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「自分」に合う街

都会と地方、両方に住んだ経験を振り返りたいということもあり、以前、「都会か地方か?」という記事を書いた。

が、この記事を書いてからふと思ったことがある。

「いや都会もどの街に住むかでだいぶ違うんじゃない?」と。

というのも、私は東京に来てから6年の間にすでに2回引っ越しをしている。

その中でも、「この街は自分には合うなあ」と感じる街もあったし、
逆に「少し自分には過ごしづらいかも……」と思った街もある。

そこで今回は、今まで私が住んできた街とその印象を振り返ってみようと思う。

もちろん、私の価値観から感じた「住みやすさ」「住みにくさ」なので一般的にどんな街が良い、とは言えないかもしれないが、「東京にはこんな街があるよ」ということをこの記事で少しでも知ってもらえたり、もし東京に住みたいと思っている人にとっての参考になればうれしい。

港区・田町エリア

上京して私が最初に住んだのはこのエリア。
「港区」と聞くと知っている人も多いかもしれない。

オフィスビルが並ぶかと思えば、大学が近いので学生が使いやすい飲食店なんかもかなりある綺麗な街だ。(このエリアからは東京タワーが見えるのだが、上京した初日、桜並木の中で東京タワーを見た私は「赤い!」と田舎者丸出しの感想を叫んだりした)

都心にも近い、かなり家賃の高いエリアなのだが、いろいろあってこのエリアの寮に破格の家賃で住むことができた。

住み心地としては「快適」この一言に尽きる。

品川駅や東京駅など主要な駅へのアクセスも良く、羽田空港も成田空港も一本で行ける。(狂ったように旅行大好きな人間には新幹線や空港へのアクセスが良いのはかなりメリットなので助かった)

ちなみにこの経験から「主要駅や空港へのアクセスが良い立地は便利」と気づいた私はその後も基本的にこのあたりのエリアを転々とすることになる。

安い飲食店やスーパーも多く、街も綺麗で穏やか。

東京らしいスタイリッシュさと住みやすさが共存したような街だった。

晴れた日などは東京タワーまで散歩に行くのも気持ちがよく、四季に合わせて街路樹が色づくのも趣深かった。

かなり良い思い出になった街だったのだが、如何せん家賃が高い。寮の契約期間が終わったので、私は次の引っ越し先を探すことになった。

品川区・大森エリア

次に済んだのは品川区である。

「え?品川も家賃高いんじゃない!?」と思った人もいるかもしれないが、以外にも品川区でも端の方を探せば家賃が安いところも存在する。
当時は職場が品川だったので、職場へのアクセスも良いこのエリアの物件に決めた。

この街も悪くはなかったのだが、私の職種や気質には少し合わなかったかなという印象だった。

駅の近くには安い飲食店も多く、安いスーパーもあるため、生活には困らなかった。

しかし、当時は終業が遅い仕事に就いていたので駅に着くのが夜の21時などだったのだが、そうなると街灯がかなり消えてしまい、うら寂しい雰囲気があった。

その上今まで住み慣れた寮ではなく、初めての本当の一人暮らし。

正直なことを言うと、かなり寂しかった。人の気配が欲しいと本当に心の底から思ったし、住んでいた部屋の日当たりが悪かったのか、部屋に帰っても暗い気持ちになった。

当時仕事も忙しく、家にいても寂しい状態が続き、一年もしないうちに引っ越すことになった。(余談だが、寂しさを癒すために近くのしながわ水族館によく行っていた。ここは展示数も多く、近くのベンチでゆったりとした時間を過ごせるのでかなりおすすめだ。その上区民なら割安で入場できるので水族館が好きな人はぜひ(!?))

大田区・大森町エリア

そして今住んでいるのが品川区よりもさらに南に行った、「大田区・大森町エリア」である。

以前の記事でも書いたが、この街は私にとっては非常に住みやすい

安いスーパーもあるし、商店街も下町っぽい情緒あふれる街並みで、東京に住んでいるはずなのにどこか懐かしいような心地になる。少し歩けば、おしゃれなカフェも多く、美味しい紅茶やランチも楽しめる。

また、「店が多すぎない」というのも意外と私にとっては大事なことなんだなと発見した。

というのも、スーパーや飲食店が多すぎると、どこに入ればいいか決められなくなってしまうからである……。(駅と家の間のルート以外を通りたくないズボラな性格なので、帰り道に1、2軒だけスーパーがあるのは意外とありがたかった)

また、今住んでいる家はシェアハウスなので以前の家での「人の気配がなくて寂しい」という問題も解決した。部屋の日当たりもよく、暗い気持ちになることもほぼない。うれしい!

最初は何となくで住むことを決めた街だったが、かなり住み心地が良く、今ではお気に入りの街の一つである。

住んでみて新たにわかる街の良さ

当たり前だが、観光に訪れる土地と住む土地ではだいぶ判断基準が異なる。

さらに家賃問題や、自分がどういう生活をしたいのかによっても住む街の選び方は変わってくるだろう。

しかし、東京で様々な街に住んでみて思ったのは、

「住んでみないと自分の価値観や街のことがわからないときもある」

ということである。

そして、こういう気づきは早い段階でわかっていた方が後々の自分が楽になる、というのが私の考えである。

大事なのは、「自分に合っている」ものを理解して選ぶことだなあと常々思う。

そんなことを考えながら、今日も私は東京の片隅の、ひとつの街で生きている。

Written by yuuun

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