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カメラを持ち歩く人と、持ち歩かない人

こんにちは、常丸です。今回は過去のブログ記事から。

カメラマンにはカメラを常に持ち歩くタイプの人と、そうでないタイプの人がいます。

新たな撮影者に出会うと、そこは結構気になるところです。
簡単な挨拶を交わしている間に、「へぇ、この人は持ち歩くタイプなんだ。おお、このカメラかぁ」なんて観察している自分がいます。

僕は時期によりスタイルを変えて今まで生きてきました。使いたいカメラや、取り組んでるプロジェクトによって、持ち歩く時期と、全く持ち歩かない時期があります。相対的に見れば、持ち歩いている時期が多いです。スナップ写真のスタイルが好きだからというのもあります。

ちなみに、現在(2017年8月)は持ち歩かないタイプになっております。

あなたはどちらのタイプですか?

カメラを持ち歩く人

カメラを持ち歩くカメラマンは、人生の全てを貪欲にキャプチャーしようとするドキュメンタリー派です。
出かける前に「携帯、財布、スイカ、カメラ」と唱え、必需品として忘れてはならないという意識があります。

雨の日も、風の日も、台風の日も、天候が厳しければ厳しいほど、嬉しくなります。「今日は決定的瞬間の名作が撮れるかもしれない..」と勇みながらの人もいれば、「生きる事はなんて素晴らしいんだろう、今日も太陽と空がある〜」とボヘミアンな人もいます。本当に様々な意識で、みんな写真を撮っています。

著名な写真家で持ち歩くタイプの人は、荒木経惟さん、森山大道さん、笠井爾示さん、ハービー山口さん等でしょうか。僕は全員に実際お会いした事があるのですが、みんな持っていました。(森山さんはトークショーだったので、カメラは見えませんでしたが)

荒木さんとハービーさんはライカ。

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笠井さんはFUJIのXシリーズでした。

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この中でLeicaとx100fは僕もよく使っています。
(買った時は160000円だったので随分価格が落ち着き、買い時かも。今ではvも出ています)

荒木さんはその時取り組んでいるプロジェクトの話をして下さり、更にライカじゃなければならない理由まで述べて、さっきは空を撮ってきたと話ていました。それが2017年3月に原宿のギャラリーAMで開催された[Last by Leica]という写真展の正体でした。

写真家がカメラを実際に持っている姿に遭遇するというのは、ファンとしてはたまらない事なんですよね。

カメラを持ち歩かない人

カメラを持ち歩かない人は、何があっても持ちません。

仕事で撮るのだから、歩く時くらい仕事から離れたいと思っています。しかし逆に、旅行だったり、仕事だったり、カメラを持つと豹変したように、撮って撮って、撮りまくるタイプです。

普段撮らない分、撮る時にはエネルギーを一点集中させることができるのかもしれません。

持ち歩かないタイプの人は、今パッと思いつくのがタクマクニヒロさんくらいしかいません。

タクマさんは、自身のブログでも

僕は本当に仕事以外では、コンパクトカメラさえ持ち歩かないんです

と公言しています。何人か集まった時に、撮影係を任されて、「iPhoneしかないけれど」と言うと、毎回周りにがっかりされているようです。

カメラマンだからカメラを持っているだろうと、周りの人たちに勝手に思われているのは、とても気の毒ですね。

現在僕もほとんど持ち歩いていないので、仕事で持った時や、個人的な撮影の時はとても新鮮さを感じています。

気分転換に、スタイルを変えてみるのも良いかもしれません。

それで良い写真が撮れると、嬉しくなります。


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