベストです。テーピング固定の仕方については、ニチバン(バトルウィン)のHPが参考になると思います。

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