R不動産の仕事って?どんな人がいるの?「R不動産のしごと」イベントレポート!@目白
●全国に10ある「○○R不動産」の正体
全国各地に10拠点ある、「○○R不動産」。実は、運営する会社はそれぞれ違っているんです。拠点や会社は違うけれど、同じ「感覚」や「想い」を共有する仲間たちが、「R不動産」として不動産事業やまちづくりを行っています。
先日、多くのR不動産が「もっと仲間(スタッフ)を増やしたい!」と感じていると発覚。「それなら合同で、仕事を知ってもらうイベントをしちゃおう!」ということで、東京で仕事紹介イベントを開催しました。
●各R不動産で違う、多様な取り組みと働き方
今回は、7箇所のR不動産(東京・金沢・鎌倉・京都・大阪・神戸・福岡)が集結。普段の仕事や働き方、募集中の人材について、北から順番に発表しました。
(1)城下町の物件を発掘する「金沢R不動産」(2006年〜)
“金沢は、中心部が川に挟まれた城下町。金沢R不動産ではほぼこの城下町エリアを中心に物件を発掘・紹介しています。
我々はもともと建築設計事務所です。ただ物件仲介するだけでなく、リノベーションや、その空間の活用法を提案したり、施設の運営・エリアリノベーションもしたりしています。"
(2)もと喫茶店店主が活躍する「東京R不動産」(2003年〜)
"僕は仲介営業スタッフです。40歳で、入社7年目。以前は西荻窪で「夜だけやってる喫茶店」を営んだり、その後は営業職も行っていました(日本一の成績も出したのだそう!)。
ここで働くことになったのは、「自分の得意が活かせる仕事だと思った」からです。以前から、面白そうな人が働いている会社だとは思っていました。不動産はやったことがなかったけれど、自分がいいと思ったものを紹介することは好きだったのでできるんじゃないかな〜と思いました。"
(3)公募で選ばれた社長が働く「鎌倉R不動産」(2017年〜)
"鎌倉は、東京中心部から電車で60分ほどの距離でありながら、海や山などの自然が感じられる環境で、「移住の0.5歩目」とも言われている地です。
鎌倉Rは、鎌倉市を中心に、西は大磯や二宮、東は逗子や葉山といった湘南エリアの物件を主に紹介しています。不動産仲介事業が中心ですが、建築・工事やリノベーションなども行っています。"
(4)2軒のホテル運営もしている「京都R不動産」(2017年〜)
"京都は、街のサイズ感がちょうど良く、車で30分程度で街の南北も東西も行き来できます。気晴らしに琵琶湖や大阪へ遊びに行ったり、海辺のサンセットを観に神戸へ行ったりもしやすい環境です。
僕は大学まで京都でしたが東京で就職して、10年間サラリーマンをした後に京都に戻って京都R不動産を立ち上げました。僕たちは不動産業と、建物再生のリノベーションなどの建設業、築40〜50年の建物をリノベしてつくったホテルの運営、といった3つの業態を展開をしています。"
(5)戦前の近代建築も扱う「大阪R不動産」(2011年〜)
"「大大阪時代」という言葉を聞いたことはありますか? 関東大震災より少し後の頃、大阪が都市規模的に東京よりも上回っていて、魅力的な建物が多くつくられました。そうした戦前の近代建築なども大阪R不動産では取り扱っています。私たちが買い取ってリノベーションをした上で再度販売をすることもあります。
大阪Rを運営するアートアンドクラフトは、2023年で30期なのでそれなりに年数が長い会社です。宅建業、建築士事務所業、建設業を軸に、さまざまな活動を行っています。"
(6)非営利活動やイベントにも積極的な「神戸R不動産」(2011年〜)
"神戸は山と海に囲まれていて、鉄道の線を基準に、山まで1km、海まで1kmという街のつくりです。実は日本で一番人口減少している政令指定都市で、逆に「人口減少しまくっているからこそ」仕事のチャンスもあると思っています。
僕たちは物件単体というより、エリア全体を耕していくような仕事の仕方をしていて、エリアデベロッパーという言い方をしています。不動産以外には、施設の運営や、年100回くらいのイベント運営(ファーマーズマーケットや、農業スクールなど)も行っています。農村の拠点も持っていますし、六甲山上でシェアオフィスの運営もしています。
どれも社会問題的に扱う感じなので、非営利的な仕事も結構しながら、お金にするところは不動産の仲介だったりメディア制作の部分だったりします。"
(7)25歳の青年が立ち上げた「福岡R不動産」(2008年〜)
"福岡はコンパクトシティと言われてまして、空港から都心まですぐ。街なかは歩いて回れて、近場には糸島という素晴らしい海スポットがあります。移住場所としても人気が高く、人口成長率が一番高い街です。
僕は建築学科出身ですが「向いてないな」と早々に感じ、不動産の世界に行こうと新卒でデベロッパーの会社に入りました。でも「かっこいいものを作って売りたい」と思っていても、「不動産に多様性がない。最大公約数的なものを売らざるを得ない」と疑問を感じていたんです。
そんなとき東京R不動産ができて衝撃を受け、当時24歳だったのですが会社を辞めて「福岡でR不動産を始める!」と起業しました。7年間代表を務めたあとは代表を譲り、今は東京に住んでいます。"
●質疑応答・登壇者クロストーク
発表の後は、来場者の方々からいただいた質問にR不動産のメンバーが答える、一問一答のコーナー。
東京R 加藤)いろんな業種の人に会えるというところ。自分の紹介した物件を媒介に、こういう人に会いたいなということが叶ったりします。最悪なことは……、成果報酬のスタッフだと、契約が成立しないとお給料が入らないので、そういうときはつらいですかね(これは東京のみ)。
神戸R 小泉)そうですね。やっぱり人付き合いを大事にしているし、会わないといけないということは結構あるので。拠点をその場所で持つということが大きいのかなとは思っています。(原則、全国共通)
鎌倉R 野津)コラムを書けることと、人とコミュニケーションを取れることでしょうか。
神戸R 小泉)結局どんな仕事でも一緒だと思うのですが、営業として信頼してもらえるかがたぶん重要。もちろんネット上でも信頼をつくることはできると思いますが、リアルな世界で信頼を得ていくことを重要視しています。
大阪R 西川)R不動産で求められる物件力に見合うものをセレクトできること。その上で、一定のコミュニケーション能力かと思います。
東京R 加藤)仲介スタッフの僕から言えることは、シンプルに、物件を見つける力。魅力的な物件が並んでないとまずサイトに興味を持ってもらえないので、「見つける」スキルが重要かなと思います。
金沢R 小津)物件力もあるし、人間力もあるかと。建築も不動産も人生において最大級の買い物だと思うので、一定の信頼を得られなければ。営業トークが上手いということではなく、自分の個性をしっかり発揮して伝えられること。あとは、街とか建築とかが好きかどうか。
京都R 水口)明るくて、マジメであること。ものすごくシンプルですが、これが意外と難しくて大事かと思います。
●出身も仕事もさまざまな、来場者の声
最後は、来場者とスタッフの交流タイム。ご来場いただいた数名に、インタビューを行いました。
京都に移住を検討中の方:「東京在住ですが、ゆくゆくは京都に移住できたら...と妻と話しています。今まで不動産関係の仕事をしていたのですが、フリーになったらR不動産で働きたいなという気持ちを元々持っていて、このイベントがちょうどいいなと思って来ました」
就活中の学生さん(大阪在住):「各地のR不動産が知れる良い機会だと思い、今日は大阪から来ました。いろんな活動があって、ひとくちにR不動産と言っても結構違うんだなと実感しました。もともとは大阪Rに興味があったのですが、神戸Rにも興味が湧きました」
現場監督として働いている方:「本当に楽しそうな方ばっかりで、かつ、色々やられている活動のすべてが斬新だし、仕事の仕方も自由だなという印象をすごく持ちました。具体的にどの部分、というよりは、R不動産という取り組み自体に惹かれるし、そういう環境に自分も身を置いてみたいと思いました」
フリーで不動産仲介をしている方:「東京Rと鎌倉Rは普段から定期的に見ています。実は他のR不動産を見たことはなかったのですが、話を聞いてすごく興味が湧きました。場所づくり・空間づくりに興味があって、R不動産で仕事してみたいなと真剣に思いました」
●全国にあるR不動産で、仲間を募集しています
久々のリアルイベントでしたが、非常に多くの方々にお越しいただき、終了ぎりぎりまでみなさんとよくよくお話ができました。同じ「R不動産」と言っても拠点によってこんなに多様なんだ、とお伝えできていたらうれしいです。
「R不動産で働くの、いいかも」と感じてくださった方は、各R不動産の求人ページからお声がけください!イベントと採用は紐づいておりませんので、今回のイベントにいらっしゃっていない方のエントリーももちろん大歓迎です。R不動産で一緒に働きましょう〜!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?