文学フリマに行ってみて感動&noteのすごさを再認識するなど
この間の文学フリマの感想を途中で放置してしまっていたやつをお題企画「熟成下書き」に便乗して投稿します。
文フリに行ってみて、ボケ(創作者)だらけの熱量高い空間にいたく感激をした話をしつつ、最終的には「noteって、文学フリマとかコミティアが毎日ネット上で開かれてるみたいなものなのか!すごい!」という話に持っていこうとしていましたが、途中で面倒くさくなり、クシャッと終わっています。
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25日の日曜日、東京流通センターで開催された「文学フリマ東京」に行ってきた。
友人が誘ってくれたからというのもあったけれど、ちょうど、noteで文章をちょこちょこ投稿し始めてから少し経ち、「”自分の書いたものをリアルに本にする”って、どういう感じなんだろう?」ということにすごく興味が湧いていた、というのが足を運んだ主な理由かもしれない。
お金がないので軍資金は雀の涙ほどしかなかったけれど、それでもものすごく楽しかった。
なけなしの戦利品がこちら。
タバブックス『生活考察vol.06』 1000円
玉川大学芸術学部メディア・デザイン学科『視点 視野 視座』 0円
クルミド出版『喫茶の文体』より
みうらゆみ『喫茶センチメンタル』
ひなのさき『残り香の秘め事』
今田順『喫茶考断片集Ⅰ』 三つ合わせて1000円
『生活考察』は、岸本佐知子や円城塔、柴崎友香、藤原麻里奈、穂村弘などなんだか聞いたことのあるスゴい面々が、「生活について語る」という、ものすごいざっくりしたテーマで寄稿をしているのがおもしろそうで即決で買ってしまった。力の抜けたゆるい文章がならんでいるので、意気込んで読むというよりも、トイレとか寝る前とかにちょこちょこ読み進めている。中でも岡崎武志氏の「油絵を描くと生活は」がおもしろい。「油絵を描こうとする」だけで「目」が豊かになり、生活が鮮やかさを増すみたいな。
『視点 視野 視座』は玉川大学の学生さんが授業の課題で作った写真集を編集した冊子だそうで、たまたま立ち寄ったブースに豆本サイズの良さげな写真集がズラリと並んでいて驚き、渡されたアンケートにいそいそと回答して無料でゲットしたもの。中を見ると、マジメな生徒ばかりではないようで流石に洗練はされていないのだけど、普通に「大学の放課後友だちと遊んでる写真」とかをまとめてる生徒がいたりして、むしろ超おもしろい。
『喫茶の文体』は企画がおもしろかった。
16くらいの短編がブースに並べられていて、「合計80ページに収まるように好きな短編を選んだら、見返しや表紙をつけて製本してくれる」というもの。しかも見返しや表紙の色は自分で紙のサンプルを見て選ぶことができ、また短編を並べる順番も自分で考えることが出来る!これが「プチ編集者体験」といった感じでめちゃくちゃ楽しかったのだけれど、諸々選び終えていざ製本をお願いしようという段階でお金が足りないことに気づき、泣く泣く未製本の中身だけを購入した。せっかくなので自分で製本ごっこでもしてから読んでみようかと思う。
こうやっておもしろい本に出会えたことも面白かったのだけど、それより何より、あの空間を味わえたことが良かった。
「ここにいる人間、全員創作者なのか……!」
という事実に安心感と焦燥感を同時に覚えている自分に、「ああ、やっぱり自分は“こっち側”で居たいんだな。この人たちに憧れているんだな」と改めて気がつくことが出来た。
これはこれからのぼくの人生にとってものすごくデカいような気がする。
文フリ、最高だったな。
いつか出たいな。
PLANETS10を買いたいです。