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LeicaM10-DのJPEG感

JPEGの撮って出し、という言葉があります。デジタルカメラで撮影した写真を、無加工のまま提出することで、おそらくはアマチュアカメラマン、スナップ系の人によって造られた言葉です。

仕事として写真を撮っている人は、RAWデータから現像をして仕上げることが多いです。露出のコントロールが効くのと、高い画質を保持したまま写真を完成させることができるからです。

仕事でも、ジャンルによっては未処理のJPEGで納品するものもあります。例えば枚数を多く撮るような撮影、ライブ・舞台・スポーツ・学校・ブライダルなどのスナップ仕事は、JPEG撮って出しを好むカメラマンが多いです。ストレージに余裕が出るのと、処理スピードが圧倒的に速くなるので、相対的に費用対効果が高まります。写真ビジネスが上手な人は、撮影した後のポストプロダクションもきちんと詰められています。そのあたりの話は別の連載にとっておくとして、ここではLeicaM10-DのJPEG感を少し考えてみたいと思います。

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