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ティール組織の導入から終了まで【前編】

こんにちは!スリーシェイクの徳山です!

スリーシェイクは、ティール組織という発想に出会い、2019年からティール組織の導入をはじめました。

ティール組織とは
ティール組織におけるメンバーは、それぞれが対等な関係であり、経営者や上司からの指示命令系統はなく、全員がフラットに協力しあいながら、メンバー一人一人が自分たちのルールや仕組みを理解して独自に工夫し、意思決定していく組織です。
◎これまでのマネジメントの常識とはまったく異なるアプローチでありながら、ティール組織を構築することで成果をあげた事例が数多く現れたことで話題になっています。


しかし、2020年の夏、スリーシェイクはティール組織をやめることを決断するに至ります。

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そこで今回、代表の吉田に、ティール組織を導入したきっかけや、やめることになった経緯、ティール組織を導入してよかったか?など、素直にぶつけてみました。

ティール組織のメリット・デメリット、また吉田の組織に対する思いを伝えられればと思います!
スリーシェイクに新しくJoinするメンバーや、ティール組織の導入を検討されている企業の方にも、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

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話を聞いてる人:徳山
スリーシェイクの一人広報担当。2021年5月から広報担当に任命され、日々奮闘中。

話を聞かれている人:吉田
スリーシェイクの代表取締役社長。モダンエンジニアリングとものづくりをこよなく愛してる人。オフィス中に響き渡る大きな笑い声の主。
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初めて「組織」というものを意識


徳山:まず、なぜティール組織を導入しようと思われたのか聞かせて下さい!

吉田:事業が軌道に乗ってきてメンバーが増え始める少し前の頃、メンバー全員がフラットな関係だったんですよね。ただ、仕事の割り振り、細かい作業の意思決定、トラブル解消というところは全て僕が対応してました。
そんな中で、事業の拡大スピードに対して、僕のキャパシティーがもう完全に溢れちゃって、「吉田さん一体いつあれ決まるんですか?」という状態が、当たり前になっていたんですよ。(笑)

初めてその時に「組織」というものを意識して、いろんな組織の本を読んで、どんな組織を作らなくてはいけないのかと考えました。当時10人ぐらいの組織だったので、この10人の組織をどう次につなげていけば良いのかってことを考えたんです。その時に共感できたのがティール型で、試してみようかというのが、最初のきっかけですね。

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徳山:ティール組織のどういったところに共感しましたか?

吉田:ティールの根源は、会社っていう箱、製品、従業員が一つの有機的な生命体として正常に動いて、正常に活躍して、その箱全体が、どんどん大きくなって良くなっていくというところなのかなと、僕は理解していて、そこが凄い共感できたんですよ。スリーシェイクの文化と、僕の感覚と近いなと。ちゃんとティール組織の理論にそって、会社を動かしていけば、もっともっと組織として良くなるんじゃないかなと思いました。
2019年の前半にかけて、ティール組織のいろはをみんなで学びながら、ちょっとづつ、そこにフィットする考え方をみんなで実践してきたんですよね。

みんなが同じ判断軸、同じ視座での判断ができるように


徳山:ティール組織を実現するために、どういったことをされましたか?

吉田:実現するために行ったことは、情報へのアクセス権を限りなく渡していったんですよ。具体的に言うと、会社の方向性とか思いとか、みんなが経営視点を持てるようにするために、売上情報とか会社の財務情報を限りなく公開しました。エンジニアがP/Lをひくとか、一緒にやりましたよね。

徳山:みんなでP/Lひきましたね!

吉田:本来なら経営職がやるべき仕事を分担しながらみんなでやることで、視野を大きくして、意思決定する時の精度を高めようということをやっていきました。僕と同じ判断軸、同じ視座での判断ができるはずだよねっていう前提を、ちゃんとみんなでつくっていったんです。
これがティール組織をやっていく過程で、すごい良かったなと。結果としてティール組織に近い動きが出来ましたよね。

働く上で感じる価値観への変化


徳山:みんなの意識が変わっていく実感はありましたか?

吉田:そこはもうすごいあって、最初の創業時っていうのは、タスクレベルでの仕事の内容だったり、技術っていうところにみんなが働く価値を感じていたと思うんです。
ティール組織をやっていく中で、「会社をこう大きくしていく」とか、「チームを大きくしていく」、「お客様の満足度を上げていく」というところに、価値というか楽しみを感じてくれるようになってきたというのは、すごい意識改革というか、雰囲気が変わってきたなと思いました。

僕が突っ走って「こう行くべきだ」と言った時に、現場から「いや、吉田さん違います。」という意見が出るようになったんですよね。
現場のことは現場のメンバーの方が詳しいですし、経営についてもある程度同じ前提の情報を持ってるんで、彼らが言う意思決定、判断、意見っていうのは、尊重すべきだなと。みんなの意見を取り入れるべきだっていう考え方に僕自身も変わっていったんですよね。
結果、みんなのモチベーションも変わっていったし、僕自身もアップデートして、会社の進め方っていうのを変えていけましたよね。

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徳山:スリーシェイクの、メンバーを尊重する文化は日々感じています。ここから来ていたんですね。

吉田:僕は、前提となる情報、考え方、知識ってものを与えられれば、基本的に人間は同じような判断を下していくもんだっていう信念を持っているんですね。みんなが同じ前提条件を共有していれば、そこに対しての判断だったり意見だったりっていうのは同じレベル感で尊重していかなくてはいけないと考えています。

ティール組織は導入してよかった!


徳山:ティール組織をやっていく上での、ポイントはありますか?

吉田:前提条件が違う人がティール組織に入っていくっていうのは、可能なんですが、時間がかかる。その時間を会社として、どれだけ受け入れられるか、コストをどれだけ受け入れられるかっていうところが、ティール組織をやっていく上での、判断ポイントなのかなとは思いますね。
ギャップが大きいと同じ前提条件をつくっていくのは、時間がかかるし、そこにかけるドライなコストが厳しいですよね。

当時のメンバーは、ティール組織に向かっていくにあたっての前提条件のギャップがとても小さかったので、導入コストが少なかったんですよ。なので、そこに向けてスムーズに入っていけたっていう経緯ですね。

徳山:ティール組織は導入してよかったと思いますか?

吉田:うん、よかったと思います!
テックカンパニーではあるけど技術だけじゃなくて、強い組織、強いチームを作って、いいサービス、お客様の満足度を上げるってところで、よりみんなのモチベーションが上がったと思います。

SREでは、自動化することが可能な価値を持たない作業をトイルと言うんですが、ティール組織をやっていくことで、組織に対してもトイルを無くなくしていけるんじゃないかっていう期待感が最終的にはあったんですよね。
そんな中、確か2020年の夏ぐらいですかね、転換期を迎えるんですよ。

徳山:何があったんですか?

吉田:「ティール組織やめたい」、「もうティール型は諦めましょう」って声が、いろんなところから上がってきたんですよね。

後編に続く

#オープン社内報 #スリーシェイク #広報 #ティール組織

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