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子どもの身体
抱きあげてみると
溢れんばかりの勢いで
はち切れんばかりに
それでも同時に緩やかに
たくさんのものが流れている
身体のなかに
綺麗な水が揺蕩う
命を進める泉のような
暖かく有機的なもの
心と身体の姿から湧き出す
心身をひたす水がある
それは誰知らぬ間に
自他の道を正しく変えて
留まるように守るもの
小さな身体の内側に
大きな命の幸いを見る
その水そのものには
まだ道徳観念的な是非もないが
父母のたっぷりの愛情の雫が落ちる時
とびきりの善と命の種が実る
ー
正しい食事に守られて
清流のように揺蕩いながら
人知れず、人の未来を守るもの
綺麗な身体に授けられる力が
透明な川の水面のような
皮膚の表に透けている
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