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きみはスパイになっていないか?

昨日の新聞のデジタル記事にCIAのスパイのマニュアルが掲載されました。
敵国を弱体化させるために、第二次世界大戦中にスパイが行った妨害に関する秘密文書です。

CIAに学ぶ「ダメ会議」撲滅策 オンラインの新たな「あるある」も
(朝日新聞デジタル 有料記事 2022年2月14日)
https://www.asahi.com/articles/ASQ2B4WQVQ23ULZU001.html


ちょうど先月、私が講師を務めている幹部研修で、同じマニュアルを「スパイ11か条」として教材に使用しました。タイムリーですし、皆様にもどのような研修だったのかをご紹介します。


==================================★スパイ11か条★

① 拙速に物事を進めると先々問題が発生するため、賢明な判断をするよう、道理をわきまえて注意深くあることを促す。
② 可能な限り案件は合議で検討する。5名以上が望ましい。
③ 指揮命令系統を厳格に守り、意思決定を早めるための抜け道を許さない。
④ 会社内での組織的位置づけを重視し、これからしようとすることが本当に組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、という疑問点を常に指摘する。
⑤ 前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す。
⑥ 文書は細かな言葉尻にこだわる。
⑦ 重要でなくても完璧な仕上がりにこだわる。
⑧ 重要な業務があっても会議を実施する。
⑨ なるべくペーパーワークを増やす。報告書を重視する。
⑩ 業務の承認手続きを複雑にする。1人で承認できるものも3人の承認を必須にする。
⑪ 全ての規則を厳格に適用する。
==================================

(※CIA「SIMPLE SABOTAGE FIELD MANUAL」からの抜粋と日本語訳。一部意訳しています。)

敵国を内部破壊するのに重要な項目がこんなことなの…!?とびっくりしませんか?

今回の幹部研修の目的は、
「良い人“だけ”から脱却し、心理的安全性を確保した上で、実践に繋げる」
でした。

各部署毎にスパイ11か条から社内に見られる現象を選んでもらったところ、出てくる、出てくる(笑)。
恐ろしいことに、現状、⑦以外は全て社内にあるようです…!

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部署毎に3点を選び、改善案を考えてもらいました。目標を定め、行動計画を立て、期限を決定。
いくつかご紹介すると、

■目標:会議の平均所要時間を50%削減する。
■行動:目的を確認してから議題の取捨選択をする運用を開始する。
 
■目標:クリエイティブな思考時間の確保のため、作業タイミングを創る。
■行動:会議は基本30分。1時間の場合は、作業タイミングを作るために会議名の前に【45m】と明記して、45分で終わらせる。

■目標:メンバーへの権限移譲/責任範囲拡大による考えて動かす力の造成。
■行動:TL(チームリーダー)への権限移譲を進め、メンバー間の横連携強化の仕組みを作る。

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そして現在、鋭意実行中です。各自がリフレクション(内省)を行った上で、2週間に1回、部署をまたいでグループ・チェックインを行って内省を共有し合っています。やりっ放し、言いっ放しにしないための工夫です。

皆さんも、スパイになっていませんか?
打開のために、今から着手できることはありませんか?
惰性に流されず、“良い人だけ”に陥らず、健全な批判精神を持って業務を改善してみてください。
それが必ず、自分の働きやすさや、部下のモチベーション維持、何より会社全体の生産性の向上に繋がっていくはずです。

脱・スパイ!!!

【お伊勢参りに行きました】
1月上旬、出張をプライベートで延泊して伊勢神宮に参拝してきました。
清涼壮厳な皇大神宮に圧倒されて戻る宇治橋の上で、空に鳳凰のような雲が飛んでいました。鳳凰は吉祥の兆しと言われます。コロナ収束に天照大御神の御加護がありますように。

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【ゆこ役員ってこんな人】
執行役員の哲さんです。
社内の鬼滅の刃マニア有志の中で、哲さんは”あの”キャラと認定されています。羨ましい!ちょうど大分県レセプションでお土産を頂いたところでしたので、実演してみてもらいました^^(撮影時のみマスクを外しています)。



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