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様々な共通化を考えよう!~足立区CIO×都CIO座談会②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しております。今回は、マガジンに掲載した内容を一部公開します。
第11回は、「足立区CIO×都CIO座談会」をお届けします!

※CIO(情報統括責任者):組織の情報戦略における最高責任者
※東京都・区市町村CIOフォーラム:都CIOと各区市町村のCIO(主に副首長)等が相互に密接な連携と協力を深め、電子自治体の構築や行政施策へのICT活用等の諸課題に関して、テクノロジー情報や導入ナレッジの共有化を通じて、都及び各区市町村のDX施策推進に寄与することを目的として設置

この記事は全2回でお届けします。前半はこちら

令和3年11月9日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第11回座談会」として足立区CIOと都CIOの対談を実施しました。

参加者(敬称略)
足立区CIO:足立区副区長:長谷川 勝美
足立区政策経営部長:勝田 実
足立区政策経営課長:伊東 貴志
足立区情報システム課長 鈴木 克己
足立区CDO補佐 仙道 一政
足立区ICT戦略推進担当課長補佐:竹内 公一
都CIO:宮坂 学
都デジタルサービス局戦略部長:深井 稔
都デジタルサービス局戦略部戦略課長:小澤 洋之

システムの標準化・共同調達

同じものを使うことで、ノウハウの共有を

足立区CIO:長谷川(以下「長谷川」)
システム標準化が国から示されており、ガバメントクラウドに乗るということですが、ここについても以前の共同電子運営のように音頭を東京都に取っていただきたいです。当時は東京都が音頭を取ってくれたからこそ、区市町村が相当のシステムを構築できたと思っております。

都CIO:宮坂(以下「宮坂」)
共同調達については、実はキーワードとして他の自治体からも出てきております。今までそこは誰がどうやるのかは、あまり決まってないところもあったと思うのですが、共同でやった方がいいところは共同でやった方がいいと思いますので、しっかり受け止めて努力していきたいと考えております。
参考までに他の自治体様から、独自システムを作るときに何か共同で使えるようにしてほしいという声がありました。それ以外にも、SaaSなどの何らかのパッケージを入れるときにも同じものを入れた方が楽じゃないのかという意見もありました。同じものを使うことで、ノウハウの共有をできるということでそのような意見があげられておりました。例えば他自治体のフォームをそのまま横展開することができたり、SaaSを入れるときにも、よほどのこだわりがなければ同じものを共有すればよいというアイディアをいただいたことがあります。
他には都庁もデジタル系の研修に力を入れていこうと思っております。専門人材の採用も大事ですが、今いる行政の職員が少しずつデジタルのことを覚えていくことも非常に大事だと考えております。
こういった研修に関しても、自治体ごとで研修の内容にはあまり違いがないのではないかということで、東京都内の区市町村の方々が一緒になって研修をやる可能性もあるのではないかというご提案をいただいております。
自治体同士で共同でやった方がいいことが何かとあると思いますので、ぜひ皆様のアドバイスをヒントにしながら進めていこうと思っております。

自治体職員のコミュニケーションツール

何かあった時の繋がり

宮坂
せっかくなので皆さんから、アイディアベースでもいいのですが、ここは共同でやった方がよいと思うものはございますか。

長谷川
情報系のコミュニケーションや内部事務については割と共同でできるとのではないかと思っております。足立区ではチャットツールを全職員で採用していて、スマホで情報共有ができるのですが、セキュリティの問題で、テレワークの時に使えないツールが出てきております。事業者さんで作っていただいたシステムを使えば実施ができることは確認しているのですが、今後全職員に広げていくためにはツールなどは共同である方がいいなと考えております。ノウハウの共有については、私も毎日自治体間でチャットしておりますし、チャットを使った共有が便利だと思いました。

宮坂
チャットツールはまだ都庁全体でフル活用できてない状態なのですが、今後何を入れようか考えたときに、自治体の皆さんと繋がる方がいいという選択肢は十分にあると考えております。こうして様々な自治体様のお話を聞いていると、やはり特定のチャットツールが多い印象です。体感的には7割ぐらいは同じツールを導入している気がします。
何かあったときに繋がることができますし、万が一の災害のときもきっと役に立つと思います。ぜひコミュニケーションツールの統一は今後情報共有しながらやっていきたいと思います。

―本日は貴重なお時間をいただき、色々な形で意見交換をさせていただきありがとうございました!

本取組については、今後も継続して実施する予定です。次回もお楽しみに!

執筆者:山岸 玲司(デジタルサービス局戦略部戦略課)
編集:星野 惇(同上)

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