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リアル70年代〜洋楽女子話⑭シティポップ女性


音楽とは腐れ縁だったかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくはく無いけど。

70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)もある…。笑

で、憂歌団と上田正樹の話を書いたら、やっぱり、吉田美奈子と大貫妙子の話をせねば…となりまして。笑 
ちょっとだけ、松原みきも、金子マリも。

少し前から、このころの日本人アーティストの曲が、シティポップとか呼ばれるようになって、海外からの逆輸入の形で、また注目されてるのは、嬉しいなと。
だって、昔から良いやん!って、ずっと思ってきたし、一部かも知れないけど、少ないかも?だけど、根強いファンはいたから。

始まりはユーミンファンから

私の場合、始まりはユーミンファンだった、同じ学校の友達から。
洋楽と違って、ユーミンの話が出来るから嬉しかったな。笑
それでも、当時はまだ「女子は皆んなユーミンは好き」とか、聴いてるような状況じゃなかった。
ユーミンを、女子皆んなが聴くようになったのは、いつ頃なんやろう?
『流線形80』か、『SURF&SNOW』あたりが、分岐点かも?男子も、女の子を車に乗せて走るならコレ!ってなって、常備するようになって。笑
ユーミンファンの子も、3歳ぐらい年上のお姉さんの影響で、ファンになって。

お姉さんと、その友達何人かのグループの人は、中学生にしたら、見た目から、めちゃくちゃカッコ良かった。
やってる部活もカッコいい感じで、キレイで、オシャレで、背も高くて、スタイルも良い人ばっかりがつるんでて、憧れる人たちだったなぁ。マジで、大人の匂いもする人たちだった。
友達のお姉さんが、多分グループでは一番音楽が好きで、ユーミンから始まり、色々なレコードを、友達経由で貸してくれて。
そんな中で、友達のイチオシ(ユーミンは別格)だったのが、吉田美奈子と大貫妙子で。山下達郎は、私のほうが深くハマったかなぁ。 

吉田美奈子はフラッパー

そのお姉ちゃんは、シュガーベイブだのその前の時代を知ってたかは、不明だけど、「センス良いなぁ」って部分でも、憧れる感じで。私がこんなメンツを知ったのは、中1後半〜特に中2時代。

大事なのは、「センス良い人と知り合うこと、なんかも?」笑、とはなる。
吉田美奈子の周りにいた人も、皆んなセンス良く、後に活躍する人ばかりだし。
吉田美奈子は、友達のほうがハマって、勧められたかなぁ。私が聴いた感想は、「オシャレな、本物の大人やなぁ」って、感じ。なんか先端を行く女子感があった感じ。
彼女の家にあったアルバムは、多分全部貸してくれた。「扉の冬』から全部。
タイトル曲とか、『猫』も好きだった。
が、一番最初に借りたのは、多分一番お勧めの『FLAPPER』だったと思う。
私も一番気に入ってたアルバム。76年リリース。

YouTubeにはない、フラッパー

が、今YouTubeで探しても、このアルバム全体が無い。「フラッパー!高値で買い取りします!」って広告が表示されて、ワロタ。
探してるんやけどな。私が。怒
度重なる引っ越しと、時代に流されて、カセットテープはもうない。
アルバムを、あの曲順で聴きたい欲が、モーレツに湧いてきた。笑
無い!ってなると、人間は欲しくなるもんやね〜。
そして、Spotifyで聴きながら、今書いてます。笑 
が、なんか勝手にシャッフルになってて、「アカン!」ってなった。笑
この際だから、アルバムの曲名と、作詞、作曲者を。

1、愛は彼方 (4:03)
作詞・作曲 / 吉田美奈子
2、かたおもい (4:29)
作詞・作曲 / 矢野顕子
3、朝は君に (4:38)
作詞 / 吉田美奈子, 作曲 / 佐藤博
4、ケッペキにいさん (1:39)
作詞・作曲 / 吉田美奈子
5、ラムはお好き? (4:35)
作詞 / 吉田美奈子, 作曲 / 細野晴臣
Side 2
1、夢で逢えたら (3:48)
作詞・作曲 / 大瀧詠一
2、チョッカイ (3:58)
作詞 / 吉田美奈子, 作曲 / 佐藤博
3、忘れかけてた季節へ (5:01)
作詞・作曲 / 吉田美奈子
4ラスト・ステップ (2:47)
作詞 / 吉田美奈子, 作曲 / 山下達郎
5、永遠に (5:01)
作詞 / 吉田美奈子, 作曲 / 山下達郎

豪華過ぎる、曲の提供者たち。本人も書いてるけど。参加ミュージシャンも凄いしね。
良いアルバムだけど、何故かここからは、当時シングルは出してない。謎。 
YouTubeにあったのは、
『ラムはお好き?』。良いんだけど、私的には「なんでこの曲?」ってなるけど。笑
これと、『ケッペキにいさん』しかないし、両方ともローマ字表記。
アルファミュージックチャンネルが、多分海外向けに作った模様。
私は、選曲には不満だけど。笑
全曲を、是非オフィシャルでやって欲しい!とりあえず興味持ったライトな層に、彼女の良さがわかるように。笑

好きだったのは、最初の『愛の彼方』。
いきなり、オシャレワールドに入る感じ。ユーミンより、より洗練された雰囲気を感じたなぁ。
2人とも、そんなに年齢は変わらないし、吉田美奈子も、ユーミンの『チャイニーズスープ』もカバーしてるし。似通う感じはある。
『かたおもい』は、ご本人の矢野顕子バージョンが、ちょっとぶっ飛んだテイストだし、私は先に聴いたのもあって、吉田美奈子バージョンが好き。
『チョッカイ」は、ちょっとサウストゥサウスとかの匂いがするな。笑
『ラスト・ステップ』は、今聴いても、山下達郎風味が満載。すぐにわかる。笑
結局、全部になる。笑

次のアルバムの『TWILIGHT ZONE』の
『恋は流星』なんかは、アレンジが、もう後の山下達郎やん!な感じ。
曲は吉田美奈子なんだけど。 

吉田美奈子らしさとは?

折々とその後も、ガッツリではなくても、聴いてきた。
この時期から、5年後には、関係したメンバーは、皆んな羽ばたいていった。
細野晴臣はコンビニのCMに出演(これも懐かしい、可愛いかった)、大貫妙子なんかも、いまだにCMで声が聴こえてくるぐらいだし。
中高生で、皆んなのブレイクを喜びながら、「なんで、吉田美奈子は?」ってなってて。
長年、勝手に「吉田美奈子を評価して欲しい委員会」を1人で開催し、色々答えも考えてもきた。笑
よくある話かも?だけど、つまりは、彼女には、「色」、言い換えたら「らしさ」が、薄かったのか?って。
歌も上手いし、曲も作れる。両方とも悪くない。むしろ良い。 
だけど、ユーミンや大貫妙子のように、すぐにわかる声じゃない。よくある声でもないけど、ひと声でわかるほどじゃない。
作詞はちょっと独特なワールドはあるけど、矢野顕子ほどは、ぶっ飛んだでたりもしてない。笑
曲やサウンドも、大瀧詠一や、山下達郎のように、聴いたらわかる!感じは薄い。
全部、色々たくさん持ってるけど、「らしさ」みたいな物、テイストみたいな物が、ちょっと、ぼんやりしちゃう感じがあって。勝手な意見だし、私の思い込みなんだけど。
他の面々が、世界のYMOになったり、爆発的に売れたりしたせいで、霞んで見えてるだけなのかも?だけど。 
そう言えば、男性の吉田美奈子ファンには、私は出会ったことないな。なんで?ってなるけど。笑

だから、今評価されるグループの一員になってる状況は、超嬉しい。
なんか、私がずっとモヤモヤし続けてるのを、ちょっとだけ解消してくれた感はある。笑

真夜中のドア

が、松原みきのほうが、より海外でウケた感じも、ちょっとなんだかな…ではあるけど。笑
もちろん、松原みきの、あの曲のシングルを、わざわざ買ったぐらい、好きだったんだけど、私は。笑 
アルバムも聴いたけど、他の曲にはそこまでハマらず。ちょっと、なんか足りない感じはしたかなぁ。
『真夜中のドア』は、
自分で歌うと、超気持ち良くなる曲に認定!する。
アレを歌うと、自分が「歌が上手くなったかも?」と、錯覚が可能。笑
私・確認済み。笑 
今も、流しながら、歌っちゃったし。
この前、カラオケ行った時に、歌えば良かった!昔は、ちょっとマイナーなあの曲は、リストになかったし、歌えなかったから。
でも、忘れるのよ、特に最近は、なんでも。笑

当時、アフロと言うと、一般的には、
笑福亭鶴瓶を思い出す人が多数だと思うけど(他にもいたけど)私は圧倒的に吉田美奈子!だった。笑
マジで、あの『FLAPPER』のジャケット写真は、それぐらいカッコ良かった印象。
ちょっと前のアルバムは、ツヤツヤロングのストレートだったけど。笑
同じ人には見えないレベルで、印象が違ってて。
で、大好きな美奈子さんの、一番好きな曲は、実は『夢で逢えたら』だったりする。
彼女は、自分に合わないと感じながら、レコーディングしたかも知れないけど、ボーカルは曲に合ってた。
が、お察しの通り、動画がないので、作者の大瀧詠一バージョンで。 
美奈子バージョンは、Spotifyとかで、聴いていただけたれば。
大瀧詠一バージョンは、ちょっとバックが賑やか過ぎる気がして。私には。
フンワリした雰囲気の、美奈子さんの曲を推したい。笑

大貫妙子の存在

同じような経緯で知ったのが、大貫妙子。この人も、オシャレだった印象。
カッコいいって言うより、素敵。
今だと、ちょっとロハスな生活してそうな感じ?笑
上手く伝えられないけど、草食系な雰囲気と言うか。彼女の実際の私生活は、未だに全く知らないから、勝手な思い込みイメージなんだけど。笑
私にとっての、元祖透明感ボイスの人かも?彼女が基準になったら、そりゃハードルが上がる、上がる。笑
私が彼女と同じぐらい透明感あるかも?ってなったのは、ミニー・リパートンだけかも?ぐらいで。
私より、10歳ぐらい上だけど、最近聴いても、あんまり声の印象は変わらないのは、マジで凄い!ってなる。
皆んな歳を重ねると、多少低くて、透明感とか、可愛さのない声になるのに、なんで?ってなる。
勝手なイメージを並べると、
間違っても、ボディコンなんか着ない(着たかもしれない)
叫んだり、怒鳴ったりしない(絶叫を聞いてみたい)
怒らずに、いつも冷静、沈着?笑(静かに怒って、めちゃくちゃ怖いのかも知れない)
シュガーベイブのメンバーだったし、美奈子さんと、周りのメンバーはかなり共通。共に大人なイメージではあったけど、人としての雰囲気が、反対なイメージで。実は、気分屋で、怒鳴り散らしてたのかも知れないけど。笑
が、当時の私も、今の私も、勝手に認定の「東京生まれの、オシャレな3人の大人女子」は、ユーミン入れた3人かも?

金子マリとバックスバニー

同年代には、ファンキーさが好きだった、金子マリもいたなぁ。彼女は、ブルースとか、もうちょっと泥臭い風味の音楽で、こっちも好きで、まあ聴いてた。
サウストゥサウスとかとも、絡んでたし。歌が良くて。上手いよなぁって。

「あるとき」が、金子マリとバックスバニーの、最初のシングルで、76年。
育児とかで、しばらく活動が緩かった時期もあったけど、息子2人がね、やらかしもあっても、音楽でちゃんとしてる。
それだけでも凄い。元ダンナさんもドラマーだし、本気の音楽一家やなぁ。
兄弟でRIZEのリズム隊のドラムの金子ノブアキと、ベースのKenKenだから。もういい!ってなる。笑
お兄ちゃんは、俳優としても味があるし、音楽が絡む「モテキ」とか映画やドラマの、怪しげな音楽関係者とかは、めちゃくちゃハマる感じ。大河も出てるし。

で美奈子さんと、大貫妙子は(恐れ多くて、ター坊とは呼べない。笑)歌詞とか、曲のテイストも、かなり違うよね〜。
大貫妙子のは、歌詞もだけど、曲にちょっと浮遊感とか、不思議感がある。今の不思議ちゃんのハシリか?笑
ファーストアルバムの
『Grey Skies』から聴いた。
タイトルがグレーな空ってところが、既に大貫妙子ワールドだわ〜って。
フラッパーも、吉田美奈子らしいタイトルだけど、こっちもこっちで、ブルースカイじゃないから。笑
編曲してるのが、山下達郎、坂本龍一とかだから、2人の風味はかなりある。
混ざって、全体にはユーミンサウンドに近い感じもある。
が、彼女が作詞、作曲してるから、かなり雰囲気は違うかなぁ。
頭の2曲の入りは、シュガーベイブ風な感じ。
『One's Love 』は細野晴臣編曲だけど、この曲に私は、大貫妙子らしさみたいな物を感じたかなぁ。後の『ピーターラビットと私』とかに繋がるような、メロディーかなぁって。

シングルになった『愛は幻』は、昔書いた曲だし、シュガーベイブでもやってたから、そのテイスト。明るい感じで良い曲。

『街』と『いつでも そばに 』は、当時の私のお気に入りだった曲。
が、『いつでも そばに 』は、スティービー・ワンダーを意識して書いてたみたいで、好きだったみたいだから、私もスティービー好きだから、ぐるっと回って、色々繋がってるんだなぁ…とはなる。

『When I Met The Grey Sky』は編曲矢野誠で、一番私が、大貫妙子色を感じた曲。「らしさ」みたいな。
で、最後は、この声があるのに、あえての声無しのインスト曲で終わる。

その後も、ぼちぼち追いかけながら、聴いてきた。
81年には、こんなシンセサウンドの曲も出してたり。坂本龍一アレンジ。

バックのサウンドが変わっても、この声が生きてる感じで、ここら辺が大貫妙子の魅力かも?って。 
明るい曲調だけど、元彼らしき人に冷たくされても、あんまり全然気にしてない感じの歌詞が、なんかね、大人って言うか、大貫妙子ワールドな感じ。笑
確か少し前に、CMでも流れてた記憶があるんだけど、探せなかったから、違うかも?

で、多分一番皆さんが耳にした可能性が高いのが、映画『Shall we ダンス?』のテーマ曲で名曲の
『Shall We Dance?』かも?

これは、オーケストラサウンドをバックに歌ってるけど、声は生きてるし、溶け込んでる。何にでも合う声なんか?ってなる。
何でも出来る人って、器用貧乏になったりするけど、彼女はもう全部、自分のワールドに引き込んでしまう感じで。
そこらあたりが、今も一線でずっとマイペースな感じで、活動できる鍵なのかも?

私が一番好きな曲は、やっぱり昔聴いたこの81年の5枚目のアルバム、
『AVENTURE』の中の
『ブリーカーストリートの青春』

ここらあたりから、ヨーロッパ(私は勝手にパリとかだと思ってた)の雰囲気のある感じの曲も増えたりして、より大人でオシャレな感じになった。
ブリーカーストリート自体は、ニューヨークにあるらしいけど。笑
『恋人たちの明日』と同じアルバムだけど、このちょっと暗めな曲調が、私には大貫妙子らしさを感じさせるかなぁ。

歌詞も良くて。「イカしたジョークと花束持って」くる彼氏とか、良くない?ってなったな。笑
当時は大学1年だったから、周りにはそんなオシャレな男子もおらず。
男女の仲間でつるんで遊んでたとかも、羨ましくて。どうも主人公は片思いっぽいんだけど。
でも、そんな世界観に、憧れる感じだったなぁ。笑

今のシティポップは、やっぱり山下達郎と大瀧詠一がいないと、ブームはなかったかも?はある。
もちろん、私があまり聴かなかった女性アーティストも他にもいて、注目されてるのは嬉しい。
洋楽を真似て、そこから自分色を入れて、日本で成功して、かなり時間が経ったけど、世界でも聴かれるようになるってね。
多分70年代から活動してるアーティストたちには、夢であったのかも?
ファンにとってもね。

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