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マチだって時にはスッピンでいたい(自由が丘デパート&ひかり街の配信を終えて)

  〇〇さんって、真面目だよな。〇〇さんってよく笑う人だよね。そんな風に決めつけられたら、みなさんはどう思うだろうか。嬉しい時もあれば、わかってないな、そう思うこともあるだろう。きっとマチだって一緒だ。

 自由が丘は、スイーツの街。おしゃれな街。みんなが抱いているイメージ。モンブランにダロワイヨ、モンサンクレール。確かにスイーツの宝庫である。しかし、実は映画の街だった頃もあるみたいだし、昔ながらの居酒屋や書店だってある。広い視野で自由が丘を見てみると実に色々な顔があることに気付くことができる。

 ならば、自由が丘にとっての素顔とは何だろうか。無理がない、ありのままの顔はどれなんだろう。私は、華やかさこそないけれど、そこにあり続け、日々の生活に近い商品で溢れる自由が丘デパートやひかり街こそ素顔ではないかと思う。

 誰かの手によってスイーツやおしゃれにくくられたけれでも、自由が丘はそもそもそれ以前に「自由」の街だ。テーマ付けやマーケティングによってその自由がなくなってしまうことは決して良いことではないと思う。それぞれが訪れる人のためにやりたい商売を行えば良いのだ、、、

 とは言ってみたものの、それがきれいごとだということは重々わかっている。どんなに我ながらよくできた!と思った施設でも、好き放題やっていてはお客さんもお店(テナント)も離れていってしまうし、きっと今のこの世の中、生き残っていくことはできないだろう。

 好きなように生きたいが、時流に乗らねばうまくいかないことも多い。そんな厄介な人間のさがをこの古き良き自由が丘のビルに重ねたのである。(T.Y)

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