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リアル70年代〜洋楽女子話㉓中島みゆき、五輪真弓、八神純子、渡辺真知子とか

音楽とは腐れ縁だったかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。

70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)を抜けて、真面目に洋楽にハマる前後。

日本の女性シンガーソングライターのお姉様たち。
私の道標的な存在だったかも?
五輪真弓、八神純子、久保田早紀、渡辺真知子、中島みゆきの話。

中学生時代から聴いた、日本の女性シンガーソングライターの人たち。
ファンの方からしたら、私なんかは大して知らない、単なるショボいリスナーだったんだけど。笑
が、当時は女性が仕事したり、自己表現をすること自体が、難しかったことを知ってるからこそ、ずっとリスペクトしかないかなぁ。私には、特に。

五輪真弓が日本以外でも人気だとは

五輪真弓は、私の世代は、初期は聴けてなかった人。多分、
『さよならだけは言わないで』が、78年だから、そのあたりまでは、あまり聴いた記憶がなくて。
和製キャロル・キングの、キャッチコピーも知らず。何となく、フランスに行ってて、帰って来た人なのは、知ってたぐらいで。

で、私の世代は、どっぷりと「妖怪人間ベム」にハマってる小学生時代を送ってたから、あの髪型の時点で、もうちょっと怖くて。笑
連想って、怖い。センター分けのロングストレートな髪型だけなんだけど。
で、落ち着いた話し口調とかも、大人な感じで、中学生には世代ギャップを感じさせたかなぁ。笑
大人の女の人の、まだもう一段上な感じで。残念ながら親近感に欠けた感じ。
服装もラフじゃなくて、ドレスとか着た感じが、私たちには淡谷のり子とか、そう言う方向の人に見えた感じも、マイナスポイントだったかも?笑
あの頃のステージ衣装って、難しかったかもね。アイドルはミニスカで、それ以外はドレス、演歌は着物みたいな。
石川さゆりもアイドル時代は、可愛いワンピース着てたし。笑
『恋人よ』〜『リバイバル』あたりは、ラジオやテレビで聴いたけど、その後、海外でも人気になったとか、正直知らずにいた。

が、歌は凄いなぁ、上手いなぁってなったけど、たまたまかも?だけど、暗めの曲調が多かった。
だからより敬遠気味になり、ちゃんと聴いてない感じ。印象は「寒そうな、凍えそう歌を歌う人」な感じで。笑
学校にユーミンファンはいたけど約2名(1人は私)、中島みゆきファンすら、いなかった。私が好きになって、1名になった感じで。

そして、海外特にインドネシアで人気になったこの曲、『心の友』を、今回聴いてみた。
この曲は、明るめだし、穏やかで、私の勝手なイメージの五輪真弓の、凍えそうな感じもなく、多分彼女の魅力をわかってなかったんやなぁって。笑
サビのメロディーは、インドネシアの人が好きかも?が、ちょっとだけ納得な感じがする。

インドネシアは、20年以上前に、音楽関連の仕事をしてた人から、現地の方の話を聞いた。その時は日本の曲のメロディーが、わりとしっくり来るみたいな感覚があるらしいって、聞いたことがある。
五輪真弓だけなのか、よくわからないけど、アジアは好きな音階も同じだし、通じるところはあるのか?
今、インドネシアのチャート上位は、国内のアーティストか、KPOPが3組とか。
先に、韓国に取られてる感じはあるけど、日本の皆んなも頑張って欲しい気持ちはある。

八神純子はパワフル

その後出てきた、八神純子とかは、もうちょっと肩の力が抜けてる感じで、バンドをバックに、好きな歌を自由に歌ってる感じで、親しみやすい感じはあった。
が、時期的には、中島みゆきと変わらない時期から、活動してたんだなぁって。
彼女も、もう活動出来ないかも?の危機感で作られた曲が、あの『みずいろの雨』だったのは、高校生になってた私だけど、全く知らなかったし。笑
78年だから、勝手に中島みゆきより後から出た人のイメージを持ってたから、ごめんなさいで。

アレンジも良いし、何より伸びやかに歌ってる彼女が、気持ち良さそうで、好感が持てた。曲は良いし、好きだった。
次の『思い出のスクリーン』はちょっと、歌謡曲の風味。サビで感じが変わるところが良かったかなぁ。
で、『ボーラースター』は、また伸びやかに歌うタイプで、好きだったなぁ。

マジで、曲をアルバムをちゃんと聴いてないから、色々書くのも、おこがましいけど、彼女は彼女の後に続く女性シンガーたちに道を残した人なイメージはある。
海外でのレコーディングやら、移住やら知らないこともたくさんあったけど、才能ある女性の生き方の、一つのモデルになった感じで。

久保田早紀

彼女はユーミンや、矢野顕子に憧れて曲を書いたりするようになったとは、知らなかったな。当時は。
79年だから、八神純子の後に、出てきた人な感じ。

そして、何よりデビュー曲の『異邦人』はカッコ良かった。アラビアとか風の感じに、歌謡曲風味をプラスした曲。当時はなくて新鮮だったし。
あのインパクトを超えられなかったのか、活動休止は、ちょっともったいない感じは、するけど。
今は信仰から、教会音楽方面の活動は、されてるみたいだけど。

渡辺真知子はシンガーソングライター

この時期、テレビによく出るようになってたのが、渡辺真知子で。
彼女は、曲を自作してたのに、それを推されることなく、テレビやラジオで聴いてただけの私は、勝手に歌謡曲の歌い手だと思ってた。笑
多分だけど、アレンジが、もう歌謡曲な感じだったのもあるかなぁ。

曲が書けるのは、めちゃくちゃな強みなのに、何故?ってなるが。
知らずに聴いてたけど、77年だから、私が中学3年の時。
デビュー曲の『迷い道』からハマってた。よく「迷い道、くねくね」って、歌ってたな。笑
で、今も、ふと頭に浮かんで、脳内再生してしまう回数が、かなり多いのが、
『かもめが翔んだ日』で。

圧倒的に、出だしの♪「ハーバーライトに…」が出てくる。アソコの彼女の歌い方も、好きだったし。
歌の上手さは、声楽やってた臭があまりなくて、この人も気持ち良さそうに、歌うのが好きだったなぁ。なんか、テレビからも人柄が良さそうな感じもして、より好感触だった。
男性ウケは、多分久保田早紀なんだろうけど、女子人気は高めだった感じ。笑
歌謡曲しか聴かない層の、学校の子たちも知ってたし。やっぱり当時のテレビは、絶大な力があったよなぁ…はあるかなぁ。

『唇よ、熱く君を語れ』も、彼女らしい感じの曲。
この曲あたりから、アレンジが歌謡曲から少し離れて、ちょっと都会な風味になった。私は良い感じになったって、感じたかなぁ。

中島みゆきは時代から

ちょうど、彼女が『時代』で、ポプコンで優勝した年、私はラジオを聴き始めて、アリスとかを知った。中学1年生の時で。
確かあの当時、日本の雑誌のほうの「セブンティーン」には、これからヒットしそうな曲の、歌詞カードとブロマイド的な写真を合体させたような、小さなカードが付いていて、アリスの「今はもう誰も」とか、中島みゆきのも見た記憶がある。興味のない友達から、貰ったりもした記憶が。笑
ギター1本で、1人で歌う彼女をテレビで観たけど、中学生女子にも、カッコ良く見えた。
中1女子には、当時は『時代』の世界観は、イマイチわからず。「時代が回る」なんて、つい最近まで小学生だったから、わかるハズもない。笑 

このアレンジは、ピアノとストリングスだけど、あのころのイメージは、ギター女子。フォークの時代とは、また違う感じで、全部自分で背負って立つ感じが、男前な感じがしたかなぁ。
今は、しみじみと、あの歌詞が沁みたりする。
アレを、あの若さで書ける彼女の感性は凄いな…ってなるけど。人生何周目?って聞きたくなる感じ。笑
そこら辺から、シングル曲はラジオから流れるし、ずっと聴いたなぁ。

中学生が悪女にハマる

ハマった感じがあったのは、77年の
『わかれうた』かなぁ。
あの歌詞と歌の力は、凄かった。
「道に倒れて」からビックリで。笑
道にわざわざ倒れるって、まあまあ凄い画像が一瞬で浮かぶ、あの歌にやられてしまって。破壊力があったなぁ。笑
あの歌詞を淡々と歌う感じが、むしろ怖くて。演歌の別れる歌の、情念的なのより、最強に怖い感じがした。

別れなんて、小学校の卒業式ぐらいしか知らなかった私には、まあ知らなさ過ぎる、大人な世界。
道に倒れてまで、名前を呼びたくなるぐらい、人を好きになることがあるんだ…は、ホントにビックリな世界で。笑
一番近い状況になったのは、子供が夕方のラッシュ時間に、地下街で迷子になって、名前を連呼した時。笑
考えたら、当時の中島みゆき作品に登場した男は、かなりクズ度が高めだったよね〜ってなる。笑

で、次に好きになった曲が、『悪女』。
最近、同年代の友達とカラオケに行った時、相棒はコレを歌ってたな。笑
この世代だと、女性には人気曲な感じ。
私は、中島みゆきの曲は、アコースティックが好き派でもある。ところどころ、良きところで、ピアノが入る感じも良いし。爽やかなサウンドの、実はかなり切ない曲かなぁ。

暗くならずに、男と女を語れる曲は、実はそんなに多くない気がする。
大人になったら、「男を手玉に取る感じで、嘘ついたり、色々やらないとアカンのか?」って、ちょっと私には出来そうにない世界の話だった。笑
その後を、実際に今考えたら、「色々策を弄するべきだった!」って反省はあるけど。今さら遅い。笑
中島みゆきで、学習してたのに!はある。やっぱり体験せずに、耳学問だけじゃダメなんだね。笑
色々あって、より臆病者になってた私は、自分から好きになることを、諦めてたからなぁ。
自分を好きになってくれてそうな人しか、好きにもならないし、付き合うこともしなかったから、策を弄するような相手や、関係性がなかった。笑
だから、策を繰り出すような、シチュエーションもなかった。笑
わざと愛想を尽かされて、別の女のところに送り出すなんて、そんな高等テクニックなんて、使えるハズもない。
一度ぐらいは、やってみたかった!は、ある。笑
歌詞の中の、友達のマリコさんも好き。
ちゃんと付き合ってあげる、女の友情も尊い!ってなってた。
女友達を大事にしなきゃダメ!な感じも、ここいらで、刷り込まれた感じもするわ〜。
そして、今考えてもそれは正解な感じ。後に、友達の彼氏に手を出した子は、未だに会っても、皆んな相手にしないから。女友達ってそんな感じ。笑

同じ時期に、研ナオコが歌ってた
『かもめは、かもめ』も、歌詞も曲も良くて、よく聴いたかなぁ。
小学生時代から、彼女の歌い方とかも好きだったし。桑田佳祐とかの曲も、いい感じで歌ってたなぁ。
人に提供した曲の良さでも、女性でユーミンと勝負出来るのは、中島みゆきだけかも?な感じ。

歌詞がちゃんと詩になって

中島みゆきは、曲ももちろん良いけど、歌詞がちゃんと、詩になってるのも素晴らしいなぁって。
時代は変わっても、そこが変わらないのも、支持される理由かなぁってなる。

金八先生のドラマで使われた『世情』とか、暗い雰囲気だけど、何かを伝える曲は、ちょっと昔のフォーク、プロテスソング的な流れがある感じの曲。そんなところも、わりと好きで。
ちゃんと伝えたい、表現したいことがある人、単なるエンターテイナーじゃない感じが、リスペクトな部分かも?
同じ恋愛を語るにも、ユーミンとはまた全く違う、独自の世界観のある人だなぁって。
そんな感じで、私は『ファイト』は大好き。

歌詞は、頭から凄く良いんだけど、後半「わたし、男だったら良かったわ」は、やっぱり、かなりの衝撃はあった。
彼女の体験を歌にした訳じゃないだろうけど、そんな気持ちの女子に共感したから、歌詞にしたんだろうって。
中島みゆきクラスの人でも、そう感じることはあったのかも?ってなると、「男には一生わからないんやろうなぁ…」はあるかもね。
時代的にも、私なんかより、より厳しい時期だっただろうし。
後のCMで流れてた、満島ひかりが歌うバージョンも良き。
若さゆえに、何も出来ないでいる女の子の感じが、出てる気がして。青春だなぁ…ってなる。笑
この曲が出たころは、子供が産まれたばっかりで、めちゃくちゃ大変な時期で。何回か聴いたら、「ファイト!」って歌えた。
だから、自分で自分に「ファイト!」って言いながら、本気で励まされたのもある。ある意味、中島みゆきの一部の曲の歌詞には、ブルース的な要素もあるのかも?笑
お仕事の番組のテーマ曲だった、あの『地上の星』なんかも、そんな匂いがする感じで。

歌詞が詩になってるから、多分世界観から、映画も作られたんだろうし。
映画「糸」も観たけど、中島みゆきワールドの雰囲気ではなかったけど、歌詞の内容の、人の人生は出会ったり、スレ違ったり、色々あるよなぁ、な感じはあったかなぁ。

歌詞の「温めうるかも、しれない」って、断定しない感じが、良き。

で、中島みゆき作品の中で大好きで、曲としての完成度を感じるのが、
『銀の龍の背にのって』で。
龍って、一般的には金色のイメージだけど、わざわざ銀ってところが、まず歌詞が独特。で、曲の構成とかも、かなり工夫されてるし。

まあ、単に「Dr.コトー診療所」が大好きだったから、だけかも?だけど。笑
勉強頑張って医者になりたい小学生と、大好きな時任三郎が演じてた、寡黙な父のコンビが好き。笑
漁労長の泉谷しげると、小林薫もハマってた。柴咲コウの可愛さと、神木隆之介はここにもいたのか?感も良き。

久しぶりに、ちゃんと聴いたら、やっぱり中島みゆきは、私ら世代の女子には欠かせない人、良い曲を歌い続けてくれる人だなぁって。

シティポップのメンバーとは、ちょっと違う方面から活躍した、女性シンガーソングライターさんたち。
人生折々、色々と教えてくれてきた、良きお姉さんな存在ではあったし、中島みゆきとユーミンは、未だにそうかも?

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