LeicaM10-Dで1万枚写真を撮って考えたこと
先日Leica M10-Dのショット数が10000枚に達しました。
レビュー的な記事はしばらく使ってからにしようと思い、10000枚というラインをなんとなく設けていました。一週間や、一ヶ月使用したくらいで、そのカメラを大々的に語るのは申し訳ないからです。
依頼仕事でも、日常でもこればかり使ってきたため、案外早く達してしまいました。期間的には1年足らずというところです。そういうわけでマガジンにまとめました。
ライカを使いたいと思っている人はもちろん、これから写真を始める方や、レンジファインダーカメラを使ってみたいという人に向けてわかりやすく書くことを心がけました。
かつ、既にライカを使っている方や、経験者の方にも楽しんでもらえるように、おすすめのセッティングや、他の写真家の撮影手法も、作例交えて解説しています。
カメラは実際使ってみなければわからないところがあります。私自身も仕事機材として導入する前に、多くの方のレビューを参照したうえで検討しています。しかし、使ってみると自分の中で新たなカメラ像のようなものが形づくられます。そしてその像は、使っていくうちにまた変化していきます。
ライカに関しては、フィルム時代(と言ってもまだ現役ですが)からMPという機種を使ってきました。M4とM6を足して2で割ったような風貌で、実用的で、ミニマルで心地よいカメラです。真っ黒でとてもお気に入りでした。
M10-Dが発表された時、持っていたMPと同じような印象を受けました。それはライカがデジタルになって始めてのことでした。薄くなったサイズ感、サムレスト、ロゴの感じがそう思わせたのかもしれません。
そういうとても安直な経緯から、よしデジタル使ってみるかと思い立ち、現在に至ります。人がカメラを手にする理由は安直で良い、そう思っています。問題はそれから何を撮るかなのですから。
このマガジンがこれからライカを手にする人の参考になれば幸いです。しかしカメラ像はご自身で、実際に使って作り上げて頂ければと思います。
現時点で、一通りまとまった内容にはなっていますが、もちろん今後も記事を追加していく予定です。
写真を仕事にしている方、これからプロを目指す方へ向けたノートは下記マガジンにて連載中です。
M10-D テクニカルデータ
製品名 : Leica M10-D (Typ 9217)
型式 :レンジファインダー式デジタルカメラ
レンズマウント :ライカMバヨネットマウント方式
使用レンズ :ライカMレンズ
ファインダー形式 :大型ブライトフレームファインダー/レンジファインダー、パララックス自動補正機能付き
画像処理エンジン :LEICA MAESTRO(ライカ・マエストロ)II
撮像素子 :CMOSイメージセンサー、約24 x 36mm、2400万画素
ISO感度 :ISO100~50000相当
記録媒体 :SDメモリーカード(2GBまで)、SDHCメモリーカード(32GBまで)、SDXCメモリーカード(2TBまで)
バッファメモリー :2GB
WLAN :WLAN機能はアプリ「Leica FOTOS」との組み合わせでのみ使用可能。アプリはApple App Store(TM)またはGoogle Play Store(TM)で入手可能。
本体 :マグネシウム合金ダイカストのフルメタル、レザー外装、トップカバーおよびベースプレート:真鍮製、ブラッククローム仕上げ
660g バッテリー含む
139x80x37.9 幅、高さ、奥行き
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Leica M10-D
Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定…
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