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【楽しい】新文芸坐オールナイトへ行こう!!!【寝てもいい】

池袋にある名画座「新文芸坐」さんでは、毎週土曜の夜~翌朝にかけてテーマに沿った映画を鑑賞できるオールナイト上映が行われています。

映画(館)の持つ「ちょっと非日常」感が徹夜イベント特有の高揚感&背徳感と合わさり、普段とは違った映画体験が味わえます。

2千円〜4千円弱で3,4本を一気見できるのでコスパが良い!という点もあります。

僕はオールナイト上映が好きで、コロナ禍前は、気になったプログラムにちょくちょく通っていました。

コロナ禍でミニシアターが斃れていく中、パワフルにサバイブし続ける新文芸坐を(勝手に)応援したい…!

「ちょっと気になっているけどハードルが…」と思っている人にもぜひ行ってほしい…!

それに今夜開催(2021年6月12日)の「異常人間潑剌ナイト」のビジュアルがツイッターでバズっているし…好機!

なんて素敵なビジュアル!

この文章をきっかけにオールナイト上映や新文芸坐、ミニシアターに親しんでくれる人が増えたらいいな、と思います!

「楽しみ方篇」はなんとなくのチケットの買い方や持っていくと便利なものを紹介します。

「思い出篇」は個人的に印象深かったプログラムの思い出を記します。

全て個人の見解・感想で新文芸坐さんの意図を代弁するものではありません。正確な情報は新文芸坐さんの公式HP、ツイッター等を確認してください。

私が振り返るのは全てコロナ禍以前のプログラムです。その為2021年6月12日現在では感染防止対策上「危険」「不十分」「不適切」と取れる描写が出てくるかもしれません。ご承知おきください。

また、作品に関する感想は全て個人的なものです。感じたままを記しているので不愉快に思う方もいらっしゃるかと思いますが、そこはご容赦ください…!

楽しみ方篇

○チケットは早めに買おう

新文芸坐の窓口またはオンラインで購入可能です。
公式ツイッターは高い頻度で券売状況を告知してくれるのでフォロー必須です。

回によっては、意外とすぐに売り切れたり、自分の首に合った席を選べなくなったりするので、早めに抑える方が何かと良きです!

あと、券売メールが迷惑メールフォルダに振り分けられがちなので注意してください!!

○持っていくと便利なもの

新文芸坐の設備はかなり優秀ですし、作品ごとに15分程度の休憩が入りますが、それでも何時間も座っているのは身体に負担がかかります。

個人的に用意しておくと良きなものをまとめました。
基準は「オールナイトをなるべく快適に過ごす」です。

・首用クッション&腰用クッション
座席との相性が悪いと一晩中地獄を見るハメになります。なるべく首に負担がかからないよう、面倒くさがらず持ち込むのが良いです。

・毛布
空調が合わないこともあるので…

・耳栓
音響が大きすぎてしんどいこともあるので遠慮なく。

・アイマスク
しんどい時は遠慮なく寝ちまいましょう。寝る前提で用意した方が後々後悔しません

・脱ぎやすい靴 または 大きさに余裕のある靴
ずっと座っているので足がむくみます。なるべくきつくない、またはすぐ脱げる靴がおすすめです。ただ、足の臭いには絶対に気をつけてください。

・飲料
ドリンクバーもありますが必要であれば。軽食は持ち込みNGです。

・携帯灰皿
館内には喫煙スペースがありません。館外で吸っていいかどうかはわかりませんがせめて自己責任かつ新文芸坐に迷惑のかからないよう…よろしく頼みます…

・クリアファイル/ケース
オールナイト限定チラシなど販促物が配布されることが結構あったりします。

せっかくの思い出の品です、カバンの中でグシャグシャになってしまわないよう備えておくと良きです!


オールナイトは寝ても良い

オールナイトは寝落ちOKです。寝落ちするものと考えたほうが良いです。

「お金を払っているのに映画館で爆睡するのは阿呆の所業だ。恥を知れ」という向きもあると思いますが、本能なので仕方ない。映画館の爆音に包まれて寝るのも乙なものです。

寧ろ寝落ちして目覚めた時の「やっちまったぜ☆」感と訳のわからんままとりあえずラストを迎える感覚は中毒になります。

まじめな話、オールナイトはめちゃめちゃ体力を使うので「しんどいな」と思ったら遠慮なく寝てしまいましょう。いびきや寝息がうるさいときは注意されますがそれは自己責任で…

○不安な人は複数人で

新文芸坐が位置する池袋駅東口の外れですが…正直、慣れていないとちょっと怖いかもです。近くには飲み屋や風俗店、パチンコ屋、ラブホテル、ストリップ小屋などが密集しています。

ただ、新文芸坐じたいは綺麗で安心な施設です。ですが、例えば休憩時間にコンビニに走るのであれば、ド深夜の、そんなに綺麗じゃない方の池袋の街を出歩くことになります。不安であれば複数人で行く方が安心です。夜更けの街を歩くのもなかなか楽しいですよ!

○オールナイト明けメシは富士そばがオススメ

オールナイトが終わる頃には空もすっかり明るくなっています。早朝の涼しい空気の中、ボケ〜っとした脳みそと身体を抱えて朝の池袋をフラフラするのもまた乙なものです。

せっかくなので帰る前に早めの朝ごはんをいただきましょう。

個人的には「富士そば」がオススメです。24時間空いているチェーンはいくつかありますが、僕は富士そば一択です。牛丼やラーメン、ハンバーガーも良きかと思いますが「そば」にしかない風情を摂取したいので、僕はそばをいただきます。

温かいつゆと優しい麺が疲れ切った身体に沁みて本当に美味しく感じられます。マジで。

本当は激コスパの居酒屋「大都会」で一杯やって帰るのが最高なのですが…現在6月20日まで休業予定です。コロナのばか!!!


思い出篇

参加したオールナイトの中で印象深かったプログラムの思い出を記していきます。
オールナイトの楽しさが伝われば幸いです。

繰り返しますが全てコロナ禍以前のプログラムです。その為2021年6月12日現在では感染防止対策上「危険」「不十分」「不適切」と取れる描写が出てくるかもしれません。ご承知おきください。

また、作品に関する感想は全て個人的なものです。感じたままを記しているので不愉快に思う方もいらっしゃるかと思いますが、そこはご容赦ください…!

○2019年11月3日【応援上映】頑張れチュ・ジフン!神と阿修羅と共に!!

神と共に 第一章:罪と罰
神と共に 第二章:因と縁
アシュラ

「世界を征服する俳優」チュ・ジフン(愛称ジフニ)の助演作にスポットをあてた特集。今は亡き応援上映形式でした。

主演でなく敢えて助演作に絞った心意気が凄い。タイトル通りジフニが頑張る…もとい酷い目に遭う作品ばっかりでした。

印象深いのは客席に向かってクラッカーを投げ込む副支配人・花俟さんの勇姿。『アシュラ』で人が撃たれるたびにありがたくぶっ放させていただきました。

作品ごとに楽しい前説があり、親切に応援ポイントを教えてくれたことも印象に残っています。

○2018年9月15日『バーフバリ』②→① +『カンフー・ヨガ』マニアック絶叫上映

バーフバリ 王の凱旋<国際版>
バーフバリ 伝説誕生<国際版>
カンフー・ヨガ

また応援上映ですみません…

いずれも桁外れに景気が良い作品です。盆と正月とクリスマスを一晩に凝縮したら、こうなります。

この夜は『バーフバリ』のお祭り騒ぎはさることながら『カンフー・ヨガ』の異常性をヒシヒシと痛感しました。

『カンフー・ヨガ』は秘宝を巡る戦いがボリウッドダンスで何となく終わるという衝撃のラストを迎えるのですが…

問題のラストシーンになると観客が幽鬼の如く立ち上がり…「バーフバリ」2作の絶叫で尽きかけた気力体力を振り絞り、音楽に合わせてジャッキーと一緒に踊り狂い始めたのです。

早朝4時のボリウッドダンス…徹夜テンションでおかしくなってしまった会場の一体感は凄まじいものでした。

また、3作ともエンドロールの途中でBGMが消えて無音になるという謎の共通点があるのですが、静寂に耐えられなくなり、誰ともなくタイトルを叫ぶことで何とか乗り切っていてウケました。

○2017年12月16日 日本映画を面白くする男 菅田将暉、お前は誰だ!

帝一の國
共喰い
セトウツミ
溺れるナイフ

普段のオールナイトはだいたいおっさんおばさんが多いのですが、この回は若いお客さんばかりだったのが印象的でした。

『溺れるナイフ』、良かったです。

○2018年2月11日『HiGH&LOW THE MOVIE』3部作一挙上映オールナイト

HiGH&LOW THE MOVIE
HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY
HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION

この回も若いお客さんばかりだったのが印象的でした。チケットも秒速で売れた記憶があります。

コブラとヤマトにぶん殴られる琥珀さんの顔面が鈍った脳にビリビリと焼きつきました。

後に会社の上司も参加していたことを知り、激しく戦慄したのもいい思い出です。遭わなくて本当に良かった。

○おまけ…怪獣映画オールナイトという試練

オールナイトの常連企画といえば怪獣映画。「ゴジラ」シリーズを中心に東宝製作の怪獣映画がよくかかっています。

私も何度も観に行っているのですが…怪獣映画のオールナイトは断トツで眠い。つい寝てしまう…

なんというか、こう、他の企画でかかる作品に比べて作りがユルかったりするし…

クラシカルなBGMと破壊音のマリアージュが心地よく脳を身体を揺さぶり、睡眠の世界に誘われる…ということあるかもしれません。

そんな怪獣映画オールナイトの中でひときわ印象深かった作品があります。

それは…

『ゴジラ FINAL WARS』

理由はシンプルで、BGMが群を抜いてデカく激しく、めちゃめちゃ眠かったのに一睡もできなかったからです。

私は人間の睡眠欲は痛覚と同じで、生命を平常に保つための強力なアラートだと考えています。だからオールナイトで眠くなったときは「それだけ私は疲れていたんだなぁ。ちゃんと休もう」と抗わず寝るようにしているのですが…

『ゴジラ FINAL WARS』はそれを許してくれませんでした。

早朝4時、悲鳴をあげる私の脳は、容赦のない爆音とトンチキなストーリー展開に揺さぶられ、振り回され、結果一睡もできませんでした。

エンドロールが終わり、客電がついた時、真っ先に「た、助かった…」と思ったことをよく覚えています。

映画を観ていて命の危険を感じたのは後にも先にも『ゴジラ FINAL WARS』だけです。こんか体験ができるのもオールナイトの醍醐味だと思います。

最後に

長々と書いてしまいましたが、オールナイトは普段の上映では味わえない体験ができる素敵な興行です。

コロナ禍がまだまだ気になる現状ですが、映画館の換気システムは優秀で、感染リスクの低い空間であることも実証されています

気になったプログラムがあったら、軽い気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

きっと忘れられない思い出になりますよ✨


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