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懐かし恋愛日記⑭「旅行」

こんにちはトクです。

本日もnote訪問くださりありがとうございます(_ _)

今回は「ちえ」と初めて旅行に言った時のお話です。

「ちえ」がアパートに泊まりに来てから1ヶ月くらいだった頃に「ねえ△ちゃん、今度はお泊まりでどこに出かけたいんだけどなぁ」と言ってきました。

「う~ん。出かけるのは良いんだけど···。また、嘘ついてくの?」

「うん。お父さんとお母さんに言ったら絶対ダメって言われるからね」

「なんか後ろめたいんだけど···。」

「じゃあ行けないの?」

「う~ん。でも、俺も行きたいなぁー」

「じゃあ行こう!」

ということで二人で旅行に行くことになりました。

どこが良いか、散々話し合った結果。

私が「あの告白した日に行った湖にしようか?あそこなら割と近いから移動に時間とられないから」と言うと。

「そうだね。あそこも思い出の場所だからね。そこにしょう!」

と言うことで、湖の近くのペンションに予約を入れました。

どうせ行くなら2泊3日ということになり、金曜日の仕事が終わってから出かけることに。

その日は泊まるだけで、翌日から思い出の場所を辿りました。

3日目に湖の周りを二人乗りのレンタサイクルで走っていた時のことです。

サイクリングコースに木の枝が垂れ下がっていました。

私は頭を下げてよけたのですが···。

後ろにいた「ちえ」には見えなかったようで、枝が顔にモロにぶつかってしまいました···。

「痛~い。もう、△ちゃんだけよけるって有り得る?」

「ごめん、ごめん。顔、傷ついてないよな?良かった良かった···」

「もう!良かったじゃないわよ···。本当に痛かったんだからね!」

「ごめんなさい···」

「もう、お詫びしてもらうからね!」

「お詫びってなに?」

「罰として、お昼に、あのレストランで一番高い物を奢っること!」

もう「ちえ」はプンプンです。

こんなに怒った「ちえ」を見たのは初めてでした。

仕方なく、レストランで「ちえ」の言う通りに奢るつもりだったのですが···。

レストランで「ちえ」が注文した物は、一番高い物ではなく、私と同じ物でした。

「えっ、それで良いの?」

「うん、さっきは痛かったから、あんな事言っちゃったけど、△ちゃんに、あんまりお金遣わせたくないから」

「ちえ」はもうニコニコ顔に戻っていました。

「「ちえ」って優しいよな」そう言うと「あったりまえでしょ!優しさが女の武器だからね。アハハハ」

やっぱり「ちえ」と付き合って良かったと思った瞬間でした。

それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。




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