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迷惑をかける自分は死んだほうが良い?

うつ病になってからは、出来ないことが増えました。他人に助けてもらうことが当たり前になってしまいました・・・。

こんな自分は生きていて良いのかと考えてしまいます・・・。

★他人に迷惑をかけてしまう

うつ病のためにどうしても他人に迷惑をかけてしまう。特に家族には迷惑のかけどうしです。
そんな自分は死んでしまったほうが周りの人達のためになる・・・。ふと、そんなふうに考えてしまうことがあります。

★私に迷惑をかける人は死んだほうが良いのか?

そこで、こんなことを考えてみました。

他人に迷惑をかける自分が死んだほうが良いのなら、私に迷惑をかける人は死んだほうが良いのか?
もし、他人に迷惑をかける自分が死んだほうが良い存在なら、私に迷惑をかける人も死んだほうが良い存在のはずである。

しかし、そんなことはないだろう。

私は他人に迷惑をかけられても、その人に対して「死んでしまえ」とは思えません。「迷惑な奴だなぁ」とは思っても、死んでしまえなどとは思いません。

恐らく、私以外のすべての人がそうなのではないでしょうか。と言うことは、周りの人達に迷惑をかける私も死んだほうが良い存在ではないということ。

生きていて良い存在なのだ。

私に限らず、他人に迷惑をかけているすべての人は生きていて良い存在ということになる。そう。人は他人に迷惑をかけようが、何をしょうが生きていて良い存在なのだと思うのです。

そう言うと、人を殺す人間も生きるに値するのか?
そういう疑問を持つ人もいるでしょう。私もその点は少し考えてみました。

他人を殺すなど究極の迷惑です。それでも生きるに値するだろうか・・・。あえて言えば、それでも生きるに値する存在だと思うのです。

★人生は今世だけではない

人生が今生きている今世だけだと考えると、殺人を犯す人間など生きる価値はないと思えてきます。しかし、輪廻転生、生まれ変わりを信じると話は違ってきます。

今回、私は殺人者の人生を選ばなかっただけで、過去の人生では殺人を犯していたかもしれない。殺す人生があって、殺される人生もある。極端かもしれないが、それが真実ではないのでしょうか。

生まれ変わりのすべての人生をトータルで見てみると人生とはまったく公平にできている。だから、他人を羨む必要はないのだと思うのです。

私は、昔からこんな考えをしていたわけではありません。うつ病になる以前は、生まれ変わり・輪廻転生などまったく信じていませんでした。

そんな私の考えを変えるきっかけを作ってくれたのが心療内科の主治医です。

私の主治医が診察の度に「人生は公平ですから・・・」と繰り返し言っていた時期があります。私は、その度に反発をしていました。「冗談じゃない。人生はまったく不公平だ。虐める人間がいて、虐められる人間がいる。それで公平だと言えるのか」そう言って食ってかかったときもあります。

私自身がパワハラにより、うつ病を発症したので、パワハラをする人間がいて、される人間がいる。パワハラをした人間は、何の咎めも受けずに順調に出世をして行く。

それに対して、パワハラを受けた人間は、うつ病になり、休職を繰り返し、挙句の果てに退職に追い込まれる。これのどこが公平と言えるのだろうか?そう強く思っていたのです。

それでも主治医は、静かに「人生とは公平に出来ているんですよ」と繰り返し言います。よくよく主治医の話を聞いてみると、どうやら人生のスパンが私の考えている人生のスパンとは違うらしいことに気がつきました。

私は、生まれ変わり・輪廻転生など信じていませんでしたから、人生=今世だとしか考えられませんでした。

しかし、人間が生まれ変わり・輪廻転生を繰り返す永遠の存在だとし、その生まれ変わりのすべてをトータルしたもの=人生と考えれば、人生とはまったく公平に出来ていると思えてきたのです。

人間の本質=魂=永遠の存在。そう考えるとすべてが合点がいきます。それからは、魂とか生まれ変わりについての本を読み漁りました。どの本にも、納得がいく点と、そうでない点がありました。

初めての入院中に読んだ本の中に「すべての存在(いのち)へ サムシング・グレイトからの贈りもの」があります。その本には、お母さんと娘さんが、退行催眠により同じ前世を思い出した例が書かれていました。

別の人間同士の前世が同じ??そんなことがあるのか?これは単に、潜在意識の話しをしているのではないのか?

そんなふうに考えました。しかし、魂=非物質のエネルギーと考えれば、一つの魂が複数の人間に分かれても不思議はないと思えてきます。

何だか、迷惑をかける話とはかけ離れる話になってしまいましたが・・・。

今世は、今回だけでしか出来ない経験をして、時期が来たら死んで行く・・・。元の世界に帰って行く。それで良いのはないでしょうか。

私の場合は、せっかく、うつ病になったのだから、うつ病を味わい尽くして、うつ病にならなければ出来ない経験をして死んで行く。

そう考える今日この頃です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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