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香水から始まる撮影ビジネスの継続性に対する不安

周りを見渡せば、多くのブランド品に囲まれていることに気づくだろう。

もしあなたがそこまでブランドにこだわらない人であっても、飲料、整髪料、洗剤、お菓子、などに好きな特定の銘柄がないだろうか?そう、ここで言うブランドは、ファッションブランドだけを指さない。

あらゆる名前のついた製品について考えてみる。

というのも、何も買わないようなミニマルな生活をしている僕は、全てを削ぎ落として買うものの選定に注意を払っていながらも、買う時は大量に買うし、同じアイテムであらゆるものを試したがるから。

その消費行動の根源が何かの欲望に突き動かされているのは理解していながら、果たしてその要望の喚起装置はどこにあるのかと考えた時に、モノを売るというビジネスと、それにまつわる生産や流通が浮かび上がる。自分の写真の仕事が製品を販売するための広報活動に位置するのならば、ビジネスの全体像と消費行動を整理することで、フォトグラファーという職業がコミットできる領域を改めて再考できる。

しかし何でもかんでも写真や撮影に紐づけるのは良くない。おそらくそういうノリが思考の壁を作っている。たまにはビジュアルコミュニケーションから離れてみよう。

ところで最近新しいフレグランスを買った。

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