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離婚した時、もうセックスは終わりだなと思っていた。

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菊池とおこの第一冊目エッセイ集。2017年から2019年にかけてnoteに発表したエッセイの加筆修正セレクト版。 恋愛だとか助平だとか、結婚だとか離婚だとか、女と人生を巡るあれこ… もっと読む
既刊の印刷書籍版、PDF版に追加して、有料マガジン版を作りました。note発表当時の初出バージョン… もっと詳しく
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目 次

01_離婚した時、もうセックスは終わりだなと思っていた。 02_年の差恋愛は、ご高齢男女の特権…

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01_離婚した時、もうセックスは終わりだなと思っていた。

 どうも自分の書くものは助平すぎる。そう思わなくもない。かといって助平分野でも好きなもの…

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02_年の差恋愛は、ご高齢男女の特権。だから若さにこだわるな。

 年上の子どもっぽい男が好きなのは、昔からのことなので、振り返ってみると吃驚する。ちなみ…

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03_スキンシップと愛情表現は過剰すぎるほどにして欲しい。

 彼氏のスキンシップと愛情表現は、おそろしく潤沢である。だいたい、付き合い始める前、初め…

04_スピード婚するなとは言わないけれど、二人称「ヨメ」系の男を掴むリスクもある。

 2017年の国際女性デーに際し、作家の川上未映子さんが朝日新聞デジタル上で「配偶者に主人や…

05_歪んだ男性像を修正する、そんなリハビリ。

 元夫がどんな人だったかをすごく簡単に言うと、「嫁は、俺が今何をして欲しいと思っているか…

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06_嘘と疑心暗鬼に惑わされていた頃の話。

 元夫は凄い嘘つきだった。つるっつるつるっつる嘘をついた。あまりでかい嘘はつかない。小さな嘘を、呼吸するように自然につくのだ。結婚して最初の頃はみんな真に受けていたが、結婚生活も終わりに近づくと、頻繁に嘘バレするようになってきた。元夫の嘘の癖が分かるようになってきたこともあるが、次第に自分で嘘をついて自分でバラすような真似をすることも多くなった。あれはなんでだったんだろう、嘘のつき方が杜撰すぎるのか、それとも心の底ではバラしたかったのか。離婚した後はさらに酷かった。もうわたし

07_ご飯は誰が作ったっていいんだし、作ってもらったら美味しくいただくこと。

 彼氏と初めておうちでご飯を食べようということになった時、彼氏は「じゃあ僕は、日本人のダ…

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08_意外と男の影響を受ける。みたい。

 元夫の影響を受けて変わったのは、車が好きになってそれなりに詳しくなった、というところが…

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09_「俺はいいけど嫁はダメ」、病気になる権利のこと。

 結婚していた時、子宮びらんと胃腸炎の併発でえらい目に遭ったことがあるのだが、あの時わた…

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10_夫の金あるいは男の金に、妻あるいは女がケツを持つこと。

 身ひとつで夜中に元夫の家から逃げ出してきて、その後慎重に、ネコ、自分の持ち物、車と、ひ…

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11_キスの時に目を開けるか閉じるか問題が相互理解に発展した。

 キスをする時ついつい目を閉じてしまうのだが、彼氏にいつも「open!」と言われる。日本では…

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12_「12階の一番奥」な気分から立ち直れない。

 土日に彼氏のところに行ってきたのだが、日曜日の彼氏のお店の中、些細な気持ちの行き違いか…

13_崖に向かってアクセルを踏むことを求めていいケースは、普通ない。

 前回の稿『「12階の一番奥」な気持ちから立ち直れない』で吐露したように、彼氏についてもやもやした思いを抱えるようになったのは、どうもやっぱり彼氏を頻繁に手助けするようになってからのような気がする。具体的に言うと、彼氏がお店を閉めてその物件を他社に貸すことを決めてからだ。仲介してくれる不動産屋さんとの契約内容確認にも立ち会ったし、会社の業務内容に不動産賃貸が入ってくることになるので、定款変更と変更登記も担当した。現行定款を新しく作ったし、仕事を休んで法務局にも行きました!その