マガジンのカバー画像

南北相法現代語訳

11
江戸時代に活躍した観相家、水野南北が残した人相術の聖典『南北相法』の現代語訳版です。これまで『南北相法』の現代語訳版は数多出版されてきましたが、個人的に満足できるものがありません… もっと読む
運営しているクリエイター

#成功法則

南北相法(前編/巻ノ四)

南北相法(前編/巻ノ四)

水野南北居士 著
門人 平山南嶽・水野八氣 校

《額を論ず》一 額は貴人・目上の官を司る。また、運の吉凶を観る。

一 額が狭く、肉が薄い者は目上と意見が合わず、運が悪く、苦労が多い。また、狭くとも肉が厚い者は相応の福分がある。

一 額が広く、豊かな者は、目上からの恵みがあり、運が強い。

△ 額が広く、肉が厚くとも、凸凹な者は目上と意見が合わない。

□ 額が削げていたり、歪んでいたり、とに

もっとみる
南北相法(前篇/巻ノ一)

南北相法(前篇/巻ノ一)

元祖 聖徳皇太子
中祖 水野南北居士著

天保書院蔵

南北相法凡例一 古(いにしえ)より、数篇の相書があるとは言っても、未だ相法における体・用・妙の三つは区別し難い。ゆえに、この書においては、まず、骨格・血色に現れる事を論じる。これは、つまりは、相法の体である。次に、骨格・血色に現れるところの道理を明らかして用い、これを看相の用とする。最後に、骨格・血色の義理を離れて、さらに詳細を論じる。これを

もっとみる