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財務分析勉強会(アパレル業界) 2019年10月5日 #ファイナンスラボ

ファイナンスラボでのオープン勉強会に参加してきました。
今回のテーマはずばり”アパレル”です。

ファイナンスラボって何?

大手町のランダムウォーカーさん(@OTE_WALK)が、 #会計クイズ  を中心に、ビジネスマンの3種の神器である会計(他は英語・IT)とビジネスを結びつける思考トレーニングを行うことのできるコミュニティです。
毎月テーマが設定され、毎週クイズを解きながらその分野について詳しくなれます。
(9月は”アパレル”、8月は”人材”、7月は”物流”がテーマです。)

毎月200枚に達する勢いのボリュームのある振り返りスライドをいただけるため、忙しい人でも、あとから学ぶことができます。

今までの勉強会は
第1回 オリエンタルランド
第2回 ソニー (記事はこちら)
第3回 セブンイレブン (記事はこちら)
と開催されています。

東京では(多分)第4回になりますが、最近は、湘南、名古屋、大阪と様々なエリアでも開催されています。
福岡でも開催される予定があるようなので興味ある方は是非参加して、生会計クイズを体験してみてはどうでしょう。

本編に入ります。
本日は、
前編 アパレル業界の分析フロー
後編 話題のZOZOを多角的に見ていく
形式でした。

前編 アパレル業界の分析フロー

まずは、比較の仕方についてのレクチャー。
アパレル業界といっても、商流のどこまでを担当しているかが違うケースがあります。

しまむら(仕入販売)・インディテックス(ZARA;流行品)・ファーストリテイリング(ユニクロ;機能品)のPLの違いを
①SPA(製造小売)モデルと仕入販売モデルの違い
②SPAモデルの中で、商品特性(流行品/機能品)に注目した違い
から、説明されます。

商品の情報量を増やすために、現地(店)に来店し、商品を見たり、特徴を調べたりしてきます。

SPAの商品特徴
・ZARA
 流行を売っている
 流行った時に売れないと、売れ残り商品となるため、自社で物流網を構える
⇨商品企画のデザイナーがキーパーソン
・ユニクロ
 機能を売っている(ヒートテック・エアリズム等)
 欲しい商品があって来店されるため、在庫があることが重要
 ※ただし、在庫過多は整理が必要になり、値引き販売になるケースも…
 ⇨機能を担保する技術がキー

仕入販売のしまむらに関しては、直近の営業利益率の低下について分析されていました。

定量的に、IRの数字や現地での商品情報を駆使し、仮説立てていきます。
出てきた仮説は、“バイヤーの質”。
次に、定性的に裏取りをするため、Openwork(旧Vorkers)で社員の口コミチェック。

以前の対談の時にも、大手町さんは
「他人のレポートを丸のみせず、自分で調べる」
を大事にしているといっており、フィールドワークでの気付きはその姿勢の表れのように感じました。

後編 話題のZOZOを多角的に見ていく

財務会計視点(大手町さん)とマーケ視点(黒澤さん/マーケティングトレース@KurosawaTomoki)のコラボで、ZOZOを見ていきます。

*ビジネスモデル視点
10年前と直近のPLを比較して、売上原価の占める割合の違いから、仕入販売形式から受託販売形式への変更があったことが気付きます。
この2つの違いは、Amazon(仕入販売)と楽天(受託販売)がECサイトとして取り上げられる例です。

*受託販売になってから…
手数料ビジネスになるので、商品単価を上げる方が良いが、なかなか商品単価が上がらない…

ここで、黒澤さんにバトンタッチで、マーケ視点から振り返って、ユーザー層の変化をとらえます。

2004年〜2010年:ネット広告中心 検索連動・ディスプレイ
2011年にZOZOの検索ボリューム増 Googleアナリティクス
2011年 TVCM 高田純次
2012年 美少女ヌードル ⇨ここで芸能のつてを獲得?
2013年 wear でコーディネート情報のDBを作成
  芸能人中心に女子内に広まった⁇
2013年 ZOZOユースド開始
2015年 TVCM ゾゾゾの鬼太郎
2017年 ツケ払いのスタート
  ユースド×ツケ払いと若者の金無し層へ移って行ったように見えます。

これからYahoo!に買収されて、どうなるか気になるところですね。

顧客離れが叫ばれていますが、他に強力にスイッチできる業者もないため、しばらくZOZOに依存する企業は多いままでしょう。

実は、2012年くらいからCFM(カスタマーフレンドシップマネジメント)という活動をしていて、顧客ごとに合わせた商品を大事にしようとしています。
PBブランドでいうと、話題になったZOZOスーツ(生産が間に合わない失敗はありましたが、、、)や最近のZOZOmat(あなたぴったりの靴)は、ウォッチしたいし、私は使ってみたいと思います。
アパレルは大衆向けに作成されるのが当たり前ですが、自分だけに合ったサイズのアパレルはそこに価値はありそうですね。(オーダーメイドでかつオペレーションが簡潔になるか)

最後に

本日はボリューミーな2時間でした。
財務分析の手法を中心とした勉強会でしたので、このインプットを使ってアウトプットをしていきましょう。

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