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手紙が読めるようになった日

保育園では毎月誕生会がある。
家族にメッセージを書いてもらって、それを先生が誕生日カードに貼って本人に渡してくれる。

今年の息子の誕生月にもわたしと夫でメッセージを書いた。
誕生会でもらってきた誕生日カードは、保育園で作ってきた工作や絵を貼るコーナーに飾っている。


昨日息子がそのカードを見ていた。
「お、た、ん、じ、よ、う、び、お、め、で、と、う」
ひらがなが読めるようになったのだ。
カタカナも覚え始めたところ。

「い、つ、も、お、て、つ、だ、い、し、て、く、れ、て、あ、り、が、と、う」
単語が読めるだけだったのに、文が読めるようになったのか!

「パ、パ、と、マ、マ、よ、り。パパとママからだって!だいすきーー!!」
抱きついてくる息子。
手紙を読んでくれた!
初めて自分で!
わたしと夫の手紙が伝わったのだ!


「けーくん!けーくん!ちろがお手紙読めたよーーっ!!」
わたしは叫びながらリビングへ走った。
「え、すごいね~。」
夫の反応は一言で終わった。
あれ?わたしだけ大興奮なのか。


おやつを食べながら
「べ、ビー、ス、ター、ラー、メ、ン、これは何?」
お菓子の袋の一番大きな文字を指差す。
「トにてんてんでド、テにてんてんでデ。ド、デ、カ、イだよ。」
ベビースタードデカイラーメンをぼりぼり食べる彼はもう言葉を受け取ることができる。
これから、本が読めるようになる。
数え切れないほどの人が書いたメッセージを受け取ることができる。
その第一歩のところじゃないかな。
わたしは彼が世界を広げるドアを開けたように感じた。
おおげさかな。

読むのも書くのも好きなわたしは
単純にうれしいのだ。

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