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たくさんの温かさに触れて

秋晴れの日、娘と初めてのお散歩に出かけた。
すっかり遅くなってしまったけど、娘のお宮参りのつもりで集落の神社へ。
いつも私たち家族を見守ってくださっている神様に、ようやく娘を会わせることができてほっとした。
どうか息子と同じように娘をお見守りください。

気付けば散歩するのは臨月の頃のウォーキング以来だった。
暑い時期だったので、夜明け前から歩き始めて、誰もいない田んぼ道で朝日を全身に浴びるのはとても贅沢な時間だった。
久しぶりに歩いた集落は、すっかり秋の空気になっていて、木々の葉が色づき始めていた。
もうすぐ大好きな紅葉の季節。
この場所で眺める景色は、どの季節も本当に美しいと思う。

散歩を終えて家に入ろうとすると、偶然通りがかった隣の集落の方が声をかけてくれた。
我が家の前の田んぼで米作りをしているお宅の奥さまだった。
ご主人とは田んぼ作業などで時々お会いすることがあり、息子のことも可愛がってくれていたけど、奥さまとお話するのは初めてだった。

ご主人から私の妊娠を聞いていた奥さまは、無事娘が生まれたことを知り、とても喜んでくれた。
「私の家は孫の予定もないから、自分のことのように嬉しいわ。おめでとう。素敵な名前!私ね、昔から〇〇(娘の名前)という名前に憧れていたの。話しかけてごめんなさいね。よかったらまた声をかけてね。」
温かい言葉がけが嬉しかった。

息子が赤ちゃんの頃、近所を散歩していると、お会いする近所の人たちが温かい言葉をかけてくれたのを思い出した。
仕事復帰した後はそんな機会も減ってしまっていたけど、今度は娘とそんな時間を過ごせるのかな。
そう思うとワクワクする。

たくさん一緒にお散歩しよう。
一緒に美しい景色を眺めて、季節の移ろいを感じよう。
息子の時と同じように、この場所でたくさんの人に温かく見守られて、愛されて、のびのび育ってほしい。

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