デートしすぎると体の免疫力が低下することが分かった。

 膀胱炎になってしまった。泣きそうになるほど痛かった。先週の半ばのことだ。

 夕方、職場でトイレに立つと、出血プラス排尿痛。血尿か?と思ったが、それにしては出血が多いし、生理にしては早すぎる。やばい。子宮と膀胱に、ダブルでトラブルが来てる。多分。

 結婚していた時、子宮びらんと胃腸炎を併発して、えらい目に遭ったことがある。子宮が雑菌で炎症を起こし、その雑菌が胃腸にも影響を与えて、胃腸炎を併発させたというのだ。今回もそのパターンで、胃腸ではなく膀胱バージョンではないだろうか。怖い。怖すぎる。

 何が怖いって、心当たりがセックスしかないことが怖すぎる。そんなにやばいセックスをしたろうか。やりすぎだろうか。ひょっとして、やり方を根本的に見直さなければならないのではなかろうか。彼氏の頭にも同様のことがよぎったようで、「僕のちんちんのせい?」と言った。

 両者の関連性が分からないので、婦人科と泌尿器科のある総合病院へ行くことにした。病床数が多い病院なので、紹介状がないと5400円余計にかかるが、致し方ない。しかし受付では、泌尿器科は予約で一杯で診察を受けることができず、婦人科で両方診るが、簡易な診察しかできないので、改めて泌尿器科に行ってもらうことになるかもしれない、と言う。それもまた致し方ない。びらんの時は、産婦人科の単科医院で胃腸炎も診てもらったし。婦人科の診察を待つことにした。

 ところが順番が来て医師に事情を話すと、「まず、子宮の炎症は胃腸に影響を与えません。そもそも繋がってないし」と言う。え!?わたし、そういうふうに説明を受けたんですけど!?前に診察してくれた医師を疑いたい気持ちで一杯になったが、とりあえずじゃあ、膀胱と子宮の関係性は、シロだ。セーフだ。超音波で診察をしてもらった限りでは、排卵に伴う出血だったらしい。よかった、彼氏のちんちんもセーフだ。念のため子宮がん検診を受け、簡易な尿検査では詳しいことは分からず、後日別の泌尿器科を受診するよう勧められた。

 次の日改めて泌尿器科を受診すると、完全に膀胱炎だった。白血球も出ているし、細菌も相当数検出されたという。抗生剤と排尿痛を緩和する薬と胃薬をもらい、3日間服用した。症状は治まった。よかった。今日は午後から、尿の再チェックに行く。

 複合的な病気ではなくて単純な膀胱炎でほっとしたが、病院でもらった「膀胱炎と診断されたら」とかいうリーフレットを読むと、膀胱に細菌が入っても普通は悪さをしないのだという。疲れやストレスで体の免疫力や抵抗力が低下していると、炎症を起こしてしまうのだそうだ。やばい、やっぱり原因は彼氏だ。

 膀胱炎を起こす直前の土日とその前の週の土日、2週続けて彼氏の家に行った。以前も書いたが、彼氏の家は遠いので、彼氏に会いに行くには往復8時間から10時間くらいドライブしなければならないし、なんだかんだと、1回デートすると体がガタガタになるのだ。今はまったく仕事が忙しくないので、それしか原因が思い当たらない。

 びらんの後、元夫と別れる直前、子宮内に雑菌が増えておりものに異常が出てしまい、婦人科に通う羽目になったことがある。元夫はわたしとの間にトラブルが発生するとごまかしセックスをするタイプだったので、離婚の直前はほぼ毎日セックスをしていた。その時は、(あー、毎日やると雑菌発生かぁ……)と思っていたが、まずい、彼氏の家に2週続けて行くと、膀胱炎発生だ。

 これはデートを控えなければなるまい。そう思ったが、困ったことに、4月に入ってから彼氏が毎週会いたがる。そしてまた困ったことに、わたしだって毎週行きたいのである。困る。健康と欲望の間で、心が揺れている。

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